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「11番、12番、両方読めない。13番、おいオレ、越智の山は覚えているな?」
覚えている。そこまでは辿りつけると思う。
窓の向こうのオレは、より詳しい情報を叫ぶ。なんだか妙に記憶に残っている、なつかしいスーパーの名前で、少し笑う。
「なにか思い出すことはないか? と言っている」
当時のことは、いくつか思い出せるが、残念ながらタイムカプセルに関する記憶はない。
窓の向こうのオレは、隣のサクラと、なにか話している。
それからこちらに向かって、
「14番、日づけで間違いないみたいだ! 15番は読めない!」
とオレは叫んだ。
それから、窓の向こうのオレは、しばらくスマートフォンを読みふけって、また叫ぶ。
「ピエロの部屋に入ってみる!」
そこまで叫ばなくても聞えるよ、と誰か彼に教えてあげて欲しい。
※
そして窓の向こうのオレは、王座に向かって左手の部屋に入る。
そこには、たしかにピエロがいた。ずいぶん巨大なピエロだ。ドアの前を、その身体で防いでいる。
「テッテレー!」
とそのピエロは、妙に甲高い、むかつく声で言った。
「やあ、ボクはなぞなぞピエロ! 3問のなぞなぞに正解できたらここを通してあげるよ! 挑戦する?」
窓の向こうのオレは半歩ほど後ずさって、それから頷いた。
「よしきた! では第1問。じゃじゃん! 1日に2回あるのに1年に1回しかないもの、な~んだ?」
なんだそれ。意味がわからない。
だが窓の向こうのオレは、スマートフォンを覗き込んで、平然と答えた。
「ち」
ち?
「わお、正解!」
毎度、リアクションがむかつくピエロだ。
いちにち、いちねん。なるほど、ち、か。
「では、すかさず2問目! ボクの好きな果物はな~んだ?」
わかるわけがない、と思ったが、オレは答える。
「メロン」
きっとソルたちが教えてくれているのだろうが、本当にどうでもいい問題だなと思った。フェアでもエレガントでもない。
「なんと、正解! メロンの皮って迷路っぽくて楽しいよね」
「しるか」
とようやくオレが、問題の答え以外のことを口にする。
「そんなことより、いよいよ3問目! ボクは嘘つきです。さて、ボクは嘘つきですか?」
窓の向こうのオレは、少し顔をしかめた。
「嘘つきなんだろ?」
「ざんねん! ここは通せませ~ん!」
虚空にむかって、
「こんな感じみたいだ」
とオレは呟いた。
光輝@oculus泥酔 @koukiwf 2014-08-16 00:36:51
これで完璧!読んできた。
一応、『ピエロは殴れ』『なんとか白粉をふりかけろ』『上を見て』とは書いてあるね。
質問集が長すぎて先を読めてないっぽい。
みお@3D小説はまだまだ続く @akituki_mio 2014-08-16 00:41:09
ピエロのくだりワロタw 初めて見たけど攻略本すげぇww
かめ@kameaaa32 @kameaaa32 2014-08-16 00:43:02
叫ばなかったらバスの中の久瀬君に聞こえないかもしれない……かもしれない
リコリス@単冠湾泊地 @lycoris_alice05 2014-08-16 00:45:13
@sol_3d 久瀬君ピエロにはい/いいえで答えちゃあかん
Syu(特殊市民)3D小説参加中 @Shift255 2014-08-16 00:49:07
ちょっと質問多すぎたか。。。
何時までかかることやらw
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