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  • 【新人アニメーター寮/通信・第17号】

    2015-07-29 19:55

    2015/7/30


    TOPイラスト/7月 金井 亮介



    【目次】

    1:TOPイラスト/7月 金井 亮介

    2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也

    3:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃

    4:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 石山 正修

    5:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖


    2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也



    こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。

    皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。


    6月となりました。

    今月は僕の誕生日がありました。

    今年で24歳になります。

    元々というか、未だに僕は誕生日を祝ってもらいたいタイプの人間で、

    そのためには、ほかの人の誕生日を祝うべきだろうと考え、

    頻繁に合う人には、メッセージやプレゼントをしていました。

    その甲斐あって今年は、ガンプラをもらったり食事に連れて行ってもらったり、

    はたまた僕に会うために地元からわざわざ東京に来てくれた方もいたりと、

    かなり良い思いをさせていただきました。

    プライベート関係は比較的充実して24歳を迎えたわけですが、社会的、

    人間的に良い24歳を迎えたかと言うと、疑問に思うところもあります。

    社会的といえば政治、経済に疎くどう考えるべきかという判断もあいまいで、

    人間的にいえば思考のスケールが小さかったり自制心の弱さも感じます。

    最近は現代社会についての動画を意識的にみたり、

    また、自己啓発系の本を読み始めたりするようになったので、

    現状を変えることを常に考えて生活したいです。


    いつも通り映像鑑賞の話に移ります。

    今月は「劇場版ラブライブ」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」

    「あの日見た花の名前を僕はまだ知らない。」その他、現在放送中のアニメを見ました。

    「バケモノの子」とか「マッドマックス」とか「アベンジャーズ」とか、

    観に行きたい映画もたくさんあるのですが、あまりひとりで映画を観に行く習慣がなく、

    誰かといくにも予定が合わず、といった感じです。

    演出の勉強については「シナリオの基礎技術」を読み終え、

    次に「スクリプトドクターの脚本教室」という本を読んでいます。

    現時点で大体半分位読み終えたのですが、何故映画制作に「自分自身」の存在が必要であるか、

    センスの正体についても触れられているので、心構えを学ぶにも非常にありがたい印象です。

    読んでいる過程で脚本を書ける能力、読む能力、分析する能力が、必要かつ、

    自分にまったく備わっていないことに気づいたので、今後の方向性は、

    その辺を学ぶ形となりそうです。


    続いて仕事の話をしたいと思います。

    遂に第2原画の仕事をいただけました。

    内容自体はほとんどトレスで、陰だけ描くと言うものでしたが、

    新しい内容の仕事だったので、今はそれだけで嬉しく思います。

    今後は枚数チャレンジの代わりに、1原に上がるためのアプローチをしていきたいと思います。


    今月させていただいた仕事は、「妖怪ウォッチ」「バディファイト」「アイカツ」

    「ハッカドール」「009vsデビルマン」「クレヨンしんちゃん」「ランスアンドマスクス」でした。


    では今回はこの辺にしておこうと思います。


    メルマガを見てくださって、ありがとうございました。

    それでは失礼します。


    2015年 6月 阿久津 徹也


    イラスト 阿久津 徹也



    3:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃



    おはようございます。アニメーター寮生の田中正晃です。


    学制服って不思議ですね。

    人生の一時期までは、ほぼ唯一社会とつながる手段でありながら、

    むしろ多くの物語においてフィクションの導入剤として機能している。

    先日本屋に行きまして、今月(もう先月かな)のMdNの特集が、

    「制服‐虚構とリアル、その狭間のデザイン」であることを発見し、

    思わず買ってしまいました。

    表紙が志村貴子であったことも、表紙買いの大きな一因でしたね。

    特集の中身は、漫画と制服、メーカーと制服、制服の造形史、

    アイドルと制服の大体四章立て。

    その中の制服の造形史についての文章を読んだのを切っ掛けに、

    森伸之著「東京女子高生図鑑」「私学制服手帳」をアマゾンにてポチリ。

    制服の多様さに驚きながら現在読んでる最中でございます。


    制服の歴史に目を通すと、面白いことが多いです。

    年代順に並べられた制服のイラストを見るだけで、時代の変遷を感じることができる。

    その変遷の中で異様に目を引く箇所が一つあります。

    それは90年代、女子高生ブームの制服姿です。

    そこだけ「異様」なのです。

    他にも劇的に変化のある箇所はあるのですが、外から文化が輸入された場合と、

    世界大戦という分かりやすい要因があります。

    しかし、90年代のそれは、一見するだけではどこから来たのかさっぱり分からない。

    (特にぼくは、90年代を小学生として過ごしたので肌感覚としても、よくわからない)

    存在なのです。

    そこで思い出したのが松谷創一郎著の「ギャルと不思議ちゃん論」。

    そこではまさに「東京女子高生図鑑」を引用して、

    80年代のモデルチェンジブーム等ついても語った上で、

    その後90年代のコギャルについて述べている。

    端的に言えば「少女としての自分に自覚的な存在」それがコギャルだという。

    どういうことか。

    〈少女〉とは近代社会特有の文化的な産物である。

    明治以降の良妻賢母教育により、『初潮を迎え使用可能になった女性の身体を

    しかるべき男に実際に使用されるまで無傷でとっておくために、

    彼女達を囲い込もうとしたところ、”誤って”産み出してしまった異物が〈少女〉である。

    つまり〈少女〉とは初潮を迎えながら同時に〈女〉であることを留保されているという、

    たいへん矛盾した存在としてそもそも成立した』(大塚英志)。

    そしてその〈少女〉に対して性的な目線をむけるというタブーが、ドラマ「高校教師」や、

    ブルセラブーム援助交際騒動により、タテマエであると暴露されたのが90年代であり、

    その大人たちからの性的な需要に自覚的であった〈少女〉が、コギャルという存在なのだという。

    肌が小麦色であることやルーズソックスであることなどを一つ一つとりあげていくと、

    きっとそこには細かい流行があったのだとは思うが、それよりももう少し大きな意味で、

    日本の時代的な潮流の中で、たまたま生み出された文化的な存在が、

    ある種「異様な」90年代の女子高生なのですね。


    2015年 7月 田中 正晃


    イラスト 田中 正晃



    4:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修



    こんにちは、石山です。


    いよいよ夏といった感じになってまいりましたね。

    まあ、それもスタジオに篭っていると全然わかりませんケド。


    さて、研修あがりました。いよいよ本番スタート。

    初仕事は版権イラストのクリンナップ、その後は自社作品の動画を担当しています。

    止めや口パクはそこまで時間はかからないですが、振り向きにもなると

    やはりとても時間がかかります。

    どうやったら早くなるんだろう?と効率よく速く描ける方法を日々模索。

    基本的に動画は「絵を描く」というよりは「作業」といった面が強いので、

    必ず何か良い方法があると思うんですよね。

    ちなみに今月下旬でやっと100枚を越えたところ。

    生活のこともあるので焦りまくりです。

    コツをつかむまでは暫くこの調子か。

    それから、同時に原画にむけての勉強も進めていかないといけません。

    動画ができてせっかく原画に上がれたのに、いざ描いてみると全然描けない、

    という話もよく聞きます。

    そういうことになってしまわないよう頑張らなくては。

    それに、自分の描くペースもしっかり掴めるようにならないと。

    いやー課題が山積みです(^-^;

    ともあれ日々飽きませんね。

    前職よりはずっと楽しくやっています。

    金銭面のこと以外は…寮のおかげでだいぶ助かってはいますが、

    暫くは貯金を切り崩す生活が続きそうです。

    寮といえば、海外向けに行われていたクラウドファンディングは成功したようです。

    支援していただいた皆様、本当にありがとうございます。

    自分はあまり力にはなれませんでしたが…。

    こうやって海外にも支えてくださる方々がいるというのはとてもありがたいことですね。

    少しでも還元できるよう、早く活躍できるようになるため努力を怠らないようにしていきます。

    それではまた来月末に。


    2015年 7月 石山 正修


    イラスト 石山 正修



    5:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖



    おはようございます、新人アニメーター寮生徳田靖です。

    皆さんのご支援のおかげで今日も元気に過ごしております。


    最近、暑くなってまいりましたね。

    暑中お見舞い申し上げます。

    それはそうとようやく研修終わりました!

    いやぁ、長かった!

    日数で換算すると108日間!

    研修中にやった課題はクリーンナップ28パターン。

    中割りは32パターン。

    中割り課題の歩きは本当に苦戦しました。

    何度もリテイクを出されて精神的に来ましたね(^^;;


    学校で学んできたことが本当に生かされているのかと自問自答した研修期間でありました。

    今まで培ってきた自信が一気に削がれましたね。

    辛い中、風立ちぬとSHIROBAKOのおかげで乗り越えることが出来ました。

    在学中、馬鹿にしていたSHIROBAKOが非常に面白かったんですよね。

    共感できたり慰められたりと、在学中と働き始めた後とは全く違った印象で観ることが出来ました。


    研修期間が長かったこともあり、今やってる仕事が凄く楽しく感じますね。

    何の作品かは公開されていないのでまだ言えませんが…近々報告したいと思います。


    それでは!暑い夏を乗り越えましょう!


    2015年 7月 徳田 靖



    イラスト 徳田 靖


  • 【新人アニメーター寮/通信・第16号】

    2015-06-30 21:00

    2015/6/30


    TOPイラスト/6月 金井 亮介



    【目次】

    1:TOPイラスト/6月 金井 亮介

    2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也

    3:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃

    4:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 石山 正修

    5:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖


    2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也



    こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。

    皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。


    6月のメルマガとなりました。

    前回書いた虫歯の件ですが、ついに抜歯することになりました。

    今回は右の親知らずということで、歯科にて部分麻酔。

    注射、塗り薬を何度かすると歯茎の感覚がなくなる。

    舌で触ると皿を舐めているような感じがする。

    麻酔が効いたのを確認して、大きいがごつくない、

    スタイリッシュなペンチを使って歯をつかむ。

    ゴリゴリと頭蓋骨ごと持って行かれそうなくらいペンチを揺らして、

    ねじ切るように抜歯。

    あとは止血して終了。

    やってることは派手でしたが、痛みは全くなく、その後は問題なく仕事も出来ました。

    抜歯した親知らずは持ち帰ったのですが、それを見ると、

    なんだか長い間連れ添ったペットを失ったような気持ちになります。

    未だに、ぽっかり空いた右の親知らずが寂しいです。


    今月観た映像作品の話ですが…。

    「デジモンアドベンチャー」と「ジョーズ」と放送中のアニメしか、現状では見ていません。

    先輩と同人誌を作ったり、仕事の締切ラッシュが原因です。

    とは言えそんなに時間がないのに、なぜこの2作を見たかというと、

    シナリオの基礎技術という本を半分ほど読んで、書いてあることが正しいか、

    分析に役立つかを試したかったからです。

    リトマス紙法というのはそれなりに理解できたのですが、

    モンタージュは整理がついていなくて、理解が曖昧なので、今後の課題です。

    もう少し勉強したら演出さんが何を思い、考えて仕事をしているのか聞いてみたいです。


    今月の仕事の話です。

    今月は、劇場作品や、スポーツ物が多く、大変でした。

    枚数チャレンジをしているわけではないので、

    あまり会社に残らないようにしていたのですが、そうも言っていられず、

    何度か徹夜する日がありました。

    そういえば2原の話がちらほら来ていて、近いうちにやるかもしれません。

    2原のメリット、デメリットは、いろいろ聞いていますが、

    まずは挑戦してみたいものです。

    今月は「アイカツ」「ベイビーステップ」「妖怪ウォッチ」その他、劇場作品と、

    未発表作品をやりました。

    この未発表作品は、やらせていただいた事がとても嬉しい、意外な作品でした。


    では今回はこの辺にしておこうと思います。


    メルマガを見てくださって、ありがとうございました。

    それでは失礼します。


    2015年 6月 阿久津 徹也


    イラスト 阿久津 徹也



    3:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃



    こんにちは、新人アニメーター寮に住んでる田中です。

    えー、皆さんはセザンヌって知っていますか?

    ええ、19世紀後半に生きたフランスの画家ポール・セザンヌです。

    初期には、印象派の画家として活動をし、

    晩年は伝統的な絵画の約束事にとらわれない絵画を描き、後世に多大な影響を与え、

    「近代絵画の父」と評されたあのセザンヌです。


    「近代絵画の父」。

    凄いフレーズですよね。

    セザンヌの絵を誉める時どういう言われ方をするかと言えば、

    色彩について言われる場合とものの捉え方について言われる場合などがあります。

    そしてその色彩の影響の先にいるのが、フォーヴィスムのマティスであり、

    ものの捉え方の影響の先にいるのが、キュビスムのピカソ。

    そのピカソがセザンヌのことを、「皆の父のような人だった」

    と、敬愛の念を込めて言ったらしいのです。

    そいつはさぞかし凄い絵を描くのだろう、と思うわけです。

    しかし、なんと言いますか、ありきたり且つバカっぽく言ってしまうと、

    あまり凄い絵には見えないんですよ、少なくとも現代を生きる僕の目から見ると。


    先日、もしかしたら実物を見たら感動するのかもしれない!と思い、

    箱根にあるポーラ美術館行ってきました。

    ちょうどセザンヌの展覧会をやっていたのです。

    中には多少いいなと思える絵もあるにはあったのですが、基本的な感想は、

    「色彩?立方体?まぁそりゃあそうかもしんないけど、そんなに……」ってなわけです。

    いや、これって別に僕に限った話ではなく、よくある話だと思うのです。

    セザンヌの解釈って美術史とか学ぶと感覚的に「うっ?」となる箇所の1つだと思うんです。

    生前はあまり評価されず、死後評価が上がっていったって、どういうことなの、と。

    だから僕はこう考えることにしています。

    『セザンヌは凄い絵を描き後世に影響を与えたから凄いのではなく、

    ピカソら後世の画家がセザンヌに影響を与えたから凄いのである』、と。

    後の世代の人間が影響を与えた。

    どういうことか。

    つまり、ピカソが自分の新しさ(素晴らしさ)を担保するために、

    セザンヌが素晴らしい画家であったという歴史を組み立てて、

    その先の歴史に自分を位置付けたのです。


    歴史とは権力の象徴です。

    後の世代の人間が「それ」があったと言えばあったことにあり、

    良いことだったと言えば良いことになります。

    事象が変わるのでなく、歴史に対する認識が変わるのです。

    そして、その認識の変化は現在に多大な影響をあたえるのです。

    唯一無二の正しい歴史などなく、その意味において歴史を語るものは、

    皆が歴史修正主義と言えるし、先端を歩こうとするものは、そうあるべきだとも考えます。

    そしてピカソはきっとそうしたのではないか、と僕は思ったのです。

    だからこそその影響を受けたセザンヌは近代絵画の父たりえたのです。


    僕が今回言いたかったのは、「後の世代が前の世代に影響を与える」という発想が、

    面白いなぁと思ったことで、それを文章で書くに当たって、

    セザンヌを引き合いにだしたのでした。


    2015年 6月 田中 正晃


    イラスト 田中 正晃



    4:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修



    ドーモ、石山です。

    梅雨ですね。

    自転車通勤には辛い時期です。

    とは言っても職場までは近いので、そこまでではありませんが。

    さて、研修ですがスケジュールでは今月末で終わり。

    なんとかギリギリには終われそうです。

    アニメ作画はもともと未経験なので、

    本当に試行錯誤を繰り返しながらの三ヶ月でした。

    まるで迷路を進んでいるような感覚。

    帰る頃には、描いて疲れるというより、考えることに頭を使いすぎてフラフラ…、

    なんてこともありました。

    幸いなことに、どうも自分は日本画を勉強していたからか、

    人より「線」の意識には長けているようで、原トレ・クリンナップは、

    コツを掴めたような気がします。

    ただ、中割り全般はまだまだ苦労しており、時間がとてもかかってしまっている状況。

    こればかりは枚数を重ね練習を積むしかなさそうです。

    来月になればいよいよ本番だし、研修費も出なくなって完全出来高制に移行するので、

    生きる為にも、いかに枚数を上げるかにかかって来ます。

    苦手な事は早いうちに潰しておかなければ。


    話は変わりますが先日、スタジオの人達と、

    映画「マッドマックス 怒りのデスロード」を観てきました。

    監督は「ベイブ」「ハッピーフィート」でも知られるジョージ・ミラー監督、

    キャラクターデザインに「エヴァQ」監督の前田真宏さん。

    最近話題になってるあれです。

    最初から最後までフルスロットル、中だるみもほぼ無くて、

    全てがクライマックスかのような感覚。

    荒々しくも丁寧な構成、デザイン、アクション、

    そして女性の強さを表現した映画となっています。

    これこそまさに3DやIMAXで観るべき映画かと。

    ジョージ・ミラー監督作品は「ベイブ」「ハッピーフィート」しか、

    見たことないのですが、なんというか手広くやってますね…。

    ハートフルな作品に対し今回は一転ハートフルボッコな作品でした。

    手に汗握る展開が続きすぎて、最後の方には疲れてきたり…。

    スタジオ内でも評判良く、自分的にもぜひオススメしたい映画です。

    …というのがありまして。

    職場の人たちともうまくやっていけてる感じです。


    それではまた来月に。

    本番頑張ります。


    2016年 6月 石山 正修


    イラスト 石山 正修



    5:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖



    おはようございます、新人アニメーター寮生徳田靖です。


    4月1日に研修が始まってから、早くも3ヶ月が過ぎようとしております。

    いやぁ、進捗駄目です!

    先月、目標として研修を終わらすと宣言していましたが、

    達成出来ませんでした!

    でも、中割り課題が終わったのでもう少しで終わるかな〜?(^^;;


    研修中、色々と言われて自分なりに意識改革をしました!

    自分に足りないもの!それは!

    情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして、何よりも!

    速さが足りない!


    研修残り少ないと思いますが、気を抜かずに頑張っていこうと思います!

    今月、余裕が無くて色々と大雑把ですがお許し下さい…。

    次回のメルマガでは良い報告が出来ればと思っております。


    皆様のご支援を、仕事に還元出来るよう、頑張って行きます!

    メルマガを見て下さった方ありがとうございました。


    2015年 6月 徳田 靖


    イラスト 徳田 靖


  • 【新人アニメーター寮/通信・第15号】

    2015-06-05 00:00

    2015/6/5


    TOPイラスト/5月 金井 亮介



    【目次】

    1:TOPイラスト/5月 金井 亮介

    2:寮生日記/4月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也

    3:寮生日記/5月  新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃

    4:寮生日記/5月  新人アニメーター寮/寮生 石山 正修

    5:寮生日記/5月  新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖


    2:寮生日記/4月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也



    こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。

    皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。


    しかし、今回は「健康」という点が達成できていない事態が起こってしまいました。

    早朝5時。

    会社帰りの道の途中、奥歯のざらつきを感じたので、

    なにげなく人差し指で上親知らずを引っ掻いたところ、

    「ボコッ」っという擬音がふさわしい感覚とともに、

    歯が爪の圧力にあっけなく屈したことがわかりました。

    というわけで僕の親知らずは虫歯になっていました。

    しかも、上親知らず2本ともです。

    進行度も結構なもので、指で引っ掻いたあとは、

    木こりが斧を打ち付けたような切り込みが歯の3分の1くらいまで入っていました。

    まとめブログ等で、定期的に虫歯で人が死ぬ記事を見ていたし、

    虫歯なんて小学生の頃以降、全くなっていなかったので、かなり動揺しました。

    その日は仮眠をとってから、すぐに歯医者のところに行き、診断してもらったところ、

    「他の歯は問題なく磨けていましたが、上の親知らずはブラシが届いてなかったみたいですね~。

    治療する機材が奥まで届かないので抜歯が良いと思います」

    と言われました。

    抜歯って絶対痛いし、その後2、3日は仕事にならないだろうな…と困りつつ、

    忙しい週を抜けたら、また歯医者に行く予定です。

    気が重い。


    いつもの流れで映画の話。

    今月は、そんなに見ていなくて「おしん(映画)」「クレヨンしんちゃんガチンコロボとーちゃん」

    「THE NEXT GENERATION パトレイバー1~7章」、その他放送中アニメです。

    「パトレイバー」は、1章は設定は面白かったのですが、アニメのシナリオ、

    キャラクターをほぼトレースした内容で、個人的に偽物感が出ていまい、

    続編をしばらく嫌厭していたのですが、Huluで配信されたので一気に見ました。

    内容は同じくシナリオをトレースする傾向ですが、設定と、

    2章以降からキャラクターの個性がだんだん出てきて、偽物感から、

    ファンサービスと感じるようになって行きました。

    後半はネタ満載であったまってきて、7章ではついに、あの「劇場版パトレイバー2」の内容を、

    トレース、いや「トップをねらえ!」における「トップをねらえ2!」のような、

    前作の招いた結果に対して、次の世代は振り回されながらも、何を決断していくのか?という、

    続編特有の燃える展開となっていて、8章を大いに盛り上げる準備がなされています!

    いまから続編が楽しみです。


    では仕事の話。

    実を言うと、僕の場合このメルマガの日記は1ヶ月先取りしてます。

    大体4月のメルマガだと、4月下旬から5月下旬の話をしています。

    なので、配信開始時に読めば結構リアルタイムな内容が多いです。

    なぜこの話をしたかというと、前回のメルマガで告知した枚数チャレンジの件を説明するのに、

    ゴールデンウィークが関わってくるからです。

    結果から言うと356枚でした。

    ゴールデンウィーク中に、会社に仕事がないので休むことになった…、プラス、

    別の日に実家の都合で休みを取っていたので、結果、1週間くらい仕事せず…といった感じです。

    簡単な仕事は多かったのですが、タイミングが合わなかったです。

    昨今、20代のアニメーターの平均年収が110万円と言われていますが、

    これは会社からの補助なし+単価200円の仕事で考えると月当たり458枚くらい必要な数です。

    生き残っていくなら、これくらいコンスタントに上げられる様にならないと難しいと思うので、

    とりあえず今後も、自分の上限枚数を増やす努力はしていきたいと思います。

    …原画のこと考えると頭が痛いです。

    今月は、「銀魂」「アイカツ」「妖怪ウォッチ」「おじゃる丸」「ベイビーステップ」

    「バディファイト」、その他、未発表作品をやらさせていただきました。


    では今回はこの辺にしておこうと思います。


    メルマガを見てくださった方ありがとうございました。

    それでは失礼します。


    2015年 4月 阿久津 徹也


    イラスト 阿久津 徹也



    3:寮生日記/5月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃



    こんにちは、新人アニメーター寮に住んでる田中です。

    えー、先日、新しく開設された新人アニメーター寮のオープニングパーティーが行われました。

    出資してくださった多くの方をお呼びして、寮新設を祝いました。

    中には去年の阿佐ヶ谷アニメーター寮のに引き続き参加してくださった方もいて、ありがたいなぁ、

    と思った次第です。

    そう言えば、色々都合がつかなかったこともあり、今回のオープニングパーティーで、

    初めて新しく入ってきた寮生の二人と会いました。

    まぁこれからどんどん仲よくなっていきたいですね、うん。

    書くことがないので仕事の話をします。

    動画を始めて一年、初期の初期は他社の仕事もよくやったのですが、

    最近は専ら社内作品のみに従事しております。

    社内作品も複数本同時に動いているので、それだけで社内動画は手一杯、

    って事なんだと思います。

    現在主にやっているのは「終わりのセラフ」と「屍者の帝国」。

    特に「屍者の帝国」が多いかな。

    劇場作品ということもあり、なかなか大変なのですが、その分演技の細かい原画が多く、

    仕事をしていて楽しいな、と思うことが多い作品です。

    キャラクターも立体にかなり寄り添ってデザインされているので、僕としては理屈で考えやすく、

    中割しやすかったりで。

    入社してからずっとやっている作品なので、思い入れも深まっていって、公開が楽しみです。

    2015年中に公開予定なので、皆さんもお楽しみに。

    ……な具合ですかね。


    えー、ちなみに今回描いたイラスト。

    なんかTwitterで「罵倒女子」なるハッシュタグが流行っていたので、セリフ付きで描いてみました。

    女の子に罵倒されたいMな方が多いみたいです。


    2015年 5月 田中 正晃


    イラスト 田中 正晃



    4:寮生日記/5月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修



    こんにちは、寮生の石山正修です。


    研修も残り半分を切り、後半戦に入りましたが、このひと月はなかなか苦戦しました。

    自分の中で、これはこの時間内に終わらせよう、今日一日でここまで進めよう、と、

    あらかじめスケジュールを組んでから作業に入るのですが、

    最近ではそれも上手い具合に進められずに、かなりのもどかしさを感じています。

    そんな中、ベテランの方に動画の線の引き方を直接教わる機会がありまして、

    自分の線の引き方を見直すことにしました。

    とにかく無駄、迷いがない。

    そのベテランの方は動画を3、4年経験しており、月600枚をコンスタントにあげていたとのこと。

    うちのスタジオには参考のために、よそのスタジオの上がりも置いてあるのですが、

    それをみて、どうやったらこんな線を引けるのか、わけがわからなかったんです。

    枚数を重ねたら、いずれはこんな線を描けるのかなーと思っていたのですが、

    今の自分の線の引き方では到底無理だったと気づくことができました。

    うーん、もっと早く気付くべきだった…(ーー;)

    最初の段階で上手くできてしまった分、もっと周りをみて技術を盗む、

    ということを実践しなかったのもまずかった。

    慢心が出て、必死さが消えていたんでしょうね。

    今回の失敗は、自分の力でなんとかしようとして、半端に出来てしまった結果です。

    慢心、ダメ。ゼッタイ。

    しかし研修はまだある。まだ修正は効く。

    今のうちに気付けたのはよかったと思います。

    後々になってから気づいていたら…と思うと恐ろしい。

    自分の取り組み方を見直しつつ、ここから巻き返していきますよー!


    さて。

    先日、2号寮のオープニングパーティーが行われまして、大勢の方に来ていただきました。

    本当にありがとうございました。多くの方と交流が出来て、学ぶことも多かったです。

    僕たち寮生は本当に恵まれているんだなと、これだけ多くの支えてくださる方々がいることに、

    感謝しています。

    してもらうだけで終わってしまわないように。

    恩返しができるよう、全力を尽くすのみです!

    今後もご期待に応えられるように頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。

    それでは、また次の月末に。


    2015年 5月 石山 正修


    イラスト 石山 正修



    5:寮生日記/5月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖



    おはようございます、新人アニメーター寮生徳田靖です。


    研修が始まって早くも2ヶ月が過ぎようとしています。

    早いな…。

    研修なかなか終わらないな…。

    でも!クリーンナップ課題が終わって、ようやく中割り課題に移行出来ました!


    私が所属している会社は、動画、月産250枚を3ヶ月こなすことで、

    原画試験を受けることが出来るのですが…

    現段階の私は、原トレを含めて1日「3枚」しかあげられていないので…

    月フル出勤したとしても、一月約90枚しかいかない…。

    一月250枚いけるのか…。

    もっとスピード上げていかないとな、と思う今日この頃。


    此処で言うのもなんですが、一つ上の先輩方が見事原画試験に受かりました!

    おめでとうございます!

    先輩方が抜けた穴を埋めれるよう、使える動画マンになれるよう日々精進して行きます!


    話題が変わりますが、今更、「2001年 宇宙の旅」を観ました。

    先ず最初に観た第一印象がとても1968年に作られたとは思えない程の出来栄え。

    後、画面作りが良いですね。

    凄くカッコいい…。

    内容は難解で、自分馬鹿なので全く理解出来ませんでしたが…。

    レイアウトの練習も兼ねてもう一度観てみたいと思います。


    6月の目標!


    研修抜ける!

    レイアウト練習!


    それでは!6月も頑張って行きましょう!

    読んで下さりありがとうございました!


    2015年 5月 徳田 靖


    イラスト 徳田 靖