試すだけならどうということはないのでやりますと言ったら、「頭に針を刺す」と言われました。ちょっと待ってください、話が違います。痛いのは苦手です。どうということがあるじゃないか、そんなのイヤだと半泣きで主張したところ、まあ落ち着け、そういう針ではない、と言われました。
落ち着いて話を聞いたところ、「マイクロニードルを使用した育毛剤 fa:sa(ファーサ)」なるものがあるそうです。
ファーサファーサは、長年皮膚の吸収性について研究している製薬会社が開発した育毛剤です。育毛トニックのスキャルプ(頭皮)ケア成分を、皮膚内で溶ける微細な針「マイクロニードル」によって直接頭皮の内側に届けるという最新の育毛テクノロジーを採用しています。
マイクロニードルはヒアルロン酸やコラーゲンなどで構成されているため、肌に貼ると角質層で溶けて頭皮に浸透します。マイクロニードルを並べた「スキャルプパッチ」を頭皮に貼りつけて「ファーサ育毛トニック」を使うことで、頭皮の内側まで成分を行き渡らせて、地肌と毛髪のすみずみにまで栄養を与えられるそうです。
鶏むね肉を柔らかくするときに、フォークで穴を開けてから塩と砂糖の水溶液に漬けるという方法があります。穴を開けることで水溶液が染み込みやすくなり、さらに塩と砂糖が鶏肉の水分を保持してくれるそうですが、その工程に似ているかもしれません。
アスキーストアでこんなものが売られているとは驚きです。でも確かに、アスキー的な生き方をしている人は、ちょっと不摂生で頭皮がダメージを受けやすいような気もします(勝手な想像ではありますが)。
ファーサの説明を受けた筆者(30歳)使い方はカンタンです。
(1)育毛トニックの容器の先端に、スキャルプパッチをくっつけるためのアダプターを装着します。
(2)アダプターにスキャルプパッチを貼り付けて、頭部の気になるところ、具体的に言えば髪が生えてほしいところにギュッと押し当てます。
(3)チクッと感じたところで容器のノズルを軽〜く押して10秒程度待ちます。そのまま押し当てるとスキャルプパッチが溶けて頭皮に浸透します。
メーカー推奨の使用ペースは週2〜3回。頭皮が清潔な状態のほうが成分が浸透しやすいため、髪を洗い、水気をしっかりと拭きとってから使用するのがポイントとのこと。スキャルプパッチが溶け残った場合は、育毛トニックで溶かします。
育毛トニックのボトル(60ml)。左側にあるのはスキャルプパッチを貼りつけるためのアダプターです アダプターをボトルの先端に装着します スキャルプパッチの入った容器。4セット入っています 1セットあたり6枚のパッチが入っています パッチを育毛トニックの容器(というか、アダプター)の先端に付けます 細かい突起が見えます。これを頭皮に密着させるのですとはいえ、「うーん、微細といえども針だからねえ。チクチク、グサグサしたら嫌だなあ」という思いは拭えません。実際に使ってみるのが一番でしょう。
マイクロニードルによるスキャルプケアに挑む筆者(30歳) このように頭皮にギュッと押し当て、容器のノズルを軽く(これが重要)押します結論から言うと痛くありません。「チク!」というよりも「ツン」といった感じでしょうか。針がブスブス刺さっている感覚ではなくて、「あー、つつかれてる……?」ぐらい。むしろ「肌に溶けているな」という実感が得られるので、印象は良いです。
注意点としては「チクっと感じたらノズルを軽くプッシュして10秒程度、そのまま押し当ててください」という使い方を守らずに、育毛効果ほしさにトニックのノズルを押しまくってはいけません。トニックがだらだら垂れて有効成分もしたたるいい男になります。みっともないのでやめましょう。軽く、でいいです。
つむじにもギュッと 頭皮マッサージもあわせてやると良いですねスキャルプパッチにはトンガ王国産の天然モズクから抽出される「リムベールHV」を採用。保水力が高くミネラルやアミノ酸などをバランス良く含んでいるといいます。
育毛トニックには、頭皮環境を整えてくれる「グリチルリチン酸ジカリウム」、毛乳頭細胞の働きを活発にするという「オタネニンジンエキス」、ヘアサイクルを整える「センブリエキス」などの天然由来成分を配合しています。
使用後は育毛トニックでベタついた感じになります。次のパッチを使う前にティッシュなどで拭き取りましょう マイクロニードルの効果を継続して確かめようと思った筆者(30歳)アスキーストアではスキャルプパッチと育毛トニックのスペシャルセットを1万4040円、スキャルプパッチを1万1880円、育毛トニックを5400円で販売しています。気になる人はチェックしてみてください。