三陽商会が企画・販売する紳士靴ブランド「三陽山長」は、寄付により集まった革靴を「革靴をはいた猫」の靴磨き・靴修理職人がメンテナンスを施し、状態が良好なものだけを12足選定したのちに「三陽山長」認定中古靴として販売する実証を行います。「三陽山長をはいた猫」プロジェクト(通称「山猫プロジェクト」)は、「三陽山長」が2022年12月に「革靴をはいた猫」と提携し、障がいのある若者を靴磨き・靴修理職人として育成するプロジェクトです。その第一弾として「三陽山長」の革靴の寄付を募集した結果、約1か月半で18足の革靴を寄付がありました。今回の第二弾では、その際に寄付された革靴を使用して実施されます。

そして、革靴を長く履き続けられるようにするとともに、「革靴をはいた猫」の靴磨き・靴修理職人が経験を積む機会になることも目的として、購入後も回数制限なく無料で靴磨きを行う予定です。売上の多くを障がいある若者の靴磨き・靴修理職人育成に運用していくことも決定しています。

また、サステナビリティ推進の観点からも、今後も今回の取り組みを検証し、履かなくなった靴を受け継いでいく仕組みを推進していくとしています。

まだまだ規模は小さいながらも、いらなくなった自社の靴を寄付してもらいつつ、障害のある方の技術トレーニングに使用する第一弾。そのなかでもクオリティ高く修理できたものを安く販売するという第二弾と進化してきたプロジェクト。第三弾は現時点で発表されていないものの、「リサイクル」ではなく、自動車同様にそれを修理した人が補償して再販売する「認定中古」という発想がおもしろい施策となっています。

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