施策を紹介した動画では、コールセンターで使用される聴き慣れた音楽と、次のヒットを狙う若手アーティストたちがたくさんいるという矛盾した構造を解説し、「この構造そのものを覆すために、わたしたちは電話中の保留音そのものを若手アーティストたちにとっての大きなステージに変えることにしました」というコメントとともに施策のタイトル“ON HOLD FEST(保留音フェス)”が映し出されます。
施策に共感し、賛同するAviancaやSantander、Pizza Hutなどの企業に電話をかけると、事前に登録していたアーティストたちの楽曲が保留中に自動で流れるように設定されており、ユーザー側は番号を入力することで曲を切り替えたり、気に入った楽曲があれば音楽配信サービスSpotifyで同じ曲を聴くことができたりするリンクを手に入れることも可能になっています。
86ものアーティストが参加した施策は、最終的に632時間分もの再生時間を創出し、アーティストたちのSpotifyフォロワーも累計1万2,000人増加させ、退屈な時間そのものを新しいコンテンツに出会う場に変えることに成功しました。