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【自然災害メモリアル】第321回:安達太良山噴火(1900)の日 [防災]一つの火山に固着する必要はあまりない?
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【自然災害メモリアル】第321回:安達太良山噴火(1900)の日 [防災]一つの火山に固着する必要はあまりない?

2019-07-17 22:27
    どうも、
    管理者のNDです。

    07月17日は、
    安達太良山噴火(1900)から119年です。

    この噴火も福島県で発生した、大きな噴火です。
    低温の火砕サージが発生し、沼ノ平には数百mの火口を生じさせました。

    水蒸気噴火は中規模な物でしたが、噴火による死者は72人に上りました。
    当時硫黄の採掘をしていた人など、鉱業関係者が死亡しています。
    昔は鉄道もあったほどでしたが、今は存在していません。


    今回は、
    「一つの火山に固着する必要はあまりない?」をテーマにお伝えします。

    火山噴火を恐れる方が非常に多くいますが、正直な話をすると
    桜島などの日常から活発な火山を除くと、そこまで他の火山を居住地域まで恐れる必要というのは
    非常に稀な事例であると言えます。

    この安達太良山に関しても、有史以降はこの1900年に発生した噴火とその前後の水蒸気噴火のみで
    居住地域にまで被害を及ぼしたケースというのは、多くはありません。

    離島の火山や桜島・阿蘇山など、一度は聞いたことのある火山だと一生のうちに1~2回は
    噴火に対する危機意識を持つ必要がありますが、それ以外の地域では数百年~数千年に1回という
    噴火活動にとどまっている場所も存在します。

    但し、登山する人にはもしかしたらその時に巡り合うという可能性は0ではありません。
    それでも火山より危険なのは、圧倒的に天気急変など"山"共通の注意点ですから、
    そちらの方を優先する方が全然良いとは思います。
    もちろん、火山対策を皆無にするのは万が一が来た時に真っ先に命の危険が及びますので、
    どうするかは最終的に自己責任にはなってしまいますが、おススメはしません。
    当時は平常と呼ばれていましたが、あくまで活火山であります。
    0にはならない程度の警戒心は少しでも持ちつつ、登山する方は楽しんでください。

    尚、居住地域にまで被害を及ぼす可能性のある噴火は事前に何らかの大きな活動が
    懸念されることが多いです。あまりごく小さな活動に敏感になることはしないでおきましょう。

    あくまでも大きな噴火を引き起こす可能性は火山単体なら数百年~数千年に1回クラス、
    頻度が短くても、数年~数十年はかかるところが多いです。
    昭和や平成の大噴火事例も全体で数例~十数例程度のものですから、
    もし火山の近くに居住することになっても、嫌がっちゃだめですよ。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


    明日は東京都で発生した、東京光化学スモッグ被害(1970)を紹介します。
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