新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)に伴う外出自粛期間が明け、世界中で長距離移動への抵抗感は希薄になっています。また、旅行や出張が再び一般的になる中で、公共交通機関の宣伝も活発になりつつあります。そんな中イギリスの鉄道会社CrossCountryは、電車で移動することの直接的な利便性ではなく乗客一人ひとりの人生に焦点を当てたエモーショナルな動画を公開しました。

動画は電車を乗り継いでサッカーの試合を観戦しに行く母と娘を中心に構成されています。帰りの電車で顔見知りの車掌から「きっと彼も喜んでいると思うよ」と言われた親子は優しい笑顔を浮かべ、何かしらの理由で亡くなってしまった父親の思いも乗せて移動していることが明かされます。

移動という行為そのものではなくその先にある体験や人生経験にフォーカスした動画は、多くの人が利用するインフラ会社ならではの切り口で良質なブランド体験を表現しました。今後世界中の国々において長距離移動が日常風景として復活することで、多くの交通会社のコミュニケーションの参考になるかもしれません。

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