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ラーマガ限定「NAKED」#053
175°DENO担担麺 TOKYO『かけ担担麺(Miso)〜香港麺〜』
実食インプレッション

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 ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。

 第53作目は今年2月にオープンしたばかりの新店『175°DENO担担麺 TOKYO』が早くも登場!店主の出野光浩さんが創り出した一杯はレギュラーメニューにはない味噌味のかけ担担麺。出野さんが多大な影響を受けたという人気店「香港麺 新記」とのコラボレーションにより、新記の門外不出の極細麺を特別に使用。二度と味わうことの出来ない奇跡のNAKEDが完成しました。


1c810daf91127abd46b9933195c1f7719f037f02山路力也

 ここ数年の担々麺ブームはラーメン界としても看過出来ないほどになっており、個性豊かな担々麺も多く存在するようになってきた。中華の麺料理だったラーメンが独自の進化を遂げた過程としては、まずタレやスープが強くなり、それから麺へと意識が移っていった。スープと麺が強化されたことでラーメンは独自のものになったわけだが、そのプロセスを担々麺も追っているように感じている。であるならば担々麺でのNAKEDも十分成立するのではないか、というのが今回のオファーの原点にある。

 色々な引き出しを持っている出野さんだからこそ、どういう設計にするかかなり迷われたそう。その結果、札幌から来た店であるという矜持を味噌ダレに込めて、北海道産米味噌や九州産麦味噌、さらには信州産オーガニック米味噌などをブレンドしてオリジナルの味噌ダレを仕上げ、鶏清湯スープと合わせた。興味深いのは担々麺でありながらもベースのスープには辛さは入っておらず、辣油と山椒を溶かしていくと徐々に担々麺になっていくところ。最初は味噌ラーメンで途中から担々麺へと変化するプロセスが実に楽しくなっている。

 さらにこの一杯をオンリーワンに高めているのが麺。出野さんが修行時代に刺激を受け、具入り卓上辣油を考案する切っ掛けにもなったという「香港麺 新記」の香港麺を、NAKEDだけのために提供して貰うことに。門外不出の香港麺の食感と味わいは唯一無二。その麺を引き立てるスープに、スープを美味しくする麺。見事なコラボレーションが完成した。

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 「担々麺専門店」が急速に増加する中でも、この冬の注目は「175°DENO担担麺」の東京進出だった。いきなり銀座と新宿に出店し、山椒をふんだんにきかせつつ、ラーメン専門店での修業経験も活かしたご主人の技は札幌でも人気を集めていて、東京進出直後のNAKED登場も納得。ただ、NAKEDの担々麺はどう持っていくのかが興味津々だった。

 そこで登場したのが味噌味の担担麺。オリジナルブレンドの味噌ダレと鶏スープを合わせたスタイル。そこには辛さを加えず、上にかけられた味噌やラー油が徐々にスープに溶け出し、辛さと痺れを徐々に加わり、担々麺へと変化する。

 それだけでも十分に個性的だが、麺にも工夫を加えている。これまでもNAKEDの為にオリジナル麺を用意した店はあったが、他の店舗、それも香港麺の人気店として知られる「新記」にお願いして分けてもらっている。その麺の独特な食感と、スープを適度に弾く力が、スープを上手に拾い上げ、啜れば口の中でスープが跳ねていく。発想力の豊かさを感じる一杯、食べてみる価値は十分にある。


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【NAKED #053】
 175°DENO担担麺 TOKYO(東京都新宿区西新宿7-2-4/都営地下鉄線「新宿西口」駅より徒歩1分)

 「かけ担担麺(Miso)〜香港麺〜」600円
  販売期間:3月19日(月)〜4月21日(土)※一日20食限定

   ※TOKYO店(新宿店)のみでの販売となります。他系列店での提供はありません。
   ※売り切れの場合はご容赦下さい。
   ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。