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【自然災害メモリアル】第230回:鳥取大火(1952)の日 [防災]春は気候が乱れやすい
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【自然災害メモリアル】第230回:鳥取大火(1952)の日 [防災]春は気候が乱れやすい

2019-04-17 22:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    4月17日は、
    鳥取大火(1952)から67年です。

    この火災も誰かの不注意などといったものから起きた火事かもしれませんが、
    特筆すべきは燃え広がった環境と、規模です。

    この火災は戦後で復興を遂げている途中と言えど、この大火で罹災した人は20000人以上と
    かなりの被災者になっています。当時の市街地は3分の2が焼け落ちました。

    そして気象状態は最も火事が広がりやすいとされる、
    強風+乾燥した状態でした。

    この状態になったのには理由があります。
    この時の気象条件は、凄まじい春のフェーン現象状態でした。山を越えた南からの風が
    暖かく乾燥した空気をもたらしたことで、強風となりそれが火災を一気に広がる原因となりました。
    この大火によって3人の尊い命が失われました。

    地元では毎年この日は、火災予防の呼びかけを行っています。

    今回は、
    「春は気候が乱れやすい」をテーマにお伝えします。

    春は桜の咲くシーズンで、雨も程よく降って段々と暖かくなる日――

    というのは、平和な気象条件で今じゃもはや筋書き通りの春らしい平和な陽気は
    そう当たり前とは言えなくなってきています。
    ある意味では季節の変わり目というシーズンであることから、大気の状態は乱れやすく
    移動性高気圧の影響で、頻繁に天気は乱れがちです。

    春一番に始まり、風の強い日は実際この鳥取大火が起きた年も併せて、
    全国的に強いことが多いです。つい1週間前も東北太平洋側は暴風警報が出る程でしたし、
    東京も3月は何度か桜散らし前の強風が目立ち、今でも時折風の強い日は存在します。
    つむじ風の被害がでることもあり、よく見る光景に運動会の行程で茶色い渦巻いた土煙が
    見た目はすさまじく吹き荒れる様子が、たまにSNSなどを通して上がることがあります。
    これは、地面が温められたことで上昇気流が局地的に発生する為ですが、
    行楽シーズンや、春のお祭りシーズンでテントなどが建てられた時に発生すると、危険です。
    これからにかけても、風の強い日というのは晴天の日こそむしろ注意しなければなりません。
    オオゴトには至らない災害は、逆に身近に起きやすい災害だと思ってください。
    小さなものでも、油断すれば大けが、酷ければ命にかかわるような事故も起きています。
    子供・高齢者の方は特に注意してください。

    また、風だけでなくとも春は急に暖かいを通り越して暑い日が存在します。
    4~6月にかけて、関東や北海道で最近極端に気温が上がる日が見られます。
    つい昨日・今日も東日本を中心に気温差が20度以上となる砂漠の気候みたいな気温変動があります。
    体を壊しやすくなったり、体調が気候によって不調気味に陥りやすくなるので
    注意が必要です。

    更に、春と言え分かる人ぞその辛さを実感する花粉ですが、
    花粉症以外にもインフルが落ち着いた頃合いに、溶連菌などといった別の感染症が流行る季節でも
    あります。また、黄砂が飛来してくるのも大体この季節です。

    こうしてみると、春というのは厄介な気象が多いことにお気づきでしょうか。
    雪も落ち着き、暑さも寒さもピークではないこのシーズンですが、
    風は荒れやすく、気候も小規模に乱れやすいのも春です。
    命の危険よりは、幅広く厄介な影響を与えるのが春の気候ですから、気象情報などは
    こまめにチェックしておく方がよいでしょう。




    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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