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石川 温の「スマホ業界新聞」

                                                 2013/05/04（vol.032）

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　今号のメルマガは、大型連休の最中ではあるが、各社の決算会見が相次いで行われたので、それぞれの会社社長「囲み」の模様をお届けしたい。iPhoneに苦戦するNTTドコモ、度重なる通信障害で平身低頭のKDDI、スプリント買収でライバルが登場し、焦るソフトバンクといった感じの三者三様で、それぞれ興味深い囲みとなった。会見の詳細は週アスPLUSに寄稿しているので、そちらを読んでいただきたい。（http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/142/142308/）

《目次》
1．「iPhoneがない影響は少しは残るだろう」
━━ドコモ加藤社長の「イチオシ」戦略に死角はないのか
2．「LTEエリア誤記はあまりに情けない」
━━KDDI田中社長が語る「iPhoneLTEエリア問題」
3．英語プレゼンで「勝算はある」
━━ソフトバンク孫社長、Dishに勝つための「スプリント買収提案」
4．今週のリリース＆ニュース
5．編集後記

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1．「iPhoneがない影響は少しは残るだろう」
━━ドコモ加藤社長の「イチオシ」戦略に死角はないのか
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　4月26日、NTTドコモが決算会見を行った。営業収益は4兆4701億円（前年度比5.4％増）、営業利益は8372億円（前年度比4.3％減）の増収減益だ。
　会見後には、加藤社長の囲みが行われたので、個人的に気になったところを★印で突っ込んでいく。

■加藤薫社長囲み
2013年4月26日　15時50分頃
アーバンネット大手町ビル NTTコーポレートニューズルーム会見室

━━ 安い端末、dtabなどのユーザーからの引き合いは現状、どうか。
加藤社長
「dtabは安く調達するためにファーウェイを選択した。ラインナップを絞っていくが、これをオススメですと訴求していくなかで、すべて安ければいいというものでもないと思っている。オススメをきちっと決めていければいいと思う」

━━（Xperia Zなどの）オススメを訴求することで、逆に悪影響が出る端末があったりはしないのか。
加藤社長
「結果として、オススメするのが売れて欲しいというのは事実ではあるが、一方で、パイが決まっているなかで、ある程度の限界があるとするならば、少し、（販売が）ふるわない機種が出てきてしまう。しかし、今までも、お客様がお選びになった結果として、（売れ行きの）デコボコはできている。（オススメすることによって）少し差は出てくるかもしれないが、（従来と）大きく変わらないのではないかと思う」
（★　いやいや。オススメされていないメーカー関係者が悲鳴を上げております。夏商戦もドコモはオススメ戦略で行くようですが、それ以外のメーカーはどうやって売っていくか頭を悩ませております）

━━ ドコモメールの延期は何が原因なのか。
加藤社長
「なかなか作り込みに苦労しておりまして、3回目（の延期）でご迷惑をおかけして申し訳ございません。iモードメールからの引き継ぎや、クラウドで実現したいものとの摺り合わせがなかなかうまくいかず、思いもよらないところで「えっ」ということがある。抜本的に見直せという号令を出したところです。それは私の責任でもある。つぎはぎつぎはぎのパッチワークでやっていくと、どこかでほころびが出てくるので、きっちり作り直してくれということでこんな結果となった。ちょっとお時間をいただくことになるが、ご理解
をいただきたい」

━━10月下旬は確実に間に合うのか。 全体的に見直しをかけているのか。
加藤社長
「これをどうこうするわけにはいかない。やるという命令をしている。それぞれの質が、いろんなところで違うので、合わせていく。（見直しは）全体に近くなりました」