民主主義の目標である「誰もが支配されない状態」は
どのようにすれば実現が可能なのか?
単に目標を意識化するだけではダメなのは、
同じような目標をたて、実質的民主主義を標榜していた
ソ連型一党独裁社会主義の失敗をみれば明らかである。
民主の目標を担保する制度である普通選挙が
ソ連型社会主義にはなかったためである。
選挙を否定し国民が政治に参加することができない一党独裁社会主義では、
最初から党独裁、官僚独裁になることは必然であった。
選挙制度に基づく民主主義でどのようにすれば目標を達成できるのか?
答えは簡単で、選挙によって良い政治家を選び続ければ可能になる。
逆に悪い政治家を選び続ければ、マネーの支配者やカルトに支配されるようになる。
ここで良い、悪いの基準が必要になるのだが、
良いのは民主の根本規範である「誰もが支配されない社会を目指す政治」
であり、悪いのは「特定の利権(マネーの支配者やカルトの利権など)を
重視する政治」となる。
しかし、選挙に当選するために口当たりの良いことしか言わない政治家
ばかりであるから、見分けるのが難しい現実がある。
そのため
「社会の正しい現状認識」と、
「民主の目標」と、
「その現状認識と目標に沿った、民主の方向性
(真理、自由、平等、友愛のバランスと発展)」
を意識化する必要がある。
そうすることで、誰もが支配されない社会の実現へ向かう良い政治家を
選ぶ基準が生まれる。
【民主主義の好循環】
選挙で良い政治家を選ぶ⇒誰もが支配されない社会への進展
⇒また選挙で良い政治家を選ぶ⇒更に・・・
「誰もが支配されない社会」を担保するための社会制度として、
普通選挙(真理、自由、平等、友愛)がある。
真理、自由、平等、友愛をバランスを取りながら発展させる
主な社会的事例は、民主の目標を進展させる良い政治家を
国民自身が選び続けることなのである。
【民主主義の悪循環】
選挙で悪い政治家を選ぶ⇒特定の利権(マネーの支配者やカルトなど)に
支配される社会への進展⇒また選挙で悪い政治家を選ぶ⇒更に・・・
この一連の流れは、規制緩和と格差社会を作り出した構造改革、
TPPや国家戦略特区などに象徴される新自由主義的改革を進めてきた
20年ほどの日本の政治の悪循環の図そのままである。
・ここ20年間の自由⇒多国籍企業の自由 金持ちが富を独占する自由
・ここ20年間の平等⇒結果の平等ではなく機会の平等(その結果、格差社会に)
・安倍政権の友愛⇒排外主義、愛国教育、特定団体への利益提供
※ブッシュ時代のネオコンも新自由主義と愛国主義をセットで提唱した。
多国籍企業やカルト栄えて民滅ぶ。
当然、今回の都知事選は、TPPや国家戦略特区、
新自由主義的改革に反対する候補者を選ぶべきである。
・国家戦略特区や新自由主義に賛成(舛添氏、田母神氏、細川氏)
・国家戦略特区や新自由主義に反対(宇都宮氏)
こうなると宇都宮けんじ氏に絞られることになる。
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