時代の変化に伴う価値観の移り変わりは多くの場合、人類にとって有益な進歩をもたらしますが、中には一部の思想や表現を一方的に排除してしまう危険性があります。現在アメリカではそのような事態がまさに発生しており、さまざまな州で多くの書籍が発禁処分を受けてしまっています。そのペースはすさまじく、直近1年で2314もの図書館が特定の本の設置を取りやめたり、出版社が重版を行うことを控えるなど、出版ビジネスと国民の教育の自由に甚大な被害を与えています。

そんな状況を少しでも好転させるべく、同国のNPO・デジタル公共図書館は位置情報特定技術を転用し、特定の書籍を取り扱うのをやめてしまった図書館が発生するたびに該当する本をデジタル上で公開する施策を実施しました。“Books push society forward(本は社会を前進させる)”という思想の下、いかなる理由でも読むことができない本が存在することはあってはならないと訴えています。

あらゆる教育の元となる本はすべての人に平等に提供されるべきだというメッセージをわかりやすく、かつ実用的な形で体現した事例でした。

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