イギリス軍が採用広報活動の一環として、まるで映画のような設定で人命救助に努める兵士たちの姿を描いた動画「Flood(洪水)」を制作し、文字どおり街全体を飲み込んでしまうような洪水が起きてしまった時でも、常に市民の命を救うために行動する様子を描くことで同軍の存在感をアピールしました。

夜、水に覆われてしまった街の様子を上空から捉えると、「こっちにもいるぞ!」と周囲に呼びかける兵士が映し出され、その目線の先にあったのは、窓がわずかに開いた状態の乗用車。中からは「助けて!」という悲痛な叫びが聞こえてきます。

今にも水が満たしてしまいそうな車のドアをこじ開け、中から幼い子どもとその母親と思われる女性を救助する隊員たちは、一刻を争う状況であっても適切な判断と行動によって着実に仕事をこなしていきます。

「我々の軍は今、最先端の技術で溢れかえっています。それでも、人にしかできないことがあると信じています」というナレーションで幕を下ろす動画は、戦うことだけが軍隊の目的ではなく、国民の命を最優先に考える組織であることを全面的に打ち出すことで若年層からの興味と支持を仰ぎました。

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