イズモさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
こんにちは! 本日も友人のライター・イメルダちゃんに参加してもらい、相談に答えたいと思います!
■Kさん(33歳男性)の相談 私は、男特有のコンプレックスに悩んでいます。 苦節33年にて彼女ができましたが、半年付き合った後、別れてしまいました。 別れた理由としては、私が同棲や結婚に対して真剣に向き合っていない、と彼女が感じたことが大きいように思います。 私は業務委託で働いていたのですが、別れる少し前に契約を切られてしまいました。 そこで、年明けに予定していた同棲の計画を見直さざるをえなくなり、彼女と2人の今後について改めて話し合うことになりました。 (ちなみに今は、別の会社で派遣社員をしています) その際に私の貯金額なども公表しました。私の貯金額は、月の生活費の半分程度でした。 彼女にとっては、これがとても、ショックだったようです。 ショックだった理由は、以下の通りです。 付き合って3ヶ月たった頃に、2人で将来のことを話し合った際、2人で同棲したり結婚したりするためにお金を貯めようという話になりました。その際に私は月の貯金額も明かしました。 しかし、彼女には「少なっ」と言われる程度の額しかしていませんでした。 彼女としては、2人のことを考えて、これまでより貯金額を増やして欲しいと望んでいたのですが、私はそれを聞き入れることができませんでした。というよりも、今思えば、その要望に耳をかしたくなかったのです。 それは、彼女とお金のことについて話すのが、とても恥ずかしかったからです。
彼女は、有名大を出た超エリートで、上場企業につとめ、私と付き合っている間も、超有名企業へ転職しさらに年収を増やしました。 一方、私はというと、かつて正社員として勤めていた会社を解雇されるような形で辞め、当時は派遣社員をしていました。 (契約を切られた業務委託は、付き合っている時、なんとか年収をあげたくてついた仕事でした) そのため、給与の差は、圧倒的であることは目に見えていました。私の2倍以上の年収だったと思います。私は、その年収差を意識するのが嫌で、お金の話をしたくなかったのです。 また、貯金のためにデート代を節約して「今日はお金ないから、お昼は安いとこでいいかな」と言ってデート代を貯金に回すというようなことも、年収差を感じるのでしたくありませんでした。 私は割とリベラルなつもりでした。結婚後も彼女には仕事を続けてほしいと思ってましたし、私が彼女の名字を名乗る可能性も考慮にいれていました。 ですから 「男の方が稼いでしかるべき」 みたいな前時代的な意識が染みつているなんて、考えられませんでした。 今は、別れる際に話し合った際に、彼女が言ってくれた「もしあなたが変わって、お金をちゃんと貯められる人になったら、また私に連絡して欲しい」という言葉を胸に(生活費の三ヶ月分を目標に)必死にお金を貯めています。 ですが、もしまた一緒になれたとしても、年収差は依然としてあります。 コンプレックスにさいなまれ、また彼女の話をちゃんと聞けないんじゃないかと怖くなってしまいます。 この様なコンプレックスとどのように向き合えばよいのでしょうか。 また、女性は、このようなコンプレックスを持っていることを打ち明けられて、ショックを受けたりするのでしょうか。
いつかもしまた会えて、あの時の反省を伝える機会があった際に、伝えて良いのか迷います。 自分の将来のために、必死にキャリアを積んできたのに、それが好きな人の重荷になるというのは、辛いものだったりしないのでしょうか? 自分のこういう弱さのせいで、彼女の要望を聞き入れることができなかったことに対して反省していることを伝えたいのです。 何かアドバイスを頂けますと幸いです。
■回答
アルテイシア/作家。神戸生まれ。『59番目のプロポーズ』でデビュー。
著書『フェミニズムに出会って長生きしたくなった』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』他、多数。
ツイッターhttps://twitter.com/artesia59
著書『フェミニズムに出会って長生きしたくなった』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』他、多数。
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いいことを言っているのに、余計な口を挟むようで申し訳ないのですが、さすがに例の価値観が今ほとんど無くなっているというのは「無い」と私は感じます。
なぜなら、私の実家そのものがガチガチの性別役割分業でやっているからです。
これが、父親の実家に行くとさらにひどくなり、台所作業を手伝おうとすると「男の人は台所に入るものじゃないの」と祖母にやんわりと制止されたりもします。実話で、現在進行形のお話です。
tkoさんの家庭や周囲の人はきっと、社会全体の中でも相当進んでいるのです。それ自体はすばらしいことですが、それを社会のスタンダードと考えるのはきっと大きな間違いです。
ところで性別役割分業とは関係のない話ですが、私もこの記事を読むまで、今仲良くしている女性との「体力差」にコンプレックスのようなものを感じていました。
彼女は以前に肉体労働を含む仕事をしていたこともあり非常にスタミナがあり、共通の趣味であるランニングや、彼女の勧めで参加している筋トレでは体力の差が結構露骨に出ます。ざっくり言うと、僕の方が先にバテます。
この状況に対し「本当にこんな状態でこのまま付き合っていけるのか?」という漠然とした不安を抱いていたのですが……これはこれで、アルさんたちの言う「世間の古いモノサシ」の悪影響があるのかもしれませんね。
男の方がフィジカルに強くなきゃいけないなんて誰が決めたのだと。
ランニングや筋トレを一緒に楽しめる程度の体力はもちろん要りますが、「それ以上」が必要かどうかは、結局彼女との関係次第で
彼女が私にそれを求めているかどうかも含めて、彼女と付き合っていく中で見極めていくのがよいのかもしれません。
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