オーストラリア海軍は、高い技術力と優れた感性が必要とされるソナーテクニシャンへの就職希望者を増やすために、オーディオファイルの中に隠されたメッセージを仕込み、読み解くことができた人にしか詳細がわからない仕組みの求人施策を実施しました。

オーストラリア国民の1%未満しか適性を持たないとされるほど高度な腕前が要求されるソナーテクニシャンは、潜水艦などで周辺の音波を解析しながら戦況を適切に判断する専門性の高い仕事です。同乗する隊員の安全を守るだけでなく、常に変化する戦況を読み解くためには欠かせない存在であるが故に確かなスキルが求められます。

そんな戦術的に重要なポストに相応しい人材を採用するために、オーストラリア海軍が制作したのは、とあるメッセージが隠された音声ファイル。ただ流しただけでは「これはオーストラリア海軍による本格的なシミュレーションです。みなさまには何が聞こえますか……と言うより、何が見えますか?」という含みを持たせた音声しか聞こえてきません。

ところが、この音声データを解析ソフトに落とし込み、音波そのものに適切な調整を施すことで文字通り目に見えるメッセージが浮かび上がってきます。見事読み解くことができた人には「見えない敵と戦う戦場にようこそ」と書かれたビジュアルと、ソナーテクニシャンに応募するためのURLが音波として浮かび上がってきます。

応募者たちをミスリードするために「これは正解ではありません」を意味するモールス信号や、意味深な鯨の鳴き声を仕込むことでエンタメ性を帯びせ、腕に自信のある人たちを振るいにかけるギミックも施されています。

職務を全うするために必要なスキルが備わっているかどうか試すとともに、あえて挑戦的なメッセージを仕込むことでオーストラリア海軍史上最も多くの応募が集まる採用施策となりました。

その他のPR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=25
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

RSS情報:https://predge.jp/244825/