2年で2%消費者物価が上がった時の長期金利はどうなっていると想定しているか?
日銀総裁
長期金利と名目成長率・実質成長率の議論があった。
これについても総理の基本認識を問うておきたい
「財政の健全化に向けた考え方について」2011年12月9日財政制度等審議会財政制度分科会が出した資料が以下のものである。
名目成長率が上がると長期金利も上昇する傾向。日本だけではなく、国際的にも同様の傾向。
・ 名目成長率が1%に対し長期金利が0.55%上昇すると仮定した場合、自然体では、税収増は国債費の増を下回るため、財政悪化要因となる見込み。また、1%上昇した状態が継続するだけでも、高い金利の国債に順次借換えが進むことにより、税収増と国債費の増の差額は年を追って拡大する。
・ 名目成長率と長期金利の関係を見ると、長期金利が名目成長率を上回っている場合が多い。
としている。総理もこの通りの考えだと思っていいのか?
現に、先日公表された平成25年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算においても税収の弾性値を同じ1.1とおいて試算がなされており、今後も極めて厳しい財政運営が続くと予想される。総理の基本的認識を問う。
これらの試算を総合的に判断するとアベノミクスの2本目の矢である機動的財政出動の余地は極めて少なく、新たな増収策さえ講じなければならないという危機意識を持つが、総理の認識如何。
1%長期金利が上昇すると日銀のバランスシートにも最初の質問に戻るが大きな影響を与える。
ここで現下の銀行の貸し出し姿勢というのはどうなっているのか?金融緩和をしても貸し出し姿勢が変わらなければ、本当の意味での好循環にならない。
投資と融資との関係については、先日の委員会で指摘したので、個々では簡単にふれておくが、期待が高まったからといって、それがすぐに貸し出し増に結び付くのではなく、最初は、手持ちの投資資金が使われて、それが次第に融資に移っていく、貸し出しの増大にうつっていくと考えているが、その過程について国民に総理の方から説明して欲しい。
銀行の自己資本比率における国債のウェイト、保有リスクはゼロということでいいか?ただし一方で、長期金利が上がるということは国債の価格が下がり、大量に国債を保有している銀行は、その分の含み損を抱えると認識していいのか?
以下は、金融円滑化法案の再延長をやめて、現下の貸し渋り、貸し剥がしの状況である。
酷いの一言だ。
年金は、この10月に1%下がることが決まっている。公務員給与も下がる、上がるのは物価だけと言うのでは、国民は生活苦に陥ってしまう不安を払しょくできない。
良い循環につなげるためには、金融の改革が絶対条件となる。何をやっていけばいいのか。総理、金融担当に問う。