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連載第3回
男の生き方 男の流儀 (平治・有事編)
大日本エイ政塾代表 川口エイ大
彫なか 船橋
第一章 男学
男の道を突き詰める思考術
(3)男の敵は我が身なり
男には一歩外に出ると七人の敵がいるとよく言われる。「おいおい、最近は家の中にも最強の敵が独りいる」と男のユーモアに富む方が中にはいるかもしれない。敵と一言で言うが、実際敵として識別しているのは自身の心であると私は思う。仮に幼児が喧嘩を仕掛けてきたとしよう。それを大人気も無く真剣に相手にするだろうか? 力の差が余りに歴然としたなら、人はその相手を恐れることも敵視することもない。つまり、日々の努力により日進月歩する人々にとって今日の自分こそが敵であり、その敵を打破して明日の自分は更に進化して行かなければならない。
つまり、周囲に競争相手がいるうちはまだ自分の精進が足りぬということであり、戦いに勝利したその先にあるのは、孤高の境地としての自分自身との戦いである。
突き詰めれば敵はわが身という所以である。
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