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旅行企画のすすめ「旅ネタが有料会員チャンネルで受ける3つの理由」
ふかみんこと深水英一郎です。僕が発行人をつとめているガジェット通信では、ニコニコチャンネルでいくつかのチャンネルを運営してます。
実験的な企画などさまざまな試みをやってきましたがその中でも安定して人気かつ入会が多い「旅企画」をご紹介。
旅企画は、ゲーム実況者さんが主に出演する「ゲキマガチャンネル」とトーク中心の生主さんが出演する「LIFELOGチャンネル」で主に実施しています。
特にLIFELOGでは、ほぼ毎月実施しており、これがメインコンテンツです。
内容はいたってシンプルで、出演者さん自身で生放送をしてもらいながら旅をする、というものです。
しかしながらリスナー(会員)のみなさんにも毎回楽しみにしてもらう名物企画となりつつあります。
旅先はさまざま。何の計画も立てずにレンタカーだけ借りて、放送しながら行き先を決めたり、海開きと当時に江ノ島へ泊まりに行ったり。温泉地へ行って泊まってしゃべるだけだったり、イベントとあわせてラスベガスへ行ったり、最初から海外に行くことが決まっており、放送開始まで行き先を秘密にしていたり、キャンプ場でBBQしてそのまま泊まったり。
有料入会者もどんどん増えていきますので、かけられる予算も徐々に増えていきます。それにあわせて、旅にいくメンバーを増やしたり、行き先をどんどん遠くしたり、泊数を増やしたり、拡大していくこともできます。旅を一緒に楽しんでいるリスナーさんも、旅先のバリエーションが増えていくのを一緒に楽しんでくれます。
チャンネルを運営するこちらの都合さえつけば、世界中を会費だけで旅するチャンネルもつくれるのではないかと思います。
以下、僕が考える、旅企画が有料会員チャンネルでウケる理由3つです。
■1.旅って楽しいし、風景は変わるし、ハプニングも期待できる
たいていの生放送は、部屋やスタジオなど、固定の場所から実施されているものと思います。
それだと、当然ながら背景もかわらないですし、基本的には予定していたことが予定どおりにおこなわれるという形になります。いわゆる台本どおり、ということになりますが、旅の場合は、背景は次々変わりますし、風光明媚なところに行けば、風景そのものを感動をもってみることができます。そこに居合わせた視聴者と出演者でリアルタイムにこの体験を共有するというのは、他では味わえない高い一体感があります。また、行く先々で何がおこるか、総てをコントロールできませんから、放送自体がハプニングの連続となる場合もあります。そういう「画変わり」とか「意外性」が、番組を観ているリスナーにとってはたまらなく楽しく感じられるのだと思います。まぁ、それって旅の魅力そのものだと思うのですが、それに同行できている感覚を味わえる「旅コンテンツ」は、一緒に旅をしているつもりになれて楽しいのだと思います。
■2.お祭り感が高い
有料チャンネルに入会する動機というのはいくつかあると思います。例えば「役に立つ」「その出演者のファンである」などなど。また、お祭り感・特別感が高い企画というのも人も呼びやすいし入会に結びつきやすいと思います。毎日の記事更新、週に1回の動画や生放送など、定期配信はいわば日常です。それに対し、日常を打ち破るような意外なゲストが登場したり、例えば番組上でハプニングが起きて大げんかが起こったり、めったにはできないイベントを企画し放送したり。そういった企画は、日常を打ち破る、高揚感やお祭り感のあるもので、注目も集めやすいです。旅コンテンツも、一種お祭りのようなものです。日常を打ち破り、旅に出る。出演者も楽しいですし、視聴者も非日常を味わうことができます。役に立つ、立たないは関係なく、その高揚感や楽しい気持ちがユーザーの気持を動かすこともあります。
■3.みんな旅する人には優しい。「土産話をきかせてよ」と餞別のつもりで入会してくれる
旅は何が起きるかわからないだけに、ちょっとした危険も伴います。まぁ最近は危険といってもそんなに大変なものじゃないかもしれませんが、古今東西、世の中の人は、旅する人に対しては、優しい気持になってくれます。チャンネル運営者にリスナーが期待するのは、文章やトークなどですが、旅に出て、面白い話をきかせてくれるなら餞別のつもりで入会するよ、という気持で入会してくれているリスナーも多いように感じます。ガジェ通が運営している「LIFELOGチャンネル」は破天荒な出演者が多いので、コメントも荒れることが多く、入会に対する考え方も厳しいです。しかしながら旅企画では、コメントは普段より優しく、旅が上手くいくように導いてくれているようにも感じます。また、他のどの企画より入会数が多く、一回の旅企画で数百名の入会があります。
ニコニコチャンネルの使い方としては、
・ブロマガ機能を使った「ブログスタイル」
・生放送機能を使った「ラジオスタイル」
・動画機能を使った「生放送アーカイブ」や「編集動画の配信」
がよくあるやり方です。
テキストを使ったコンテンツはかなり枯れていますし、ほぼノウハウも固まっているのではないでしょうか。
しかし、ネット動画や生放送のライブ性を活かしたコンテンツは、まだまだ探求の余地があるのじゃないかと思います。
その中で、「旅」をカギにしたコンテンツは、そんなに大きなコストもリスクもなく取り組むことができ、ある程度実績も出てきているものですので、是非試してみてもらいたいと思います。
参考)
ゲキマガ
ゲーム実況者さんを中心としたチャンネル。しかしゲームにとどまらず、トークや旅など、いろいろな試みをおこなっています。
LIFELOG
良く言えば破天荒、悪く言えばネットの問題児が集まるチャンネルです。トークを中心として、旅企画や街ブラ企画を中心に、実験的な放送をおこなっています。
ズーチャンネル
僕が関わっているチャンネルではありませんが、参考になると思い、ピックアップ。
心霊スポット+旅、というテーマで、編集済の動画を中心に配信をされているチャンネルです。
心霊ネタ単独でも人気ですが、それを旅と組み合わせた、ということで注目しています。
(ふかみん/深水英一郎)