雨除けと高齢者にも優しい座り心地のベンチが設置された最新型のバス停は、周辺住民の移動手段の選択肢を広げるだけでなく、実は近隣の小規模事業者のビジネスを加速させることにも貢献しています。バス停の横に併設された広告看板を無料で提供することで、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の煽りを受けた400もの個人商店の認知向上を図ったのです。
融資の返済が大きな収入源となるSantanderにとって、規模の大小を問わず地域に根ざしたビジネスが倒産してしまうことは大きな痛手となります。そんな事態を回避するためにカパン・レドンドの経済圏を活性化させつつ、移動手段の拡充という手段を講じることで人々の生活そのものを潤すことに成功したWin-Winな事例となりました。