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5つ目のロッカーには、なにも入っていなかった。
私はトートバッグを手に、ノートPCの前に戻る。この部屋の中でいちばん明るい場所がそこだし、コメントをチェックしたいというのもあった。
ノートPCからもれる光に照らしながら、トートバッグを開いてみる。
中には半分に折り畳まれた厚手の紙が1枚入っているきりだった。
表紙に当たる部分に、『聖夜通信』と書かれている。会報かなにかのようだ。
――なんなの、これ?
7月号と書かれているけれど、西暦などは記載されていない。このビルの人が残していったものなのか、あとから持ち込まれたものなのかも判断がつかない。
私はその文面をざっと目で追ってみる。
だが、ここを出る手がかりにはなりそうもなかった。
新羅 @sinla13
黒いトートバックの中の『聖夜通信』、みさきちゃんは「何も手がかりがなさそう」と言ってるけど、ここに何らかのヒント載ってないですかね?
交響楽 @koukyoraku
というかこういう設計図っぽい画像まで流す以上は赤青に惑わされず第三の選択が重要な気がする
きのえとら @kinoetora
ペンチわざわざおいてるしな
雑食人間@3D小説参加中 @zassyokuman
いつの間にか2時間切ってる。このままじゃヤバい!
※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。
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