【新人アニメーター寮/通信・第9号】
2014/11/30
TOPイラスト/11月 金井 亮介
【目次】
1:TOPイラスト/11月 金井 亮介
2:寮生日記/10月 新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也
3:寮生日記/10月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃
2:寮生日記/10月 新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也
こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。
皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。
10月ということで、動画マンの生活にも慣れて将来の事とか自己分析とかする余裕が
出てきました。
映画を多く見るようになってから漠然と演出をやってみたいという気持ちがあるのですが
実際演出経験者の方々を見ていると自分よりも圧倒的に映像に関する知識の他に高い教養と
はっきりした思想を持っていると感じます。
前に映像に対する考え方を演出経験者の方に聞く機会があったのですが
自分が映像のどの点が面白いと感じるかを分析して置くこと、そのために残すもの
切り捨てるものをはっきり意識しておく必要がというお話をされていました。
僕はいい物は何でも使いたい、利用したいという考えはありますが不必要なものを排除する
という意識は薄かったと思うのでその点善処したいです。
あと教養のなさが最近本当痛感させられます。
政治を語る先輩に対して自分の意見を語れないですし、映画も歴史的背景を知らないので
真のおもしろさに気付けていないと感じます。
本を読めば解決する問題なのですが面倒臭さと読書に時間をさくなら落書きでもしたいと思う
気持ちが勝って行動できていない現状です。
絵や将来のことよりも必要なことと行動が一貫していない自己矛盾を抱えている方が
今はツライです。
とにもかくにも教養とか思想とか意思とか人間としての成長が無いと未来はないと
ざっくりまとめた結果思うので難しいですが上手くやっていきたいなと考えます。
そんな感じのことを最近考えていますが話変わって仕事の話をします。
ついにアニメ「アイカツ」にて初エンディングテロップに載りました!
会社で先輩や同期と一緒にこの話を鑑賞して自分のやった動画をチェックし合うのが
最高に楽しかったです。
テロップに載ったことで承認欲求が満たされた気がしてようやくアニメーターとして
スタートを切れた気がします。
そういえば最近動画作業の考えについて変化がありました。
いろんなアニメーターさんから動画で絵が上手くなるのは「限界」がある
という話をされていて、僕もそれを感じていたし信じていたのですがこの「限界」というのが
意外と幅があり「先輩の適切なアドバイスの下ならば」特に作品を完成させる能力と
正しい図形を描く能力が普段やっているクロッキーとリンクしてよい成長をもたらしてくれると
体感しています。
体感している内容は昔からイラストの清書作業が苦手で大ラフから線を絞っていくのが
苦痛ですらあったのですがだんだん短い時間でできるようになったとか、ラフの時点で
バランスが崩れにくくなったなどです。
今後の発見があるのか楽しみで仕事意欲がまします。
これがそのまま動画枚数に反映されればいいのですが今月後半はいまいち枚数が
伸び悩みました。
理由としてはクロッキー会に積極的に参加したこと、仕事慣れしてきて目パチ、
口パクの仕事が減り難易度が少し上がったカットを任せてもらえるようになったこと、
劇場作品や版権清書などを丁寧にやりすぎて時間を取られてしまったところだと思います。
やらせていただいた作品自体は劇場アイカツ、黒子のバスケ、ガンダムビルドファイターズ、
Gのレコンギスタ、ヤマノススメ、その他ゲーム、OP等などでした。
1日10~12時間は会社にいましたしほとんど慣れの問題だとは思うのですが効率よく
いきたいところです。
仕事の話はこのような感じです。
私生活の話だと最近寒くなって来たのがとてもツライです。
あまり筋肉も脂肪もないので寒さの影響をもろに受けてしまってこの前は自転車を
こいでいる途中に、こごえるような風で心臓止まりそうになりました。
(余談ですが寒がりかどうかって生まれた季節が関係してると思うんですよ。
僕は6月生まれですが寒さに強い身内はみんな11~2月生まれなんです。)
そういえばあるブログで毛布の正しい使い方が書いてあったのですが
毛布はかぶるより敷く方が効果が高いらしいです。
今僕は毛布を2枚かぶって寝ているのですが試しに1枚は敷いて寝てみたところ
いつも冷える体がポカポカのままでいられました。
幸せです。是非お試しあれ。
それでは今回はこの辺にしておきたいと思います。
あまり動画マンのあり方について考えがまとまらなかったので次回はなせるようにしたいです。
メルマガを読んでくださり、ありがとうございました。
失礼します。
2014年 10月 阿久津 徹也
3:寮生日記/10月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃
こんばんは、アニメーター寮生田中正晃です。
先月の続き
大学の空気に染まった僕はとにかく自主制作をしました。
よくわかんないけど、とりあえず油絵を描きました。
当時は大学が24時まで開いていたのでほとんどの時間を大学のアトリエで
過ごしましていました。
サークルとかも入りましたが、週に二回もあるミーティングがバカらしく、
時間がもったいないので3ヶ月経たないうちにやめましたよ。
それぐらいには自主制作に時間を費やしていました。
そうやって大学生活を過ごすなかで、もうすぐ二年になろうとするときに起きたのが、
そう、地震。
何か酷い被害を受けたとか、心に傷を負ったとかではないのです。
(いや、でも実家は半壊申請が通る程度に被害を受けたのだが)
ただ具体的な変化として、安全面の考慮とかいう意味不明な理由で、
大学が21時までで閉まるようになってしまったのです。
何かを作ったり書いたりしたことがある人なら何となくはわかると思うのですが、
制作作業というのは概して夜捗るものなのです。
21時とか早すぎなのです。
そんなの夕方です。
なので僕は夜まで作業をするために、制作場所を大学から家(大学の宿舎)に移しました。
んーー…、今考えるとこの判断が運命の別れ道だったんですね…。
大学のアトリエで作業していた頃は、どんなに耳が寂しくなっても音楽を聴く位しか
選択肢はなかったのですが、家においては違いました。テレビがあり、
パソコンがあります。
作業中の耳の寂しさを埋めるために色んなモノを見始めたんですねこれが。
(ニコニコ動画のヘビーユザーになったのもこの頃からかな)
このタイミングでアニメと出会ってしまった。
最初に見たのは友達に薦められたとらドラ。
このチョイスもよかった。
最高だった。
僕の感動は最高潮に達し、その時から(非常に残念なことに)
アニメを見ることは僕にとって日常になってしまったのです。
とはいってもこの段階ではまだアニメを作りたいとは思っていなくて
(いやもしかしたら少しは思っていたかもしれないけど、少なくとも実行はしていない)
もう一つ、何となくのきっかけみたいなものがあったのです。
それは今の僕の思考の大事な一欠片を担ってくれています。
2014年 10月 田中 正晃