皮膚がんの予防などを目的に活動をするアメリカ政府の下部組織Melanoma Foundationは、紫外線への露出によって生じる悪性黒色腫(通称:メラノーマ)の危険性を呼びかけたインスタレーション施策「モンスターメラノーマ」を実施。海沿いの砂を使って文字どおりメラノーマを怪物として具現化させることでその恐ろしさを表現しました。

施策公開前に掲出されたポスターには「ビーチには怪物が潜んでいる。やつらは下からではなく、上から襲いかかってくる。5月は皮膚がん啓蒙月間です。ビーチに潜む怪物から自分を守りましょう」という表記とともに、一見すると平和なビーチの様子が描かれています。その後、段階を踏んで公開された別のポスターは、フレーズこそ同じなものの、砂には“#BEWAREBESAFE(危険を知って身を守ろう)”という文字と、あとには魚の死骸と思われる不穏な模様が描かれています。

施策当日に完成したのは、砂で出来た禍々しい姿の怪物で、会場では紫外線から身を守るための長袖Tシャツや日焼け止めが配られ、怪物のインパクトの強さから多くの観光客がSNSに写真をアップロードし、間接的にメラノーマの危険性について発信してもらうことができたようです。

 

施策の経緯を紹介している動画では「アメリカでは1時間に2人の人間が皮膚がんが原因で命を落としています」という文字とともに「そんな事態を食い止めるべく、テキサス州のビーチで紫外線が持つ危険性を怪物として表現しました。現場では自分の肌を守るためのグッズだけでなく、将来的にも役に立つであろう皮膚がんに関する情報を提供し、皮膚がん啓蒙月間の名に恥じない施策を実現することができました」というナレーションが流れ、インスタレーションそのものだけでなく施策の全体像について語りました。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

RSS情報:https://predge.jp/247117/