こんな記事を見かけました。
「昔はいい時代」っていつの頃?調査により「昔」が判明! | しらべぇ
結論からいうと、昔に「いい時代」があったわけではなくて、20代頃を一番良かったと思っているらしいという、とても興味深い調査でした。
ま、それはそれでいいのですが、この結果。
20代ですら、60%……。
いや、もう少しすれば、もっといい時代になりますから。確かに今は辛い時代ではありますけど、それは過渡期だからある程度仕方なくて、でも、未来は今や過去よりずっと「いい」時代です。そのいい時代に向けてみんなでがんばっているときです。
ということが広まれば、この数字もせめて50%に以下になってくれるのではないかと思うので、列挙してみます。
過去もいいけど、未来もね!
格差社会が弱まる
最近組んだシリーズお金が勝手に増えない時代が来た(その1)
で紹介しましたが、継続的にGDPの成長が見込めるような社会だと、それに合わせて、金利もつきます。
でも、普通の人にとっては、給料も物価も金利も同じように上がれば、上がらないのと変わりません。でも、お金でお金を稼げる人は、その上昇をてこ(レバレッジ)にして、普通の人より遥かに早くお金を増やせます。それが格差社会を拡大する一つの仕組みです。
でも、社会がグローバル化し、ITで情報が瞬時に伝わるようになり、お金でお金を増やせそうなところは、瞬く間にお金が集まり、増え、また行き場を探してを繰り返した末、とうとう行き場がなくなっています。
日本ではGDPも上がらなくなりました。お金に得意な人が濡れ手に粟な時代は終わりつつあります。それは格差社会の拡大に歯止めがかかるということです。少なくとも日本では。
資源を争わなくなる
世界経済の主役だった原油が今その座を降りようとしています。世界は省エネで経済活性できるようになり、再生エネルギーも着実に広まっています。エネルギー以外の資源は、急速に循環型に移行しています。すこし前、中国によるレアアース輸出規制なんてことがありました。いままでなにかをするのに特殊な金属が必要だったりしたのですが、今材料は設計ができるようになりつつあります。つい先日もこんな記事がありました。
白金に代わるシリコーン製造の新触媒、九州大学が開発
10年前であれば、中国の戦略も効果があったかもしれません。しかし、ちょうど今レアアースに頼らずいろんなことができる時代に突入しているのです。
つまり今、たまたまある場所にある資源で争う必要が急速に薄まっています。資源は歴史上常に紛争の種ですし、今もそうです。
しかし、その資源に頼る必要がなくなりつつあり、資源の争いは緩和されて行きます。
いや、まだ水が残ってはいますが。
どこでも住めるようになる
今は人が住めるところは限られています。日本の中でも田舎はいろいろと不便です。でも、携帯はいまや衛星で世界中がカバーできつつあり、電力は太陽光パネルなどの再生エネルギーが実用化されています。液体燃料も、バイオマスでまかなえます。糞尿だって、自分たちで処理できます。日本の中であれば、どこでも快適に暮らせるような技術ができています。
水にしても海岸が近ければ、淡水化でなんとかなる時代です。世界でも従来のインフラが揃わなくても快適に住めるところはどんどん増えていくことでしょう。
資源で争う必要性も減り、資源の大半も自分たちの地域の周辺でやりくりできる。そんな土地に縛られない時代がやって来ようとしているのです。
顔の見える経済になる
そうやっていわば地産地消の地域経済が発展するにつれ、過度のデフレ圧力は弱まります。近所の人が、地域の中で激しい価格競争をしたあげくボロボロになっていくのを見たい人はいません。なんでも安いことに越したことはありませんが、価格競争するよりも、同じ値段でだんだんより質の高いものが得られれば、社会はどんどん豊かになっています。
日本は長いデフレ地獄に苦しみましたから、最近は何かを犠牲にして安価な商品を提供する企業は糾弾されるようにもなってきています。
インフレもデフレもない持続的な経済は、人々が安心して暮らすのに大いに貢献することでしょう。
人々がまっすぐ幸せに向かう時代
昭和、私の親の世代は、モノを豊かにするために必死に働きました。平成、私や少し上の世代は、インターネット、携帯など、情報を豊かにするためにがむしゃらにやって来ました。
これから私たちは、幸せに一番大切なものに向かって活動するときです。
ちょうど前回取り上げました。
普通に生きれば、人生が幸せになる未来