万物にあるあるは存在します。
俵万智先生いわく
「あるあるとは、名もなき小石にひとつひとつ名前をつけていくようなもの」。
普段は歌にのせたりツイッターで呟いたりしてるあるあるを、
今日からはここであるあるを言うまでの過程を詳しく説明していきます。
このあるある思考回路を自分のものにすれば君もいいあるあるが言えるようになる!
例えば過去問!
スズメバチのあるあるをください。
まずスズメバチをイメージする。刺されると死ぬ怖れもある。
ミツバチの巣を襲う映像もよく流れる。
巣?
そうだ、スズメバチの巣。よく駆除される映像を見るぞ。
いつ?
スズメバチに刺されたニュースがよく流れるのはだいたい秋ごろ。
ここでまとめてみる。
スズメバチの巣が駆除される映像は、スズメバチに刺されたという事件が多発する秋ごろ。
よって解答。
スズメバチあるある→秋ごろ、スズメバチの巣を駆除する映像、夕方のニュースで流れがち
となる。
夕方のニュースで、と加えることでより読者に具体的に思い出させることに成功。
スズメバチのよくわからない生態より、スズメバチを一番よく見る状態を広く考えてみよう。
あるあるを言えるようになりたい。それは今や全人類の願い。
でもあるあるは皆の感じるあるあるをそのまま言えばいい。でも人と違ったあるあるを言いたい人はあるあるアカデミーで特訓!
さあ過去問!
「プロ野球あるあるを教えてください」
プロ野球のようにさまざまな角度から切り込める素材を1つに絞っていきましょう。
まず1つの切り口はプロ野球選手について考えること。
プロ野球選手は例えば、女子アナと結婚しがち。
もう1つの切り口は、プロ野球球団について。
呼び名変わりがち。大洋ホエールズ→横浜ベイスターズ→DeNAベイスターズ。
阪急ブレーブス→オリックスブレーブス→オリックスバファローズ。
なるほど、年代によっては、昔の球団名で言ってしまいがち。
だがここで気になるのは、昔は親会社が何をしてる会社なのかはっきりしていた。読売新聞、西武百貨店、阪神電鉄、日本ハム…。
しかしオリックス、DeNA、儲かっているのは確かだが、何をしてる会社かわかりにくい。
よってプロ野球あるある→何をしてるかわからない企業が球団買収しがち、が最近のプロ野球あるあるの正解である。
それでは過去問をもう1つやってみよう。
「スマホあるあるをお願いします」
スマホのあるある。スマホの外見的特徴を思いうかべてみる。
例えばスマホカバー。
スマホカバー買いに行ったのにiPhoneのばかりで、自分のスマホカバー選びにだいぶ制限があるアンドロイドユーザー。そうなってくるとスマホのユーザーのほとんどがiPhoneなのか?iPhone を思い浮かべる。友達のiPhone、そういえば画面ヒビ入ってる奴いたな。
ここでそのあるあるを、「もしかして、そいつだけかもしれない」とおそれてはいけない。ヒビが入ってるやつが一人でもいたら、それをあるあるだと言い切ってしまう勇気も必要だ。このあるある、自分の周りだけかな、と思って言ってみたところ、実は僕も…私も…ってなったときの喜びは普通にあるある言うときの数百倍になる。
しかしそれではiPhoneあるあるになってしまう。自分の周りだけかな、という攻めたあるある、かつiPhoneユーザー、アンドロイドユーザー両方に訴えかけるあるあるとは?ユーザーという視点で考えてみる。iPhoneユーザーは若い、又はおしゃれな人達。アンドロイドユーザーは?若くない人達?それはiPhoneではないがスマホ使ってみたい人達、もしくはスマホを使わざるをえなくなった人達。使わざるをえなくなったのは会社の命令か。となると、スマホあるあるは自然と確定する。
では解答。
スマホあるある→会社の上司、iPhone以外のスマホ使いがち。
で、全てのスマホユーザー納得のあるあるが完成。
第一回あるあるアカデミー講義は以上。また次回に。
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