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記事 9件
  • 『水曜夜は冒険者!』ミスタラ英雄戦記On the Table~:ステージ6:攻防!! 大樹の大要塞:マンティコア/因縁のリッチ、デイモス

    2013-09-30 17:04  
    第6回目のそのまえに
     水曜夜は冒険者――東京は代々木、ホビージャパンの会議室から。配信開始時は相変わらずの準備風景。ちなみに今日は立体の作り物はナシ。代わりにシンプルなフリップマットと蛍光色の靴ひもが1本。DM:「作業時間がない。ので」 今日は戦場を“側面から”見たマップ。 そしてお馴染みの、『ミスタラ英雄戦記』による“今回予告”。今回は予告というより“中を進んでいたら何があったか”という感じ。飛びかかってくる人面獅子マンティコアに、命ある石像ガーゴイル。それを倒すとバリアの中で言いたい放題を言う女王シン、それに前作のラスボスであるところのリッチ、デイモスとも対面。 ちなみにこのデイモスに一度はとどめをさしたという因縁のある(そして、僧侶という立場上、“外から行け”という視聴者の、すなわち神の声を聞いて皆に指針を示した責任のある)グレルダンは今回欠席。どうやら“画面外で同行している”とい

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  • 『水曜夜は冒険者!:マスタリングのうらがわ』-5-

    2013-09-30 16:53  
     皆様こんにちは、ニコ生D&D解説担当の塚田です。今回のこのコーナーは、単独クリーチャーを取り扱おうと思います。
     D&Dの第4版で登場した「単独」クリーチャーは、文字通り単独でパーティ全員と戦える力を持つ強敵です。たとえばデーモン・ロードや(本物の)ドラゴンのようなラスボス的存在は、そのほとんどが単独クリーチャーとして設定されており、PCたちが力を合わせて強大な敵との死闘を繰り広げることを目標にデザインされていました。
     しかし、第4版の発売当初の時点では、残念ながらその目標は充分に達成されているとは言えず、むしろ「単独クリーチャーとの戦闘は面白くない」という声があちらこちらから聞こえてくるありさまでした。そういった問題点のいくつかはその後のサプリメント等で解決されているのですが、今でも単独クリーチャーを敬遠していたり、扱いに困っている方がいらっしゃるようです。そこで今回は、単独クリーチ

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  • 『水曜夜は冒険者!』ミスタラ英雄戦記On the Table~:ステージ5A:腐海と呼ばれる森:ビホルダー

    2013-09-24 21:18  
    腐海と呼ばれる森
     シャドーエルフの本拠地である大樹要塞を目指し、森を突っ切ってゆく一行。そう、周囲を覆ううっそうとした影は、確かに“森”のものだった。が、やせ細った樹木を覆うようにはびこっているのは奇怪な形をした巨大なキノコであり、時折不気味に光る虫が群れ飛ぶのともすれ違う。アエングモアの森は、別名を“腐海”とも呼ばれるのだ。そして――
    エルカンタール:「静かに。どうやらつけられている」
     押し殺した声で、不意にエルカンタールが言った。目くばせだけでこっそりと示した方向を伺うと、確かについてくる人影。何やら見覚えがある。そう、飛空艇を襲った(そしてアーズに斬られて死んだはずの)シャドーエルフの指揮官に瓜二つ。
    エルカンタール:「今のところ襲ってくる様子はありません……そのまま、気づかないふりを」
     いいざま、エルカンタールは身を翻した。そして次の瞬間、
    エルカンタール:「私に何か用事でも

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  • 『水曜夜は冒険者!:マスタリングのうらがわ』-4-

    2013-09-19 14:43  
     皆様こんにちは、ニコ生D&D解説担当の塚田です。今回のこのコーナーは、『ミスタラ英雄戦記 on the Table』第3話の内容に関連した、戦闘遭遇の作成に関する小技をまとめてご紹介しようと思います。
    墜落死を伴う戦闘 塔の頂上、断崖絶壁の端、そして今回のような飛行艇の甲板上――少しでも足を踏み外せば莫大な落下ダメージで即死間違いなしの(そして死体も回収できず、キャラロストの可能性も高い)場所での戦いは、敵の強さとはまた別の側面から緊張感やスリルを与えてくれる素晴らしい舞台設定です。
     しかしこれは、プレイヤーたちに「万が一にも落っこちたら大変だ」と思わせたいのであって、本当にPCを即死させたいわけではありません。むしろ、PCにこんな死に方をされてはDMも困ります。そのため、描写や演出で墜落の恐怖をあおりつつも(この辺の描写は山岳小説や極地探検のドキュメンタリーなどが参考になるでしょう)

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  • 『水曜夜は冒険者!』ミスタラ英雄戦記On the Table~ステージ4:アエングモア森・上空:ハーピー/テルアリン

    2013-09-17 13:46  
    4回目のそのまえに
     水曜夜は冒険者――場所はおなじみ、東京は新宿のHobby Japan会議室より。カメラが回り始めると、そこにはいつもの面々と、そしてマップにしては何やら3Dで大掛かりなものが……そう、船。
    DM:「今日、みなさんに乗っていただく飛空艇ですよ。船首楼と船尾楼つき。厚紙にカラーコピーしてペーパークラフトで作りました」
     安全優雅な空飛ぶ船は……何故か、いや、もちろん、マップ仕様。あれやこれやはさておいて、まずはカプコン版のほうの『ミスタラ英雄戦記』にて本日のセッションで遊ぶステージからの“今回予告”。 画面には飛空艇の勇姿が一瞬映し出され、次の瞬間には「敵だー!!」の台詞。まぁ、そういうことになりますよね。降りそそぐ火球、乗り込んでくるシャドーエルフの剣士に厄介なハーピー、そしてどうやら重要人物っぽい謎のシャドーエルフ……。 ちなみに今回はフルメンバー揃っての空の旅になり
  • タイトル『水曜夜は冒険者!:マスタリングのうらがわ』-3-

    2013-09-11 13:12  
     皆様こんにちは、ニコ生D&D解説担当の塚田です。今回のこのコーナーは、技能チャレンジについてお話ししようと思います。
     『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第4版で新登場した技能チャレンジは、情報収集・長行軍・複雑な罠の解除など、戦闘以外のすべてのシーンを同一の枠組みでシンプルに処理できる良いシステムです。ただし、汎用性の高さと引き換えにルールブックの説明が抽象的すぎるきらいがあり、また、個別の状況にあてはめるにはDMのコツや慣れが必要だったりします。以下のアドバイスが、技能チャレンジがどうもピンとこないとか、どうすれば面白いセッションにつながるのか分からないというDMの皆さんの(そしてプレイヤーの皆さんにも)お役に立てば幸いです。
    細かい話の前に 以下の文章はすでに技能チャレンジの基本的な構造(複雑度や主要技能といったルール用語含む)を理解している方向けに書かれています。ふだんはプレイヤー専

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  • 『水曜夜は冒険者!』ミスタラ英雄戦記On the Table~:ステージ3B:激流ベスビア川:マンスコーピオン

    2013-09-10 16:51  
    第3回目のそのまえに
     水曜夜は冒険者――東京は代々木、ホビージャパンの会議室から。配信が始まると、そこに写っているのはひとりだけ。今日もまた少ない人数でやりくりしながら川下りか、と一瞬ぎょっとするものの、次々と卓に着くPL宮坂、そして堀江。そして「今日のPLは4人ですよ」と解説塚田のアナウンスが流れます。メギス、それともグレルダン――と思っていると「今日はローズマリーが参戦です」。
     新キャラ登場、ピクシー(小妖精)バード(吟遊詩人)のローズマリーです。 ここまで、元ネタのシャドー・オーバー・ミスタラ再現枠2人、D&Dではメジャーだけれどもシャドー・オーバー・ミスタラには登場しそびれた枠2人、そしてこれまでいそうでいなかった枠1人、という布陣でしたが、今回は"D&D4版独自のデータで好き放題やる枠"。小鳥サイズの小妖精であるピクシーの、そしてちょっと北欧ファンタジー風の"戦う吟遊
  • 『水曜夜は冒険者!:マスタリングのうらがわ』 -2-

    2013-09-03 11:06  
     皆様こんにちは。生放送では解説を担当しております、D&D翻訳チームの塚田与志也と申します。このコーナーでは、セッション前のシナリオ準備段階でDM(ダンジョン・マスター)の柳田と私が話し合った内容や、細かなルールとテクニックなどについて書いていく予定です。セッションに当たってどんなことを考えているのか、そのためにどんな対策をしているのかを示すことで、皆様のプレイングの助けになればと思います。
     さて、今回はオリジナル・モンスターの作り方を扱います。8/28放送のセッションに登場したゴブリン・ウォー・マシーンのデータは、当然ながら『モンスター・マニュアル』などのルールブックには載っていません。今回のこのコーナーでは、我々がウォー・マシーンを作成した過程を元に、オリジナル・モンスターを作成する際のアドバイスを提示しようと思います。
    既存データの活用と改造元モンスターの選びかた DMG(『ダンジ

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  • 『水曜夜は冒険者!』:ミスタラ英雄戦記On The Table~ ステージ2:トリンタン村へ:ゴブリンウォーマシーン

    2013-09-02 15:23  
    第2回めのその前に
     水曜夜は冒険者――場所はいつもの東京は代々木、ホビージャパンの会議室。プレイ開始を待ちながら、今日はカプコンからのお客様がいらしています。
    今回のゲームの元ネタでもある、8月22日に発売された『ミスタラ英雄戦記』の紹介を伺いつつ、それでは、とさっそく前回のセッションで遊んだシーンをゲームで確認。 アウルベアとゴブリンを片付け、名前を入力するまで3分。すると次のステージはトリンタン村。ゴブリンだのノールだのと戦っていると、やっぱり出てくるゴブリン戦車。危ない轢かれると言っているうちに、画面のキャラクターの人数がいつの間にか減っています。
     「ね、ひどい目にあったでしょう。自分もさんざん煮え湯を飲まされて、もうこのゴブリンウォーマシーンの形とか覚えちゃってるもんだから、作るのは割と簡単でした」 そういってDM・柳田が机の上に置いたのは、ついさっきキャラクターたちを蹂躙して