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BMOを振り返る Thanks for every one!
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BMOを振り返る Thanks for every one!

2014-10-29 14:27

    author:岩SHOW



    楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもので。


    その場に居た時は「まだ13時wwwもう眠いねんけどwwwこっから21時まで実況とか無理wwwww」とか思いながらやってたのに、今こうして大阪に帰ってきてオフィス戻ってPCと向き合って「あれ、もうアレ(BMO)終わったのか」という気持ちが去来。こう思えるということは自分もイベントを楽しんでいたわけで、これは良かったなと思う次第。まず、取り仕切る側の人間が楽しくなくてはイベントとして成り立たないというのが僕の信条だ。

    「つまんねーなー」と思いながらテーブルトークRPGのゲームマスターをする人はおそらくこの世にいないでしょう。格闘技を野蛮だと思っている人が興業主催するなど考えられない。アシカショーの司会をしながら…いや、脱線はここらにしておこう。

    いずれにせよ、僕らがマジックの大会を主催する以上は、僕ら自身もそれを楽しまなければ話にならない。特に僕の場合は、骨子と呼べる部分に関わっている。ライブ配信(今回は生放送というわけではなかったが)とステージイベント、いずれも「楽しむ」ことが全てである。そういう意味では、あっという間に過ぎ去ったその時間を僕は心から楽しめていたのだろう。当日は走り回っていた(ここで言うのは物理的なことではなく、精神的な意味で)ので自分自身を省みることは出来なかったが、今この様に思えるのだから何よりだ。



    それもこれも、ご来場・ご参加くださった日本全国のマジックファンの皆様のおかげです。BIG MAGIC OPENという形で皆様と、マジックへの愛を共有出来たことに只々、感謝の言葉しか出てきません。

    ありがとうございました!



    最終回みたいな流れになっているが、そんなことは全くなく。むしろここから次のイベントの類までどうやって繋げていくか、このブロマガの真価が問われることになるだろう。そろそろ、そーろーそーろ、ジーリュウ(村栄龍司)にも更新させたいところだが…有限不実行、否、有限保留派の彼が僕の知らぬうちに更新してくれることをそっと祈っておこう。


    さて、タイトルの通り、早速第2回目の開催となったBMOを振り返っていこう

    http://sanc.jp/bmo.html


    いや、ここに全てあるっちゃあるんだけどね。僕個人の視線でいろいろと振り返って行こう

    Round 0:About John Avon

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    本当に今更の話ではあるが、John Avonは最高のアーティストの1人だ。彼が描くファンタジー・ワールドは見る者を虜にする。もはやイラストの域を超えて、新しい世界へと旅をするツールであると言った方が良いのかもしれない。今回もBMOを開催させていただくにあたって、前回(5月の第1回BMO)同様にAvon氏へプレイマット及びスリーブに用いるイラストを依頼。途中何度かやり取りを経て、ラフ画が届いた時には「こりゃすごいことになるな…」と良い意味での汗をかいたのももう幾分か前の話になる。Avon氏のイラストはそこからが真骨頂で、ラフ画に色がのせられるには少々の時間を要した。この待っている時間が良いもので、その仕上がりがどういったものになるかを予想しながら楽しみに待っていた。そしてある日、忘れた頃に届いたそれは…月並みな表現だが、鳥肌が立つほどにカッコ良かったのだ。メールでもAvon氏自身が「自分の最高傑作の1つとして、気に入っているよ!」と仰っていて、熱いものがこみあげてくるのを感じた。

    これを用いたプレイマット、スリーブならば世界中のマジックファンが納得してくれることだろう。そのため、特に参加賞として配布するスリーブの仕上がりには妥協を許さない姿勢を貫いた。工場とのサンプルを通じたやりとりは時間を要し、「もしかしたら間に合わない…?」などの不安が頭をよぎったが…無事、BMO当日にはこの素晴らしいイラストに釣り合うものを用意・配布することができた。会場でもさっそくこのスリーブに入れ替えてトーナメントを戦うプレイヤーの姿が多くみられ、本当に「良かった」と安堵の溜息をついたりしていた。いや本当に、当日その瞬間までドキドキしていたんですわ。


    Round 1:About Chikara Nakajima

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    今回、BMOの解説およびステージイベントのゲストとして予定していたのは、第1回と同じく黒田正城さん。第1回では「ボガ鳥」トークなど、様々な面白いお話を解説していただき、またステージイベントでは「ネクロはアホ(ほどぶっ壊れ)やね。めちゃくちゃ」とご本人も楽しみながら懐かしのデッキを回し、参加者を盛り上げてくれたことは記憶に新しい。今回も黒田さんがいれば、僕も安心!と、思っていたのだが…急遽、ご都合が合わなくなり今回は不参加という形に。慣れ親しんだ黒田さんとの実況解説が行えないことは残念だったが、仕方のない話である。

    さて、一人ですべてを行うことも覚悟はしたが…ここで、スタッフが代役としてサポートしてくれる人物を探し当てた。その人こそ、中島主税さん。かつて「八王子四天王」の1人に数えられグレイビー・トレイン(全てのプロツアーの参加権利を得ている状態)で世界中を回ったプロプレイヤーであり、現「晴れる屋トーナメントセンター」の店長である、本人も「マジックに人生を捧げている」と公言する筋金入りのマジック・ラバーだ。そんな「なかちかさん」がサポートしてくれるとは、これを僥倖と言わずしてなんと言おうか。

    ただ、「自分がなかちかさんを相手にしてうまくやれるのか」という不安はあった。2度のイベント(GP静岡2014、GP神戸2014それぞれで行われた「BIG MAGIC vs 晴れる屋」のこと)をご一緒させていただいて、勿論初対面ではないが…果たして実況やステージイベントとなった時に、僕がなかちかさんの良さを損なわずにうまくやれるのか、という不安はどうしても付きまとうものだよね。これは勿論、黒田さんとの最初のお仕事でも感じたものだった。

    蓋を開けてみれば、それは杞憂だと気付いた。BIG MAGIC vs 晴れる屋の時は「マジレス」キャラとしていじらせていただいたが、その真面目な解説は横で状況説明する僕に常に安心感をもたらせてくれたものだ。ワイワイやる実況解説も楽しいけど、こういう落ち着いた空気の中でのそれも同様に素晴らしいものであると実感。本当に助けられました、改めてこの場を借りて、お礼を申し上げたい。ありがとうございました。

    そしてステージイベントも、リバイズドからマジックに触れられているその長いキャリアに裏打ちされた知識と、お客さんへのまさしく「店長」な対応で盛り上げてくださり、またなかちかさんご本人も楽しんでくれているのが見て取れて、こちらもこういう企画を用意していて本当に良かったなと実感。



    Round 2:Thespian's Stage

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     先にも挙げたように、BMOには(正確にはBMが主催するイベントには)ステージイベントが存在する。これは、ただただマジックを遊んでほしいという思いから、全てのプレイヤーに向けて無料で行っているちょっとしたゲームを色々と取り揃えたものである。今回はパックウォーズやジャッジ講習、イラストクイズなどの企画を用意したが、いずれのイベントも多くのプレイヤーが興味を持って参加してくれた。この場では、今回僕が立ち上げた規格である「Champion of Champions」について書こう。

    前回のBMO、およびGP神戸2014では「Remember Pro Tour」なる企画を行った。これは、名勝負が繰り広げられた過去のプロツアーの中から、「これは面白いデッキが揃っているな」と思った大会のトップ8のデッキをいくつか再現して、それを使ったプレイヤー同士で・あるいはプロプレイヤーと対戦して遊んでもらうというもの。過去にはシカゴ99とニューオーリンズ01をピックアップしてデッキを再現、プレイヤー達にタイムスリップして楽しんでもらったが…
    今回もこれに倣ってどこかのプロツアーの記憶を掘り下げるのか?個人的には「うーん」だった。YesでもNoでもない、複雑な状態である。理由としては、前回・前々回ともに規格としては成功しており、オールドファンからビギナーまで、過去の名デッキで遊ぶというのはイベントとして良いものであることが証明されているということ。そしてそれと並行して、この2つ以上に盛り上がりそうなデッキを複数包括したプロツアートップ8ってあるのか?という問題が存在する。この2つのプロツアーは、いずれもエクステンデッドという今は亡きフォーマットにて行われている。結局、この企画の面白さはこの、バリエーション豊かなカード群によって形成された今は見ることのないデッキ達を遊ぶという、その一点に尽きるのだと個人的には思っている。故にエクステンデッドで開催され、今よりもデッキに関する情報が手に入らない中で世界中のプレイヤー達が作り上げた個性あふれるデッキが活躍したこれらのプロツアーのデッキは「ウケた」。しかしプロツアートップ8というくくりでやっていくには、この2つを超える魅力のものを見つけることはハッキリ言って難しかった。ブロック構築などでも十分に面白い環境は存在するが、それをお客さんが求めているか・興味をそそられるかと聞かれると…いささか、玄人向けである。

    そこで思いついたのが「Champion of Champions」だ。プロレスが大好きな僕は、XX年の○○とYY年の△△、どちらが世界王者として格上か?そんなことを考えるのがしょっちゅう。いつもいつも「時系列を超えたトーナメントとか、観たいな」と思っている。


    そしてある時ふと気付いた。「マジックならこれ、問題なくできるじゃないか」

     

    そう、世界王者として名を馳せたデッキ達。彼らは環境の変化とともに「引退」するわけだが、それらはルール的に使用できなくなるだけで、腰を痛めて全盛期の動きが出来なくなったとか、そういうわけではない(勿論、そういうデッキもあるにはあるが)。即ち、今でも組んでやれば彼らはあの日、あの頂点に立った姿を我々の前に披露してくれるのだ。時系列を超えた、最高のデッキ達によるクロスオーバー。これは面白くなるはずだと思い、6つのデッキを用意した。これが面白いものだったかどうかは、当日このステージに立ち会っていないのでなんとも判断できないが…お客さんの歓声を聞くことは出来たので、ひとまず成功としておこうか。またご意見・ご感想がありましたら教えてください。チラ見チラ聞きしたところ、95年王者「黒き拷問台」が妙に人気だったようで。皆「A定食」好きなんだなぁ~(《暗黒の儀式》から《惑乱の死霊》を1ターン目に呼び出す定番ムーブ)

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    リアル・モミールベーシックに関しては基本的に言うことがない。これはもう1つのジャンルとして確立されており、その面白さは歴代の数えきれない参加者達と笑顔を絶やさない観客が証明してくれている。このゲームの何が面白いのか。一番の肝となるのはやはり「モミール司会力」だ。これがなければ、このコーナーは始まらない。モミール用に5000枚を超えるクリーチャーカードを用意しているが、これらが飛び出したタイミングで「おっとここで出たのは《灰燼の火獣》!強いのが出ましたねー赤①払うごとに地上にいる全てのクリーチャーに1点ということで、序盤に出された小粒を流しされる、まさしく怪獣です。個人的にはゾウを抱っこするイラストがかわいくて大好きなのですが…おっと、一方こちらの卓では!まさかの!《アクロスの木馬》と《意思の詐話師》の、どうしようもないコンボが決まっているゥ!オツカレサマデシター」と淀みなくしゃべり続けることが出来なければならない。僕自身はしゃべりな性格と、歴代クリーチャーの大半をその脳内に蓄えた知識の両方を持っているため、自分で言うのもなんだがこのイベントの司会には自信がある。というか、勝手に口が動いてペラペラペラペラ喋っている。これでお客さんが笑ってくれるのだから、つい嬉しくなってもっと盛り上げようと喋り続けてうるさいことこの上ないだろうとは自覚している…
    モミールベーシックとは、「壮大なボケ」である。このゲームがランダムに生み出すクリーチャートークンは、本当にツッコミ心を刺激するチョイスを披露してくれることがある。こんなボケに、ツッコまない方が無理があるというものだ。是非お笑いライブと思って観るだけでも楽しんでみてほしい。

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    長く書いたが、このツッコミがなければ面白さは半減すると個人的には思っている。今回、僕はLIVE配信の方につきっきりとなってしまう展開が多くなり、計4回のモミールの内ちゃんと参加できたのは2回だけ。今回はステージイベントサポートのため、DJ3☆(関西を代表する個人主催大会「KMC」の主催者様なのだ)が来てくれていたのだが、彼には僕のようなクリーチャーに関する知識は…ないんだな、これが。それ故に、例えば

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    こういうボケが出てきた時に、うまくツッコんでもらえるかが心配だった(例として「出ましたモスモンスター!ルールテキスト、文字が小さいですけどよく読んでみてください!…はい、バニラですね。でも《ブラストダーム》止めれます!こんなやつに止められてダームも屈辱でしょう」のように。まずイラストを見てこのカードが《苔の怪物》とわからなければならないし、それがどんなカードかも理解している必要がある)。結論として、これは杞憂だったようだ。知識がないながらも、うまくステージスタッフやガンスリンガーとして入ってくれたなかちかさんと連携して、場を盛り上げてくれていた。僕の作る「モミール劇場」とは趣が異なった、暖かな空間のように見えた(実況ブースの向かい側にあるので、その様子が少し見えるのだ)。あぁ、こういうアプローチもあったんだなぁ良いじゃないか…と、そのことが素直に嬉しかった。これからは任せても大丈夫なのかもしれないと、その時に少し思ったり。




    Round 4:Savage Hunger

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    イベントの難敵というものがある。これはプレイヤーとして参加していた時にも少し思ったし、主催側に回ってからは深刻な問題となっている。そんな我が宿敵=ネメシス、その正体は…






    飯屋が閉まっている。








    これに尽きるね。これが一番つらい。負け確。
    最近のマジックのイベントというものは、参加人数も増えてラウンド数も9を超えることがざらになり、終了時刻が21時を過ぎることが当たり前になっている(主催者側とジャッジの皆様のガッチリ連携で、少しでも早く終わるようになってきているのも事実だ)。そして、そういった大人数を動員するイベントともなると、もはや普通の会場では溢れかえってしまうどころか席が足りない。なので、より大きな会場を使用することになるが…これ即ち、都市の中心部から離れてしまうということだ。
    そうなるとトーナメント終了、しばしの移動を挟んでホテルにいったん戻って荷物を置いて、さあ飯だ!

    「すいません、もうラストオーダー終わっちゃって…」




    これが一番心が折れる。ガビーン。かといって、やはり遠征はご当地の物を食べたいので24時間空いてるチェーンなんかはちょっとなぁ…もうちょっと歩いて探すか、それとも妥協するかのジレンマ。辛い。

    これは主催側に回ったことでより強く感じるようになった。トーナメント終了、閉館から撤収作業なんかをしてれば日をまたぐことだってザラなのだ。勿論、こういうこともあるのでスタッフにはお弁当などが用意されているのだが…僕は、これを食べない。イベント会場で僕のやる仕事は、「喋る」ことである。とにかく脳をフル回転させなければならない立場である。もし、疲労感のある中で食事を摂ってしまうと…経験上、眠くなったり言葉が出てこなくなるようなぼんやりした状態になってしまう。これはアウトではないか。おそらく、消化のために血液や水分なんかが多く胃の周辺に持って行かれるためだろう。だから、場内では脳のために糖分をお菓子をかじったりして摂取する程度に留めている。だから終わった時には本当にお腹が減るのだ。


    こんな状態でホテルに戻って、さあコンビニしかないというのはこれ以上ない残酷な話である。しかし、ここ横浜ではそんなことを危惧する必要はないのだ。




    中華街。


    この伝説の土地には、結構な深夜帯まで開店しているあるお店がある。
    そこについては言葉で表現する必要もない。画像を見ていただくことにしよう。






     

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     この店を引き当てた時の感動は、筆舌に尽くしがたい。無粋なことは不要で、ただ中華街の真髄を味わって貰えれば…この五目焼きそば、そしてエビチリは最高にオススメだ。
    前回、そして今回のBMOに参加してくださった方々のブログを拝見していると、「BMOの後は、中華街で晩飯。美味すぎた」という感想が多々。なんせ会場から3分くらいで行けるからね。横浜最高!週一で行きたいよ~




    さて、ながながとよくわからない僕個人視点でBMOを振り返ってみたこのエントリーも、ここらで筆を置こうかと。長文ですが、最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。皆さんにとっての大きなイベント、次は「エタフェス」かな?その場でのご活躍を祈りつつ、今日のところはこれまで。
    健やかで、そして楽しいマジックライフを!

     





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