GWには海外旅行の予定もあるので、夜の暇つぶしに自宅レコーダーにため込んだ映画を観られたらと思い、Slingboxをセットアップしてみましたよ! 日本のビジネスホテルなどにある液晶テレビは端子類がブロックされている場合もありますが、海外だったらたぶん大丈夫。Chromecastを持って行って挿せば大画面テレビで観られちゃうかも!
『Slingbox M1』とSlingbox HDMIコンバーター(HDMIセットに同梱)。テレビの横のスペースにひとまず設置。最終的にはケーブル類をキレイに処理しますが、まずは接続チェックなので仮置きです。実際に設置するときは、ジャイアン鈴木さんの実機レビューのように重ねてゴムバンドで留めるとよさそう。
* * *
以下は、実際に接続作業に入る前に頭を整理するために描いた接続図と自宅の環境図。……ウソです。記事にするためにキレイに描きました。しかも、女子力高そうに見せようとしてキラキラさせた結果、図解としては見づらくしたことをここに告白します。
さて、一見複雑な配線に見えますが、簡単に言うとテレビとレコーダーの間にSlingbox+HDMIコンバーターのセットを挟むだけ。レコーダーの映像出力をSlingboxに入力して配信するわけですが、自宅で普通にテレビでレコーダーの映像が観られるようにSlingboxからスルーで出力してテレビに入力するわけです。HDMIコンバーターというちょっと難しそうな機器が必要なワケは、Slingboxには赤青緑のコンポーネント端子しかないからです。ね? 仕組みは簡単でしょ。
もし海外在住で日本のテレビを観るためにSlingboxとレコーダーを日本の実家に設置する、といった使い方をする場合は、テレビに出力する必要は特にありません。
ちなみに、Slingbox設置前のわが家は以下のような配線。全録レコーダーが欲しくてお正月の福袋で買ったけど前の機種も手放せずレコーダーが2台あるので(10チューナー態勢……)、大きめなAVラックでも空きスペースが全然ありません。
そのうえ、昔のRPGがやりたくて今さらPS2をプレイしていたり、Apple新製品発表会のストリーミングを観るのに欠かせないApple TVをつないでいたり、PC内の動画を再生するのにChromecastを挿していたり。テレビのHDMI端子がすべて埋まっているため、HDMIセレクターも挿しているというなかなか面倒な環境です。
せっかく外出先から観るなら、と全録のほうにSlingboxを設置することにしました。この図でいうと黄色の丸印のところにSlingbox一式を挟まなければいけません。ところが、実際のケーブルは家具の後ろを通っていたり、長さが足りなかったりで頭の中はゴチャゴチャ。なぜか最初、Apple TVに挿さっていたHDMIを抜いてHDMIコンバーターに挿していたようです。コレ、証拠写真です。HDMIスルーしないといけないのに、右側のHDMI端子にケーブルが挿さってすらいませんw
ルーターとの接続は有線・無線ともOKなので、手軽なWi-Fiでつないでみました。そして、今回セッティングに使ったのはiPad mini。このように立ててセッティング作業できて非常に楽でした。以前の機種は初回セッティング時はPCが必要でしたが、これで済むのはかなりうれしいです。
セッティングの流れは基本的に、以前の記事どおりです。iPad用アプリ『SlingPlayer for iPad』をインストールし、画面の指示に従って進めていきます。
前述のように機器の接続を間違っていたため途中で引っかかったものの、大きなトラブルもなく設定完了しました。感心したのがトラブルシューティングがわかりやすかったこと。ネットワーク機器の接続には苦手意識があるので、冷たく突き放されるようなエラー表示を見ると焦ってしまいがち。ところが、きれいな日本語にローカライズされたアプリの「急がなくて大丈夫です。」の言葉に心を落ち着けることができました。
しかも、デジタル機器トラブルの解決に欠かせない原因の切り分けをチュートリアル形式でやってくれます。案外、INとOUTを逆に挿してたなんて初歩的なトラブルでも気づかずに何日も試行錯誤するなんてことはよくありますからね。実際こうして配線から見直すことで、まったく見当違いなところに挿していることに気付けたわけですし。
正しくセットアップしてレコーダー画面がiPad内に表示されると大興奮。実際のリモコンとまったく同じインターフェースが表示されており、細かい機能もちゃんと使えます。
(テレビ番組の画面の部分にはモザイクをかけています。)タイムシフト視聴番組表を表示してみると、iPad miniじゃ小さいボタンが押せないよ! リモコンの下にかぶってる画面が見えないよ!と思ったのですが……
もちろん拡大縮小もできるし移動も可能でした。甘く見てごめんなさい。
(テレビ番組の画面の部分にはモザイクをかけています。)その後、外出先からの視聴をテストするべく、iPad miniをソフトバンクiPhoneにテザリング接続して視聴してみたところ、フルHD画質がカクカクするようなこともなく再生される様子にはただただ感激。リモコン操作は5秒くらいのタイムラグがありましたが、自宅のレコーダーをリモート操作しているという状況と、基本的に再後はあまりリモコン操作しないことを考えたら許容範囲です。なお、Slingboxを接続したことにより東芝製テレビとレコーダーの電源連動が使えなくなったようですが、さほど困りません。
全録レコーダーは番組表から観たい番組を選び放題なのがいいのですがリモコン操作は多めになります。外出先から観るシチュエーションは限られていることを考えると、観たい番組をあらかじめ選んで録画しているソニーのレコーダーのほうが、少ない操作で目的の番組を再生できるのでSlingbox設置には合っているかなと思いました。
関連記事
- どこでもスマホで録画番組を観られるリモート視聴システム『Slingbox M1』実機レビュー
- 自宅レコーダーの番組をリモート視聴できる『Slingbox M1』と高品質ハイレゾ音楽プレーヤー『AR-M2』発表
- 今日の即買いグッズ
- パナソニックが全自動録画DIGAを発売!東芝のレグザサーバーのライバル登場だ!!
- レグザサーバー DBR-M590:BS/CSまでも9ch“全録”できる史上最強のモンスターBDレコーダー|デジギア一点突破
- 9chを15日間録画、最強全録レコーダー 東芝DBR-M590発表