衣料用柔軟剤のCMでは商品の特性上花や青空をはじめとした香りのモチーフが登場することが多く、競合他社と差別化を図ることが難しいとカテゴリといえるでしょう。そんな中、タイの柔軟剤ブランド・Essenceは前述のような一般的な香り訴求のモチーフとは対極の存在である“ゾンビ”を軸としたCMを公開しました。2分ほどある長尺の動画を通じて1人の女性のユーモアたっぷりのサバイバル劇に加え、最終的にしっかりと商品特長にも言及する構成になっています。

ゾンビと化してしまった友人の家を知らず知らずの内に訪れてしまった女性が主人公の動画は、命からがら逃げ込んだ寝室でゾンビをクローゼットに閉じ込めるシーンで幕を上げます。そこからはじまる30日にも及ぶサバイバル生活を経て、状況を打破すべく立ち上がる決心をした女性を待っていたのは良い香りを漂わせながらクローゼットから飛び出してきたゾンビでした。

命の危険が迫る中、女性はふと「ちょっと待って、30日間も閉じ込めていたのに良い香りがするのはなぜ?」とカメラに向かって問いかけます。Essenceを使って洗濯すれば30日間放置された洋服であっても素敵な香りを帯びた状態で着ることができるという商品の特長について言及しているのです。

ブランドのメッセージをストレートに伝えるのではなく、あえてエンタメ要素を加えた長尺動画として表現することで視聴者に伝えたいメッセージをしっかりと届けつつ、次に何が起こるのかがわからないスリリングな構成で注目を浴びることに成功しました。

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