連載中に1話ずつ読んでいたころは、若干わけがわからなかったけど、まとまったカタチで読むと予想以上におもしろかったと、関係各所からおどろきの声をいただいております。ありがとうございます! そうなんですよ!
単行本は知らずに手に取ってくれた人がビックリしないように、ド派手なオビも付けちゃいましたしね。え……それにしても派手すぎる?(ゲフンゲフン)
さて、単行本発売記念として、越智先生のお気に入りのシーンを特別に教えてもらいました!
■越智先生の好きな話その1
番外編『雨の日のパチャパチャ遊び』
「番外編のは結構好きな話が多いかな。この雨の日の回は、どこにでも追いかけていくドロちゃんと、ぷかぷか浮かぶドロちゃんがシュールでいいよね」
秋葉原限定版6月号に掲載した番外編から。月間ベースということもあり、番外編は自然と季節モノになっていたんですが、「子供のころって雨の日に歩いているだけでも楽しかったよね~」という雑談から生まれたお話。水たまりでパチャパチャと遊ぶひなたちゃんを見て、ドロイどんもパチャパチャと真似するんですが、加減がわからずバインバインと川のほうに……!
■越智先生の好きな話その2
番外編『みんなでイモ掘り』
「イモ掘りの回はお話として全体的に好き。特に最初にひなたがイモを上手に掘れたところが、うまく描けた!」
こちらも秋葉原限定版11月号から。ひなたが近所のイモ掘り大会で上手にイモを掘っているところを見たドロイどんは、あろうことか○○を抜きはじめて……。担当的にはお姉ちゃんとひなたが、おそろいのつなぎ服を着ているところがたまりません。
イモを掘ったら地面から出てきたあんなものやこんなものにも注目です。
■越智先生の好きな話その3
21話『ドロイどん、ロケットで空を飛ぶ』
「あ! ロケットの回も好きだなあ。公園の子供たちが、みーんなで見上げていくところがね(笑)」
こちらは1ページ版になってから4回目のお話。それまでの5ぶんの2スペースでやりたくてもできなかったおもしろいコマ割りを試しています。ひなたのために、公園のみんなにスゴイところを見せようと、後先考えず、突然ロケットで空に飛んで行っちゃったドロイどん。すごいすごいと空を見上げる子供たちですが、その後、地獄を見るハメになったのでした。
■描くのが大変だったシーンは?
「うーん。細かくて大変だったといえば、80話の黒ドロイドの組体操かな。目を白くぬいたり、体を黒く塗ったりとすごく細かい作業だったから」
んんん。確かに! 越智先生は紙とペンの手描き原稿ですので、ひとつひとつ先生が手作業で黒く塗りつぶしているんです。この量産型黒ドロイド、そういえば何体いるんだろう……と、薄目で数えてみたんですが、ものすごく雑に数えただけでも693体いました。というか1ページに700体近いドロイドがいる! 大変すぎる!
ちなみにメカや武器を手にすると完全に顔が変わる、ご近所のメカニックご兄妹については、と聞いてみたところ……
「あ、そうだそうだ、忘れてた。101話のエクレアちゃんが、ヒャッハー!してるシーンも好き。性格が思いっきり出ていていいよね(笑)」
確かに(笑) 完全にイッちゃっている目をしております。ちなみに担当が好きな話は……それはまた別の機会に。
さて、セリフがないから子供でも読める『ドロイどん』、読むたびに不思議と発見がある『ドロイどん』は、ぜひお近くの書店、またはオンライン書店でお求めいただけるとうれしいです。
ちなみに、セブンネットで購入すると限定描き下ろしペーパー特典が、とらのあなで購入すると書下ろしイラストカード特典が、さらにゲーマーズさんでも描き下ろしブロマイド特典が付いてきます。ぜーんぶ絵柄が違うので、ご購入はお早めに!
■『ドロイどん』(電撃コミックスEX)
■著者:越智善彦
■判型:A5
■ISBNコード:ISBN978-4-04-866511-7
■発売中
■定価:本体780円+税
※登場するロボットのキャラクターはGoogleが作成、提供しているAndroidキャラクターをベースに創造したもので、クリエイティブ・コモンズの表示3.0ライセンスの条件に従って使用しています。まんがの内容、展開に関してGoogleは一切関係ありません。
■関連サイト
越智善彦先生 公式HP「TWIN SHOT」