umbrella prsents 路地裏サーチライト
無事終演!

と言うわけで大阪まで取材に行って参りました。
昨今、バンドを大阪まで呼ぶのも大変な中で取材要員まで大阪に呼ぶなんてどれだけ大変か。
そういうスピリットを理解しているから良いライヴが生まれ、良い関係者が集い、あれだけの感度を持ったお客さんが集まるんだと思います。

神は細部に宿るとはこのこと。
イベント自体はお祭りフェス感というよりはじっくりと熟成された音に耳を傾けさせる丁寧な作り。それでいてもちろんアツい。ハンパなくアツい。

色々な十字架、heidi.、メトロノーム、メリー
いずれも”主役”で凄まじいライヴだった。

ゲストバンドが”主役”であることって、イベントの性質を表してると思うんですよね。
umbrellaが大阪のど真ん中で届けたいものが詰まっていた。
けれど、これだけ個性が強烈でバラバラな4バンドなのに、トリのumbrellaが終わると何故だかどのバンドにも共通する匂いに気がつかさせられる。

この感触は何よりのお土産だし、イベントの財産だ。
umbrellaはイベントオーガナイザーとしてバックステージからここに至るまでの盛り上げとフル稼働だったけれど、何より印象的なのはそのステージだった。

明らかに質感が変わっている。どこがどう…みたいな話をここで書くと取材の成果に関わってしまうのですが、まぁいいや。

そうだな…明らかに外側を向いたバンドになってきていると感じます。

良い物を作っていれば売れる時代でもなくなってきたなかで、良い物をしっかり届ける気概がステージからビンビン感じる。

もちろんセルアウトしてるわけじゃない。
心の中のベクトルの話だ。

影日向に咲くような逞しさがあったumbrellaだけど、
今のステージにはそこに強力な自信が備わっているように見受けられた。
きっと昨年からの好戦的な取り組みの数々でより核心に触れたのではないだろうか。

私自身は15年の歴史の中の1年しかお付き合いがないが、1年前とは勢いが全然違う。
あぁこんなことって起こるんだな。




ここから個人的な話になるのですが…
筆者自身も”芸能”を生業にして30年になる。
街を歩けば人だかり。写真・サインは良い方でどこまでもついてこられて困ることもあった。
過去の話だ。

それを全盛期と評されるなら構わないが、そこからアルバイトをしないと喰えない時代にも突入した。

栄枯盛衰なんて生易しいもんじゃない。リアルだ。
ただ、それでも続けてきた。

ある時期から”続けてて偉いね”なんて言われるようになってきた。

偉い?偉くないよ。
だって週の半分バイトしてるんですよ。
ただ、やってるだけ。
続けてるのか、続いているのか…なんなら辞め方が解らないだけ?なんて自分を疑う日もあった。
苦しかった。
365日すべてだ。

目覚めて、眠るまですべて。毎日苦しかった。自分を肯定するものがこの世には一つもなかった。



だけど、路地裏サーチライトに触れた今は思う。

”続けてて偉いね”

この言葉を誇ることがどうしてできなかったのかと。

umbrellaの4人はきっと私のような苦節と自堕落とはさすがに無縁だったと思うので一緒にすることは無礼なのだが、
15年活動していれば、迷いや悩みが霧のように身体を包み込み居場所を見失いそうになることもあったんじゃないかな?どうなんだろう。

しかし、この15年という時を経ての快進撃
進むこと、諦めないこと、良い音楽を鳴らすこと…この武器と意志と努力と根性であんな景色を作れるのか。すごいな。カッコいいよumbrella。眩しすぎる。

”続けてて偉いね”

この言葉の意味がよく解る。
そして”続けてきた側”の人間はこのことを誇るべきだ。
じゃなかったら、散っていった仲間や未来を掴もうとする後輩に合わす顔がない。
umbrellaの姿を見て勉強になった。

ありがとう、路地裏サーチライト。
私も続けることを続けていこうと思った。

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愛と尊敬を込めて。





VISUNAVI Japanプロデューサー山内秀一