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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第56号(2014/12/27号/月2回発行)
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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第56号(2014/12/27号/月2回発行)

2014-12-27 08:32

     今年のメルマガ発行もいよいよ最後。皆様は仕事は無事納まっておりますでしょうか。僕は納まったような、納まらないような……。
     原稿仕事とは別に年末はラジオ出演が2つあります。
     一つは29日20:05からNHKラジオ第一。「カウントダウン・アニメヒロイン」。聴取者のみなさんから投票を募って発表する「カウントダウン」シリーズの第3弾。今回はみなさんのアニメヒロイン愛をうかがいます。MCは小松“みかこし”未可子さん。藤津は解説役みたいなポジションです。歌とお便りとカウントダウンでお送りする3時間です。
     もう一つは大晦日22:00からSBSラジオ(静岡放送)です。「SBSラジオ アニメ・まんがまつり ~オタクでゆく年 オタクにくる年~」。こちらはゆるゆるアニメ・トークで送る(はず)の3時間です。Ustでの中継もあるとか? 
     では今回もいってみましょうか。

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    1.最近のお仕事紹介
    2.不定期アニメ日記「アニメの門場外乱闘編」
    3.お蔵出し原稿「アニメ評論は難しい」
    3.Q&A



    最近のお仕事紹介

    1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
     朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」ですが1月以降は以下のラインナップです。
     1月17日 特別講義「君にも描ける!絵コンテ講座」
          ゲスト講師:アニメーション監督・京田知己
     用意されたお題を踏まえて自由に絵コンテを描くワークショップです。実作業を通じて、演出家がどう画面を組み立てているかを体感し、映像を見る目を養うのが目的です。絵が描けなくても楽しめます。
     2月21日 『かぐや姫の物語』
     3月21日 『たまこラブストーリー』
     http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=267640&userflg=0

    2.レビュー(短評)の書き方講座
     東急セミナーBEたまプラーザ校で開催中のレビュー講座。1月~3月期が募集中です。文章の書き方を学びたい人、是非。
     1月17日 レビューとは&「私のおすすめ」
     2月21日 『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』
     3月21日 『風立ちぬ』
     http://www.tokyu-be.jp/seminar/2015010004EJ01001.html

    3.SBS学苑「アニメ映画を読む」
     静岡で開催している講座です。1月25日10:30からの講座のテーマは『ルパン三世』。『ルパン三世』の原作が登場したのは1967年。その後1972年にアニメ化されて、40年以上も多くのファンに楽しまれ続けています。では『ルパン三世』の魅力はどこにあるのか。1978年の映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』を中心に取り上げながら、実写版、最新作『次元大介の墓標』を含めたシリーズ全体を考えます。
     http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=164252

    4.最近の原稿
    ・『考える人』冬号(新潮社)で家族特集があり「アニメが描いた家族」について書いています。登場する作品は『サザエさん』『クリィミーマミ』『どれみ』『ガンダム』『F91』『ヒヲウ戦記』『クレヨンしんちゃん』です。
    ・「フリースタイル」28号ではいつも通り「one,two,three」でアニメについて書いております。こちらは取り上げたのが『ばらかもん』『四月は君の嘘』『楽園追放』です。
    ・27日朝日夕刊で、「茶話」執筆者による年間回顧を執筆しています。


    不定期アニメ日記

     今回の不定期アニメ日記は13日に行ったイベント『アニメの門場外乱闘編』の結果をご紹介します。
     当日は、お互いの考える十大ニュースを十位から順番に発表していきながら、それに解説を加えていきました。なので、イベントでのフリートーク込みでないとちょっとニュアンスわかりづらいと思うんですが、かなりフリーダムなトークだったので、そのあたりをお伝えするのはちょっと……。

     ちなみに、「私の隠し球」は小川さんが『Rabbit and Deer』、僕が『パラダイス』
     「おすすめアニメ本」は小川さんが『ガンダムビルドファイターズマニアックス』、僕は「テレ朝系回想録3冊」ということで『視聴率15%を保証します! 』(高橋浩)、『アイデアにセンスはいらない』(梶淳)、『『ドラえもん』への感謝状 』(楠部三吉郎)を三冊セットで。

    2014年 アニメ十大ニュース

    第10位 『ゴジラ、99の真実』
    よもやの池田憲章さんの書き下ろし単行本が登場。これは事件です。

    第9位 地球よ、ヤマト(2199)は間に合った!
    ギリギリになるのは旧シリーズからの伝統ということで。

    第8位 TV局が制作会社を子会社化
    日テレ→タツノコ、フジ→デイヴィッド 果たしてどのような化学反応が。

    第7位 流石です、セブンデイズウォー様
    本年も大活躍でした。

    第6位 『アオイホノオ』
    『SHIROBAKO』『』とともに「モデルになった本人」を見たくなる一作。

    第5位 『怪盗ジョーカー』
    MXがプライムにキッズ向け新作を投入!

    第4位 『妖怪ウォッチ』大人気
    この調子で昭和なギャグを続けてほしいですね、

    第3位 3DCG大ヒット三銃士
    『アナと雪の女王』『STAND BY MEドラえもん』『楽園追放-Expelled from Paradise-』
    3DCG三銃士を連れてきたよ。

    第2位 (お)爺(ちゃん)のレコンギスタ
    お元気そうでなによりです。

    第1位 ありがとう、川上PD
    いろいろありがとうございます。


    お蔵出し原稿

    「『アニメ評論家』宣言」の最終章のために書き下ろした原稿。自分のスタンスの表明です。これは10年経った今も、それほど大きくは変わってません。(細かなルール運用については多少の変化はありますが)。  こういうのは一度書いたらいいかと思ったんですが、結局1回書いたぐらいでは世間には届ききらないわけで、何度も同じ事をいわなければ伝わらないんですよね。  年末なのでちょっとかしこまって真面目な文章をどうぞ。

    アニメ評論は難しい

     アニメの評論を書くのは難しい。
     その難しさは、アニメの評論を取り囲む環境によるものもあれば、評論の内容に関するものもある。ここではその難しさを通じて、アニメ評論のあり方について考えてみたいと思う。
     なお、ここではアニメとは「セルアニメを中心とした日本の商業アニメーション」を指しており、芸術の一形態である「アニメーション」全般とは区別して使っている。

     まず一番最初に、簡単に自分のスタンスを書いておこう。
     僕は「アニメ評論家」という肩書きを時々使う。けれどもそれが職業か、といえばちょっと違うと考えている。では僕の職業が何かといえば、人から「職業は?」と尋ねられたら「フリーランスのライターです」と答えるようにしている。また収入の実態から言えば、ライター業だけではなく編集業の占める割合も大きい。「アニメ評論家」の稼ぎは、僕の年収の1割にも満たないと思う。
     ではどうして「アニメ評論家」という肩書きを使うようになったのかというと、それは“営業”という側面が大きい。
     ベテランのフリーライターの田村章氏は、フリーライターという職業を、「スタジオミュージシャン」になぞらえている。基本的に先方の注文に合わせ、いろんな“歌手”のバックでギターを弾く存在。そこには、自分なりのテイストも加えるが、決して“歌手”より前に出ることはない。このたとえは、とても簡潔で、かつフリーライターのポジションや意識のあり方をうまく説明していると思う。僕がライターとして手がける仕事の大半もまた、取り扱う作品やインタビューイが前面に出る「スタジオミュージシャン」的仕事だ。
     でも、時にそういう「スタジオミュージシャン」の枠から少々はみ出した原稿を書きたくなることがある。フリーという言葉ほどには自由ではない職業だから、こうした気持ちは多くのフリーライターに共通しているのではないだろうか。
     僕の場合はそれが、紹介やレビューの枠を超えて、アニメについてもうちょっとだけ深く考えてみる原稿だった。「スタジオミュージシャン」の仕事がイヤというわけではない。けれど、アニメを見た後はいつも頭の中に「面白かった」とか「つまらなかった」だけでは説明できない、いろいろな妄想が渦巻いているのだ。「スタジオミュージシャン」の仕事は、そういう妄想の器には決してならない。だから、もっと原稿という形でその妄想を外に出していきたいと思ったのだ。もちろん売文業を営んでいる以上、そういう原稿でもそれなりの売上げを上げられればそれにこしたことはない。
     そうして書かれた原稿が本来の意味で「評論」なのかどうか僕には分からない。よくよく思い返してみると、原稿の発注をもらうときも「評論を」と言われたことは一度もなかった。(だいたい「解説を」と言われることが多い)。とはいうものの、世間では、硬めの考察はだいたい「評論(あるいは批評)」としてひとくくりに呼ばれているのも事実だ。だから「アニメ評論家」とすれば通りがいいだろうと考えただけだ。「アニメエッセイスト」のような“自分だけのオリジナルな肩書き”は恥ずかしいので考える気もなかった。
     自分に書きたいものがあっても、フリーライターは注文がないと仕事にならない。コツコツと書き下ろして、世に問うという方法もあるにはあるが、日々の生活を考えればそれは難しい。そこで、少しでも「アニメ作品について深く考えた原稿」を書ける機会を増やそうと、「アニメ評論家」を名乗ることにした。「アニメ評論家」という肩書きを見かけた、どこかの誰かが「評論を書きませんか?」と声を掛けてくれることを期待したのだ。もちろん原稿の注文が来るには、その「アニメ評論家」が書いた原稿がおもしろくなくてはいけないのだが……。
     実際には、そうして「アニメ評論家」として名乗ったけれど、注文がすごく増えたわけではない(多少はあったけれど)。でも、今後も「アニメ作品について深く考えた原稿」をいろいろと書き続けたいと思っているので、営業活動の一環として僕は「アニメ評論家」を名乗り続けるつもりだ。

     では、本題に入ろう思う。アニメ評論を書く段階から順を追って考えていきたい。  アニメ評論を書く時に、難しいポイントは二つある。一つは「作品を作ったのは誰か」という点。二つ目は、「権利」に関する問題点だ。

     
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