第395号 2021.4.20発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…眞子さまの婚約者・小室圭氏がいわゆる「金銭トラブル」に関する説明文書を発表した。愚民大衆やメディアは、小室圭氏が何をどうしても集団リンチを止めはしない。大衆はただ集団リンチが大好きなだけなのだ。小室氏がどんなに意を尽くした文書を書こうと、そんなものマトモに読む気などサラサラない。それほどまでに、愚民大衆は残酷・冷酷なのだ。小室氏の文書からわかる重要ポイントとは何か?バッシングする愚民大衆の潜在意識にあるものは何か?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…前回は、フィンランドで政府が国会に提出していたロックダウン法案に対して、憲法委員会から違憲判断が出たことをお伝えしたが、今週もまた、日本のマスコミが黙殺している重要なニュースをリポートしたい。ドイツで下された「マスク着用義務」についての違憲判決だ。さらにドイツでは1月にも、市民に対して社会的接触を禁止した条例に対して違憲判決が下されている。ドイツを「コロナ政策の優等生」と絶賛していたマスコミはこれをどう見るのか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!日本人の女性は無警戒すぎる、という問題もあるのでは?マスクをする事で旅行でも何でもできるのなら、それもありなのでは?富士山が噴火すればコロナの話題も吹き飛ぶ?なぜ劇画は廃れたの?上野千鶴子氏の「フェミニズムは『弱者が弱者のままで尊重される』ことを求める思想」という主張をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第416回「小室圭バッシングは愚民大衆の差別である」
2. しゃべらせてクリ!・第351回「の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第210回「ワイマール地方裁判所のコロナ条例違憲判決の凄み」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第416回「小室圭バッシングは愚民大衆の差別である」 愚民大衆やメディアは、小室圭氏が何をどうしても集団リンチを止めはしない。大衆はただ集団リンチが大好きなだけなのだ。
小室氏がどんなに意を尽くした文書を書こうと、そんなものマトモに読む気などサラサラない。それほどまでに、愚民大衆は残酷・冷酷なのだ。
わしは小室圭氏の文章に赤線を引っぱりながら読んだが、ここで特に指摘しておきたいことが三点ある。
一点目は、元婚約者の「代理人」が弁護士でも何でもなく、週刊現代の記者だったということだ。
これは驚くべき事実だ。スキャンダル記事を書く側の人間に、当事者同士の話し合いの内容が全部筒抜けの状態になっていたわけで、そんなことが許されていいはずがない。
4月11日のゴー宣道場で倉持麟太郎弁護士が言っていたように、代理人と称して交渉に当たっていた人が弁護士でも何でもなかったということが事実であれば、これは弁護士法違反の「非弁行為」となる疑いが強い。
二点目は、婚約破棄したのは男の方だったということだ。
しかも一方的に婚約破棄しておいて、その理由も語っていない。
男が一方的に理由の説明もなく婚約破棄したのなら、男が慰謝料を払わなければならないはずなのに、その男の側が「金返せ」と言い始めるなんて、全くありえないデタラメな話である。
そもそも、貸したお金だったら借用書を取っていなければならないのに、借用書も一切ないのだ。
元婚約者は今回、お金が一方から一方へ移動したという事実があるのだから、それは返さなければならないとか、わけのわからないことを言い出した。
別にお金に足が生えて勝手にトコトコ歩いて行ったわけじゃないだろう。自分の意思で渡したんだろう。移動したお金は返さなければならないというのなら、この世には「贈与」というものは存在しないということになってしまう。
およそ正気の大人が言っているとは思えない、子供の屁理屈にすらなっていない妄言である。
三点目は、これは小室氏にとって名誉の問題だったということだ。
借金じゃなかったものを、借金だったと認定されてしまったら、自分は借金を踏み倒そうとした女の息子ということになって、眞子さまはその妻ということになってしまう。だから、それは絶対に認められなかったわけだ。
小室氏がそう考えることは、全く真っ当である。
例えば痴漢冤罪をかけられてしまった場合、否認したら逮捕・勾留され、裁判にかけられ、自分の無実を証明するために大変な時間と費用と労力を必要とするし、それで無罪を勝ち取れるかどうかもわからない。だからもしそうなってしまったら、本当は無実であっても罪を認めて、お金を払って示談にして、さっさと終わらせた方がいいという考え方もあるだろう。
だが、お金には代えられない名誉があると考える人はいるのだ。
小室氏の場合は自分と母の名誉だけではなく、眞子さまの名誉まで関わっているのだから、なおさらのことである。
ところが、こんなことはテレビではほとんど誰も言わない。
どういうわけだか玉川徹は一貫して小室氏を擁護しているが、これは極めて珍しいケースだ。週刊誌に至っては、小室氏を擁護する論調は0%、完全に皆無である。
元婚約者の「代理人」がスキャンダルを書き立てる週刊誌の記者だという、誰もがびっくり仰天するはずの事実もスルーし、勝手に婚約破棄しながら慰謝料も払わず、それどころか借用書もないのに「金返せ」と言っている、世にも浅ましい男の側に全国の大衆が味方しているのだ。
あまりにもデタラメな状態である。少しでも常識があったらすぐおかしいと思うはずの異常なことが、なぜここまで堂々とまかり通ってしまっているのか、わしにはさっぱりわからない。
コメント
コメントを書く>>585
それ、興味ある意見です。
次号が配信されていますので、次号にその意見、載せてみてはいかがでしょうか?
ここの皆さん、次号配信したら、堰を切るように次号のコメント欄に書き込んで、こっちを振り返らない人ばかりだから(笑)。
>>585
ワクチンを打つ打たないは「個人の自由」と小林先生は明言されていますよ。
あくまで情報やデータに基づいて、自分で判断しましょうというスタンスなので、「反ワクチン」という同調圧力が生じているというのは考えすぎではないでしょうか?
もしご自身で「現状のデータから見られるリスクを考慮しても、ワクチンを打つ方が得策」と考えられたのであれば、打つことには何の問題もないですし、そこに他人がとやかく言ってくる筋合いもないと思います。
あと「コロナを恐れぬ命知らずたちがワクチン恐怖に切れ散らかすなんて筋が通らない」というのは、ちょっと違います。
コロナウイルスへの感染は、ほとんどの場合は命に別状がないというデータが存在するので、「コロナを恐れない」即ち「命知らず」ではありません。
命を落とす可能性がある高齢者や基礎疾患のある人は行動に気をつけましょう、それ以外の人たちは感染リスクを踏まえた上で自由に外出していいですよ、というのが道場の基本的なスタンスです。
『コロナ論』で述べられているように、そもそもウイルスは「自然物」であり、感染も「自然の摂理」の一環という認識なので、無理して「コロナ怖くない」スタンスをとっているわけではないです(もちろん、コロナが弱毒性という根拠があってのことですが)。
一方でワクチンは「人工物」なので、既存の死亡データに警戒感を強めるというのは人間としては当然の感覚だと思います。
「そのくらいのリスクは引き受ける」というのは、結果的に人身御供になるのも辞さない「特攻精神」のように感じられ、感染リスクを恐れない感覚とは全く異なるものだと思います。
これまたご自身が、自分の命の使い道として「これは意義がある」と判断されたのであれば、そのリスクを引き受けるのには何の問題もないと思います。
>>568
そうでした(^^)
私も鼻息が荒かった(笑)
反省反省(笑)(^^)
(こちらでは4回目の投稿ですが…)
>>585
ma ki様の考えは興味深いです。
まず、
> 道場が「反ワクチン」で結集している雰囲気
> コロナを恐れぬ命知らずたちがワクチン恐怖に切れ散らかす
この2点において、maki様は少し誤解されているのではないでしょうか?
私も、上記のmaki様の反論のコメントをされた方とそこは同じで、「反ワクチン」では結集しているわけではないです。
それがまずひとつの誤解です。
ワクチンを打ちたい、打ちたくない、両方の意見があありますが、それは各人の自由に委ねられており、ワクチンを打ってコロナ禍が収まるならば、それに越したことはないという意見もあります。(よしりん先生はその立場に立っておられます。)
ただよしりん先生がかつて薬害エイズ問題に関わった影響で、ゴー宣道場の参加者やライジングのほとんどの読者が薬品に対する(特に副反応に)警戒があり、余りにも急スピードで作られたコロナワクチンについて、正直、信頼していないというのが実情です。
maki様のコメントを見る限り、maki様ご自身もワクチンに懐疑的なのではありませんか?
maki様のもう一つの誤解、
「コロナを恐れぬ命知らず」が「切れ散らかす」
私たちが命知らずの集団だという捉え方をするのは正直なところ、宜しくはありません。ましてや、何をもって“切れ散らかす“と映ったのか、それを明確に言ってもらわないと、困惑してしまいます。
私たちは「コロナ論」「コロナ脳」「コロ問い」等等、それら書物からわかる様々な蓄積されたデータに基づいて、コロナウィルスは日本では子供を殺さない弱いウィルスだという認識の下で発言しています。「コロナなんか怖くない」は一見尤もですが、科学が迷信を打ち払うことが啓蒙であるならば、科学によってコロナの脅威の度合いを示すのが、筋と言えるのではないでしょうか。
公論においては、吟味を重ねて推敲を重ねておかないと、デマに繋がる恐れもありますので。
とはいえ、言葉に気をつけろとか、慎重に発言しろとか、そういうつもりは私はありませんので、念の為。
「私は喜んでワクチンを打ちます」とはすごく勇気のある発言で立派だとは思います。
しかし、私はmaki様の為に言いますが、何も無理してワクチンを打つ必要はないよ、ご自身の体の使い所はそこなのですか?ということを一言付け加えて、このコメントの締めとします。
今更ながら感想を。
小室圭さんの28枚もの長文の文書を読んでみて、できるだけ公平かつ客観的に国民に伝えようとしてる姿勢が
感じられ、誠実であることに努めようとしていることが伝わってきました。
にも関わらず、散々釈明を求めておいて、出したら出したで、読みもせずにやれ長いだの何だといちゃもんを
つけつばかりで、擁護するマスコミや著名人が皆無なことに驚きました。
自分の周りでも否定的な人が多いようで、「結婚しても眞子様は民間人になるだけで、小室圭さんが
皇室に入るわけではない」とい言っても、「でも支度金として一億円を貰えてSPもつくんでしょ」と
返ってきました。どうも、結婚してちょっとでも優遇されるとバッシングの対象になるようです。
こうなると、自分と同じ貧乏人が皇室のお相手になった途端、大衆からルサンチマンが沸き上がってくるのは
必然のようです。そうなると、愛子様や佳子様に悠仁様のお相手が現れるのは絶望的です。
愛子様が皇太子、天皇になるお姿は見たいと思いますが、一民間人の小室圭さんがバッシングに晒されるのを
目にすると、皇室の皆様には民間人になられるのがいいのではと考えてしまいます。
このコロナ禍で非常事態扱いになっているにも関わらず、感染対策は違憲だとドイツ国民が裁判に訴えたこと、
ドイツの感染対策は違憲とする判決が出たことに対して、これが法治国家のあり方なんだなと思いました。
しかも、裁判官が世界中のデータを読み込んだ上で判決を下したことに、緊急事態宣言が出たことを理由に
法廷を閉めるような日本には司法のプロはいないんだなとまざまざと突き付けられました。
また、自由や平等というのは、日本のように誰かが与えてくれるのを待つのではなく、自分たちから勝ち取るために
動かないと得られるものではないと思い知りました。
自分達、日本に住む者は法治国家として、国民として一からやり直す必要があると痛感しました。
ゴー宣「小室圭バッシングは愚民大衆の差別である」を読みました。
私は、中学からの友人の奥さんと、この話をよくします。はなっから聞く耳持ってません。途中までしか読まなかったことにも、元婚約者のおかしさにも、若い2人が袋叩きにあっている事実にも、完全に居直っています。これが普通の主婦の感覚とまで言います。愕然とするしかありません。一切の話しが通じません。破談すれば国民は納得するんじゃないか、とまで言います。ガッカリです。コロナ脳ではないのに。
コロナ禍も同じですが、もう反対意見は聞く気もないように感じます。
小室さんと眞子さまが結婚したら、国民は手の平を返して祝福すると、賭けをしました。
ゴー宣の感想の続きです。
友人の奥さんは、いつも悩み事などを聞いてもらい、とても感謝している存在です。
小室さんのお母さんが、どうしても受け入れられないと、最後には言います。それもマスコミの報じ方なんじゃないかと言うと、そうかも知れないけど自分は好きになれないと言います。
私は、今の職場で班長を降ろされたのですが、その時も、この状況と一緒だったと、友人の奥さんや回りに言いました。
規模が違いますし、おこがましい話しですが…。
何を言おうが何をしようがどんな結果が出ようが、否定するだけ。訴えかけても話しを変えるか聞かないか怒るかだけ。
私の甘さや弱さ一貫性の無さは、小室さんの足下にも及ばず、それが招いたことでもあるのですが…。
多くの大衆が、差別は娯楽と思っていることが、絶望的な気分になります。
けれど、戦略的に、勝利を呼び寄せるよう、戦っていきたいです。
秋になり、お二人の幸せそうなお顔を見るのが、とても楽しみです☆☆☆
その為に、戦います!!
トンデモ見聞録「ワイマール地方裁判所のコロナ条例違憲判決の凄み」を読みました。まさに、凄みのある判決文でした。めちゃくちゃカッコ良かったです。
法の番人は、真実・真理に対して、誠実であらねばならないと思います。それを無くしてしまったら、社会が無秩序してしまいます。一般庶民の希望の灯が消えるように感じます
伊藤詩織さんの民事訴訟を裁いた判事のことを思い出しました。やはり、カッコ良いし、胸がスーッとします。
こういう判事ばかりになって欲しいと、強く、思いました。
よしりん先生のお話しを何回も何回も読んで、ようやく「公共の福祉」が理解できてきました。ありがとうございます。山尾さんは、聞く耳を持った方なので、日本の国のためと思うと、初心に帰って、また、いろいろ学び、良い政治家になって頂けるような気がします。直感です。
>>55
息子さんは、難しいことを考えずにただただ、心身共に健康に育てて差し上げればよいと思います。めちゃくちゃ、自然のなかで、遊ばせてあげれば、良いことです。あとは、お父様がよく愛情を注いで、元気でおられたら、解決です。イヤイヤ時期とか、いろいろあるそうですが、その時期時期は、しっかりそうさせてあげましょう。あんまり、先のことをご心配されないことです。お父様が元気なのがいちばん!