どうも、
管理者のNDです。
08月23日は、
允恭地震(416)から1603年です。
日本で最も古い地震記録が残るものとして、断定はできませんが有力な説として、
この允恭地震が該当しています。
允恭はインギョウと読み、允恭自体は元々天皇の名前であったことが知られています。
日本書紀の中でも特に最古の地震記録として残ってはいるのですが、
残念ながら、規模や被害状況、震源や痕跡なども含めてこの地震で
何があったのかは全く持って不明です。
個人的には痕跡が見当たらない時点で、この地震は直下型地震の
比較的局地的なものではないのではないかと勝手な推測の域では思っています。
ちなみに、当時は「地震」という言葉は存在しておらず、
"ゆれぐゐ"という言葉で地震を表記していたそうです。
今回は、
「地震でどんな被害が起きるのか」をテーマにお伝えします。
間もなく最終回を迎えますが、ここで一度初心に戻って
大地震が起きることで何が起きるかを考えてみます。
今住んでいる地域が大揺れすることによって、
どんなことが起きるかじっくり考えてみましょう。
まず、地震が起きれば家が揺れます。大きな地震であれば
家具が移動したり、転倒してきたりすることもあります。
外に目を向ければ、まず車の運転は揺れに翻弄されるとできなくなります。
運転制御が正しくできないと事故を起こす危険性にも繋がります。
道路には亀裂・地割れといったものが至る所に多数みられるかもしれません。
そうなると道路自体が使えなくなるかもしれません。
ガラスなどは割れて飛散し、屋根瓦が崩れ落ちて屋根の下で無残に壊れているかもしれません。
都会であれば看板などが倒れてくる危険性は大いにありえます。
放置された古い状態になっている所では特に注意が必要です。
そして停電や断水といったライフライン面の障害が発生し始めます。
鉄道や高速道路なども安全のために、全面的に運転見合わせになります。
損傷が見つかれば更なる復旧までの時間を要することになるでしょう。
更に環境が環境ですから、時間帯によっては火災が起きる可能性があります。
夕方なら油ものの調理をしている時に大地震が来れば窒息消火する猶予もなかったら
瞬く間に火は燃え広がることでしょう。木造建築物が多い地域では、
大火災となり、天候次第では延焼も早いかもしれません。
狭い路地などでは住宅をかこっているブロック塀が倒れてきます。
道路側に倒れている場合も十分考えられます。
そして大地震の発生の仕方によっては、海岸から潮が引き始めたのち、
突如として潮位が一気に上がる津波に発展することもあります。
津波が起きれば、やがて堤防決壊や川を遡上した海水は氾濫して街を襲います。
大きく冠水するほか、水の凄まじい威力は家をも流す危険性さえ兼ね備えています。
道路は損傷し、避難所にむかうまでにも時間がかかります。
人で溢れかえって、避難所に辿り着いても中々入れないこともあります。
鉄道が止まったことで、帰宅困難者が溢れかえります。
特に大通りはもちろん、交通手段が限られる川沿いの橋などは特に人が殺到してしまい、
実質の入場規制のようなことが起きかねません。とにかく人で溢れかえってしまいます。
道路の損傷の仕方が激しければ、それだけ物資なども被災地域に行き届かなくなります。
物資が届かないということは、備蓄が底を尽きれば水や食料に飢えてくる危険性があります。
空腹でストレスが溜まる他、奪い合いなどが起きて無秩序な行為が次第に目立ち始め、
無法地帯と化す最悪のシナリオさえ起こり得ることだってあります。
あなた自身も、大地震に驚かされて冷静さを失いパニックになることだってあります。
落ちてきた家具に当たるなどして、大けが、最悪身動きが取れなくなったり、
圧迫されて息ができなくなる事態に発展する可能性だってあります。
割れた窓ガラスでけがをするかもしれません。
大地震後は、地震活動が活発化します。地震一つで地形は大きなダメージを受けますし、
あなたの家も大きな損傷を残すことになるでしょう。そんな中でも季節によっては、
無慈悲に大雨が襲ったり、台風と重なることもありますし、
夏なら冷房もない状態で猛暑が連日やってきて、冬なら凍えるような厳しい寒さが襲います。
いかがでしょうか。震災一つでこれだけのことがいっぺんに、ないし次々と連鎖的に発生します。
このように防災においては、まず何が起きるかを考えて、
その対策を見つけることが必要不可欠です。
一言に「地震に備えなくちゃいけない」では、抽象的すぎる部分が大きすぎて
訳が分からなくなる人も多く、結局何もできずに日が経ってしまうと思います。
このように、防災をしている上に置いて何をしているのかわからなくなったり、
どのように手を付ければいいのかわからなくなったらどうするべきかを一度じっくり考えてみて、
スムーズな、地震対策をできるようにしてみてください。
地震対策自体は、あくまで十人十色、千差万別です。
住んでいる地域・家の構造、環境・家族構成・自分の生活スタイルなどによって、
例え隣の家であろうとも、細かなところまで見れば防災の仕方は人それぞれなのです。
自分に使えそうなところを参考にして、まずはまねてみて、そしてオリジナルにできるようなら
アレンジを加えていき、やがて自分だけの防災の仕方を考えられるとまさにベストです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は東京都で発生した、八高線列車正面衝突事故(1945)を紹介します。