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どうも、
管理者のNDです。
07月18日は、
東京光化学スモッグ被害(1970)から49年です。
この日は、東京都杉並区にて、中高生43人が体育の授業中に突如目に対する刺激や
のどの痛みを訴える生徒が相次ぎ、病院に運ばれています。
この光化学スモッグについては後述しますが、
幸い、この大規模な光化学スモッグ被害は死者こそ出ませんでした。
しかし、数名の女子生徒が入院患者になる事態になりました。
初の大規模な光化学スモッグ被害となったこの年は、
当時高度成長期であった日本に、環境面が注目されることとなりました。
今回は、
「光化学スモッグも自然災害」をテーマにお伝えします。
光化学スモッグは、今でも関東や瀬戸内地方などを中心によく聞くものですが
このスモッグというのは元々は工場から出る公害の一つと言えます。
だったらこれは人災なのではないかと思いますが、立派な自然災害になります。
このスモッグが発生する気象状況というのは、
・風速がおおむね4m以下の静穏な状態
・気温が25~30度以上のいわば夏日・真夏日
・日差しが強い快晴・晴れの日(主に夏季)
この条件下で発生しやすくなります。
工場が稼働している平日の方が多いように見えますが、そんなことはありません。
当時の統計では、火曜や金曜の方が少ないという結果が出ており、
土日のスモッグ発令日は決して少なくないようです。
というのも、工場だけでなく自動車などからもこの光化学スモッグの元となる
窒素酸化物や、摘発性の有機化合物などが排出される為、モータリゼーションに影響も出ます。
そして、この光化学スモッグ被害は、
東京では、オキシダント濃度が0.15ppm以上になると注意報、0.30ppm以上で警報になります。
前述で風が弱い日とは言いましたが、東京の場合はむしろ東京湾岸沿いから弱い風が吹いている方が
オキシダント濃度の高い塊が京浜工業地域から都心方面に流れてしまうので、
注意が必要な段階になります。南東の風が吹いている時は注意が必要です。
尚、夏にはこういった光化学スモッグに関する注意情報が出ることが多いですが、
冬は紫外線が少なく化学反応が起こりにくくなるので、問題はありません。
また、日没になれば光化学スモッグは発生しなくなりますが無風だと空気が残ることはあります。
かなり特殊な気象条件になりますが、必ずしも0ではないとだけ言っておきます。
尚、熱中症の方が圧倒的に多いわけですが、
光化学スモッグ関連で被害を訴える人は当時1万人以上に及んだ年もあります。
現在では環境問題が改善され、多くても数十人にとどまり、
2014年からは、注意報が出ていても都内の被害者は0人を5年連続で更新しています。
今や警報になる日は平成の間一度もありませんが、ひとたび出る程の被害となると
たちまち危険ですから、この情報と脅威を決して忘れることなく、
光化学スモッグ注意報が発表されたら、屋外での活動は十分に注意するようにしてください。
体育会系の生徒はもちろん、建設業などをしている人も注意が必要です。
また、車の運転は濃度を高める為、もし警報以上になることがあれば、
できるだけ控えるようにしてください。
ちなみに、死亡例はありませんが目や気道系に異常をきたすのがこの光化学スモッグ被害の
典型的な症状になります。最初に説明した気象条件下で、
目がチカチカする・違和感・涙の異常増加が現れたらスモッグの被害を受けた可能性があります。
また、咳やのどの違和感、イガイガ、痛みが現れることもありますが、
ひどいものになると、喘息などを誘発したり、肺気腫などの症状を悪化させるおそれがあります。
目に症状が出た時は、流水で洗浄してオキシダントの物質を取り除いてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は福島県で発生した、福島県沖地震(2008)を紹介します。
管理者のNDです。
07月18日は、
東京光化学スモッグ被害(1970)から49年です。
この日は、東京都杉並区にて、中高生43人が体育の授業中に突如目に対する刺激や
のどの痛みを訴える生徒が相次ぎ、病院に運ばれています。
この光化学スモッグについては後述しますが、
幸い、この大規模な光化学スモッグ被害は死者こそ出ませんでした。
しかし、数名の女子生徒が入院患者になる事態になりました。
初の大規模な光化学スモッグ被害となったこの年は、
当時高度成長期であった日本に、環境面が注目されることとなりました。
今回は、
「光化学スモッグも自然災害」をテーマにお伝えします。
光化学スモッグは、今でも関東や瀬戸内地方などを中心によく聞くものですが
このスモッグというのは元々は工場から出る公害の一つと言えます。
だったらこれは人災なのではないかと思いますが、立派な自然災害になります。
このスモッグが発生する気象状況というのは、
・風速がおおむね4m以下の静穏な状態
・気温が25~30度以上のいわば夏日・真夏日
・日差しが強い快晴・晴れの日(主に夏季)
この条件下で発生しやすくなります。
工場が稼働している平日の方が多いように見えますが、そんなことはありません。
当時の統計では、火曜や金曜の方が少ないという結果が出ており、
土日のスモッグ発令日は決して少なくないようです。
というのも、工場だけでなく自動車などからもこの光化学スモッグの元となる
窒素酸化物や、摘発性の有機化合物などが排出される為、モータリゼーションに影響も出ます。
そして、この光化学スモッグ被害は、
東京では、オキシダント濃度が0.15ppm以上になると注意報、0.30ppm以上で警報になります。
前述で風が弱い日とは言いましたが、東京の場合はむしろ東京湾岸沿いから弱い風が吹いている方が
オキシダント濃度の高い塊が京浜工業地域から都心方面に流れてしまうので、
注意が必要な段階になります。南東の風が吹いている時は注意が必要です。
尚、夏にはこういった光化学スモッグに関する注意情報が出ることが多いですが、
冬は紫外線が少なく化学反応が起こりにくくなるので、問題はありません。
また、日没になれば光化学スモッグは発生しなくなりますが無風だと空気が残ることはあります。
かなり特殊な気象条件になりますが、必ずしも0ではないとだけ言っておきます。
尚、熱中症の方が圧倒的に多いわけですが、
光化学スモッグ関連で被害を訴える人は当時1万人以上に及んだ年もあります。
現在では環境問題が改善され、多くても数十人にとどまり、
2014年からは、注意報が出ていても都内の被害者は0人を5年連続で更新しています。
今や警報になる日は平成の間一度もありませんが、ひとたび出る程の被害となると
たちまち危険ですから、この情報と脅威を決して忘れることなく、
光化学スモッグ注意報が発表されたら、屋外での活動は十分に注意するようにしてください。
体育会系の生徒はもちろん、建設業などをしている人も注意が必要です。
また、車の運転は濃度を高める為、もし警報以上になることがあれば、
できるだけ控えるようにしてください。
ちなみに、死亡例はありませんが目や気道系に異常をきたすのがこの光化学スモッグ被害の
典型的な症状になります。最初に説明した気象条件下で、
目がチカチカする・違和感・涙の異常増加が現れたらスモッグの被害を受けた可能性があります。
また、咳やのどの違和感、イガイガ、痛みが現れることもありますが、
ひどいものになると、喘息などを誘発したり、肺気腫などの症状を悪化させるおそれがあります。
目に症状が出た時は、流水で洗浄してオキシダントの物質を取り除いてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は福島県で発生した、福島県沖地震(2008)を紹介します。