ドローン空撮や360°映像を手掛ける映像制作会社YourColorが、明治学院高校旧校舎の映像を記念に残すプロジェクトを立ち上げ、その予告映像を公開しました。同行のOBで、現在はYourColorの代表を務める松本理央さんは、老朽化に伴う旧校舎の取り壊しの話を知り、思い入れの強い母校を自ら培った映像技術で撮影することを決意。多くの同志を募るべく、クラウドファンディングを開始しました。ドローンでの空撮や一眼レフで撮影された映像は、校舎の空気感までもが伝わる高いクオリティで、大手旅行会社とも実績のある同社の技術力が感じられます。同校の卒業生でなくとも思わず心動かされる映像をぜひご覧ください。

長い歴史をとじるとき

50年あまりの歴史が刻まれた明治学院高校の旧校舎。多くの学生が青春時代を過ごしてきた場所です。

同校OBで、現在は映像制作会社社YourColorの代表を務める松本さんもその一人。今でも難しい局面や大きな決断に迫られた時、「自分を見つめ直した大切な場所」で過ごした日々を心の支えにしているそうです。この映像からも、単なる記録でない母校への“想い”が伝わってきます。

誰もいない校舎の廊下。当時は何気なく過ごしていた場所も、高い撮影技術によって、たわいもないお喋りや同級生たちの足音までもが蘇ってくるかのようです。

古びた校舎の屋上には、今日も大きな青空が広がっています。きっとこの場所で感じた様々な思い出を糧に、今を過ごしている卒業生もたくさんいることでしょう。

この教室の眺め、この空気感…。同校の卒業生はもちろん、そうでない人が見ても、自らの青春時代を思い起こさせるような映像です。

思い出を残そう!

そして、カメラは屋上から少しずつ上昇し、旧校舎全体を映し出します。

少し昔までなら、こんな上空からの映像を残すことは、技術的にも金銭的にも不可能だったことでしょう。ドラマティックな音楽が、このインパクトのある映像をさらに盛り上げていきます。

老朽化した校舎には、すでに網のようなものがかけられ取り壊しも目前。そんな中、映像の合間に挟まれる力強いメッセージが、観る人の心に訴えかけてきます。

そして、旧校舎全体とその周辺までを上空から捉えた映像が流れ、「記憶のカタチに…」というメッセージが流れ、エンディングとなりました。

このクラウドファンディングは、多くの賛同者が集まり、現在(2020年3月17日)もCAMFIREのプロジェクトで支援を募集中。エンドロールへの記載や完成したDVDの送付など、金額に応じたリターンがあり、必要額を超えた場合は学校の新校舎建築活動のために使用するそうです。個人の想いから出発し、同社の高い技術力を発揮すると共に、多くの支援者を集めていったこの事例。ドローン空撮や360°映像によって、今後も様々な可能性が広がっていきそうです。

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