どうも、
管理者のNDです。

5月2日は、
房総沖地震(1655)から364年です。

この地震は、文献としての記録があまり残っておらずに
マグニチュードがどのぐらいの規模だったかどうかは不明です。

ただ、千葉県内での記録としては津波が襲来したとの記録がなされていますが、
どの程度の津波だったのか、被害がどの規模だったのかも書かれてはいません。
大したことがないようなものだったのかもしれませんが、
記録に残っている以上は、大したことないとは決して言えなさそうです。

今回は、
「湾岸の津波は恐ろしいのか」をテーマにお伝えします。

東京湾や大阪湾、鹿児島湾、石狩湾など、日本各地にはいくつか大きな湾が存在しますが、
それらの場所で起きる津波は決して侮れないものが多かったりします。

これらの沖合から深く入り込んだ場所では、想定される津波の高さは正直な所
静岡や高知などと比べると、そこまで高いものではありません。(土佐湾は正面なので除く)
しかしながら大地震が起きると、津波はそういった溝の部分に入り込むと、
波の性質から、波が想定以上に高くなることも十分に考えることができます。

湾の恐ろしい所としては、副振動や台風時の高潮が大きな代表例ですが、
大震災が起きた時には、必ずしも穏やかな気候の時とは限らないことが多いです。
実際に関東大震災では、台風一過直後で天気は晴天ではありましたが、
風はまだ強い状態でした。
平成の時代では幸いにも台風襲来中に大地震が訪れるなどと言う最悪な状況はありませんでしたが、
令和でもこういうことが起きないとは限りません。

ちなみに湾構造に津波が入り込むと、確かに波自体はそこまで高いものではなく
他の場所に比べれば少し高さやエネルギーは落ちるものとは思います。
しかし、小中高どれでも一度ぐらいは理科・物理等の実験で学ぶと思いますが、
波は重なると減衰することはなく、そのまま「和」となります。
そして波は端まで行くと反射して戻ってきます。その際、減衰はしていきますが1往復するまでには
まだ半分以上の力はもっているでしょう。

更に湾構造はそういった実験でやるような一直線ではもちろんありませんから、
かなり複雑に和が大きくなる地点が分散していきます。
そうして複雑に反射していくと岸にほど近い場所で波が重ね合うことだって考えられます。
それじゃなくても、津波は数分~数十分程度の周期を持つ波な上に、余震等があれば
さらに不確定要素が積み重なっていきます。波が次々に湾外から襲来すれば
いわゆる「波の大渋滞」が発生して力が湾部に集中することとなってしまうのです。
他の地域でどこも大津波警報が出ており、震源も近いようでしたら絶対に海岸には
近寄らず、むしろ逃げてください。特に湾構造の地形が存在するエリアは意外に平野が多く
低地がしばらく続くような市街地だったりすることも多いので、
高い所に避難する際は、頑丈な建物を選ぶ方がよい場合もあります。
津波避難ビルなどがあれば、そこに逃げ込むようにしてください。



今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。