街の名前 アル=ベラス
属する国 インナハル
人口 約3万2千
流通レベル 6
主要産業 商業、交易、鉱山、賭博
領主カーウェル・フェノンバーク
■特徴
古王国セクメトと商業国家インナハルを結ぶ大街道の中間地点に存在し、
政治的に領主がインナハルに与する貴族であるフェノンバーク家が統治する街あります。
この街には3つの権力が存在します。
それは貴族である領主カーウェル・フェノンバーク伯爵を筆頭とするフェノンバーク家。
もう一つはローバーン連盟(インナハルの巨大商業連盟)の地方特使である商家ビノールド家。
そしてアル=ベラスの裏社会を牛耳る組織“大胴元”を取り仕切るゼノン一族です。
この街はそれらの3つの権力がそれぞれ権力闘争を行い、均衡を保っている珍しい街なのです。
■経済
アル=ベラスは、商業・流通が盛んな街であるとともに大きな賭場が多い街としても知られます。
代表的なのは闘技場ですが、そこらの宿でサイコロ賭博や、カードゲームによる遊びが行われています。
また賭場宿と呼ばれる、賭博を目的としてやってくる訪問者専用の宿屋も存在します。
高給な賭博宿では、金持ち商人や、ギャンブルで一山当てる夢を見る市民などが賭け事を行っているのです。
大規模な格闘ショー(勿論賭け有り)や、競馬等もこの街では行われています。
またそれに付随し、泡銭を効率よく消費させるための売春施設や、飲食店も多く軒を連ねます。
それだけを目的にこの街に寄るのを楽しみにしている商人も珍しくないくらいです。
■治安
治安は乱れています。といっても、乱れているのが通常運行といった具合です。
メインストリートは夜遅くまで灯を絶やさない店も多いですが、
一つ裏道に入れば通り魔やスリ、強盗などがうようよいて、カモを探して目を光らせています。
商人や旅慣れているもの、この街の人間はそのことをよく理解しており、危険な区画には近寄りません。
ただしマヌケな世間知らずや、いい気分で酔っ払ったカモが次の日裸で放り出されているならいいほうで、死体で発見されることも決して珍しいことではありません。
勿論、この街にも保護される商人や貴族はいますが、彼らは夜出歩くような真似はまずしません。
この街の夜、外を出歩くのはある意味、街の外よりも危険である、そう言う者もいるほどなのです。
■信仰
この街の大勢を占めるのは勿論ルーシード信仰です。
商業の神である彼を信仰する神殿は、ローバーン同盟ともがっちり組んでおり、
この街の利益を一部享受する存在です。
また意外なことにここではクオルズの信仰も盛んです。
というよりも賭け事に勝つこともある種の勝利と解釈され、
戦神であり勝利の守護者とも考えられるクオルズは、賭け事の前に祈りを捧げるものが意外なほど多くいます。
そうして得た利益を、クオルズ神殿は街の治安維持向上に向けているという話です。
■影響力のある組織