世界各国で女性の社会進出が加速する中、イスラム圏では宗教的な背景を理由に未だに男性優位の社会が築かれています。特に家事や育児を含む家の中の世話は依然として女性の仕事だと思われており、男性の70%、女性の40%が“家事は女性がやるべきである”と回答した調査結果もあります。そんな状況を少しでも変えるべく、国際連合人口基金(以下UNFPA)は架空の食器用洗剤ブランドと架空のおむつブランド、そして架空のバターブランドのCMを3本制作しました。CMの主役となるのはいずれも男性で、動画のラストで画面に向かって違和感を覚えたかどうか問いかけることで多くの視聴者に性差別について考えるきっかけを与えました。

 

 

CMでは架空の商品の使い心地や性能の高さについて言及する主人公の姿をひたすら映しており、アゼルバイジャンでは一般的に女性の仕事だと思われている家事を男性主体で描くことでギャップを生じさせています。

動画の後半でその違和感の正体について言及しており“家事は女性がやって当たり前”という価値観の理不尽さを力強く訴えます。日本でも多くの日用品ブランドや食品ブランドが女性タレントを広告の主役にしており、無意識のうちに“家事は女性がやるもの”だと感じている人もいるのではないでしょうか。わたしたちもこのUNFPAの事例をきっかけにその考えを改める必要があるのかもしれません。

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