Gear VR Innovator Edition for S6
●サムスン
●実売価格 2万6800円前後 1028_1oshi

フィット感は抜群! ケーブルレスは没入感◎

 Gear VRはゴーグルとヘッドバンドで構成されるヘッドマウントディスプレー(HMD)だ。HMD『Oculus Rift』を手がけるOculus VRとの共同開発製品だが、本家『Oculus Rift』よりも早く製品版として市場に投入され、世界初の市販VRヘッドセットとなる。

美麗な映像を支えるレンズ 1028_1oshi ↑ゴーグルはレンズを備え、これで専用画面を拡大・立体視できる状態にしている。もちろん、カバーを外して直接強い光を見るのはNG。

 本機の映像表示はPCではなく、ゴーグル前面に『Galaxy S6』シリーズをマウントして利用する。

 

S6をセットするだけ 1028_1oshi ↑本体のマイクロUSB端子に合わせてS6をセット。両端をカチッと押さえれば準備は完了だ。

 マウント部には、マイクロUSB端子を備え、HMDを装着すればS6にインストールした“Gear VRアプリ”が立ち上がり、映像や対応アプリを表示できる。内部に備えたジャイロや加速度センターと連動し、頭の動きに合わせて360度の全天周映像が、自由なアングルで楽しめる。操作はシンプルで直観的、迷うことはなかった。

 また、装着してその良さを最も実感できるのが“ケーブルレス”な点。利用する際に電源を必要としないのがポイントだ。ヘッドバンドは額と後頭部の負担が少なくなるようなデザインで装着感も良い。ケーブルレスは他に類を見ないメリットであり、導入のしやすさに直結している。

 

気持ちいい有機EL映像、アプリの少なさが課題

 装着すれば、眼前には視野角96度相当という大きめのシアターが広がる。視線中央にターゲットサイトが表示され、頭を動かしてコンテンツをターゲット、本体右側面のタッチパネルをタップして実行といった具合だ。タッチパネル近くにバックキーもあり、Bluetoothコントローラーにも対応と、装着後の操作性もいい。

基本操作は右側面にタッチ 1028_1oshi ↑右側面のタッチパッドで、タップやフリックなどスマホの操作に対応。その上にバックキーボタンを備える。

 映像のベースは、S6の約5.1インチ(2560×1440ドット、576dpi)の美細ディスプレー。粗く見えがちな有機EL独特のドット形状も気にならなかった。また、黒色表示時に有機ELは非発光のため、目の疲れも少なめ。

目の前に広がる576dpiの世界 1028_1oshi 1028_1oshi

 まだ対応アプリは少なく対応スマホは必要になるが、装着時のわずらわしさからVR HMDを敬遠していた人に勧めたい革新的な一品だ。

メガネな人たちも安心! 1028_1oshi ↑「メガネを使えない」とHMDを敬遠していた人に朗報。本体上部にあるダイヤルで0.1までの視度補正に対応している。しかし、左右の視力に開きがある場合は、うまく調整できないケースもあるので注意。

●Gear VRの主なスペック
・視野角 96度
・センサー 加速度、ジャイロ、近接
・対応デバイス Galaxy S6/S6 edge
・瞳孔間距離範囲 54.70mm
・付属品 フォームクッション、レンズクリーニングクロス、携帯用ケース
・インターフェース マイクロUSB×2(スマホ充電用/メス、スマホ接続用/オス)
サイズ/重量 約196. 1(W)×98. 5(D)×82.8(H)mm/271g

 

(C)2014-2015 COLOPL, Inc.

関連記事

RSS情報:http://weekly.ascii.jp/e/335954/