牛肉を100％使用したハンバーガーシートを販売するSteak-Ummは、アメリカ国内で高い人気を誇る冷凍食品ブランドです。そんな同社最大の特長である“100％ビーフ”という訴求点と、ネットリテラシーを取り巻く問題の一つとしてしばしば名前が挙がるDeep Fakeの啓蒙という、一見すると距離がある要素を組み合わせた世にも珍しい事例を公開しました。 施策の主役となったのはベジタリアンを名乗る男女混合のグループ。ベジタリアンとして生きることの意義や抱いている信念についてインタビューをするという設定で呼ばれた彼らは、思い思いにそれぞれの食生活について語ります。最後に動物由来の材料を一切使わずに作られたサンドイッチを食べてくれと言われた彼らは、その味を確かめたあとに別の個室へと連れて行かれます。 その部屋で目の当たりにしたのは自分と同じ見た目の人間が「ビーフって最高だよね！このビーフ100％のサンドイッチもおいしいよ」という衝撃的な発言をしている映像でした。困惑する彼らにその映像がDeep Fakeというツールを活用して作られた偽物であることが告げられると、驚く表情を浮かべる者、ため息をつきながら胸を撫で下ろす者、それぞれ異なるリアクションを見せます。 本来であれば食肉に対して決してポジティブな発言をしないはずの人々に「ビーフって最高」と語らせるツールの恐ろしさを描くとともに、ベジタリアンではない人にとってはSteak-Ummは最高のビーフブランドであるというメッセージをアピールすることに成功した施策となりました。 その他のブランディング事例についてはこちら https://predge.jp/search/post?genre=27 会員登録、メルマガの受信設定はこちら https://predge.jp/