“馴染みのあるブランドが意外性のある施策を行うと、多くの既存ファンは話題にしたくなってしまう”。もはや定番の手法とも呼べるキャンペーンの企画の立て方を再解釈することで新たな可能性を示した施策が、スペインのケンタッキーフライドチキン(以下KFC)から公開されました。内容はオードアルド(Eau D’uardo)という名前の香水を限定発売するというもの。2021年、スペイン国内においてKFCのオリジナルチキンのドラム(脚の部位)がインターネットミームとしてエドワルド(Eduardo)と呼ばれたことを受け、SNS界隈の話題を活用するために企画された意外性抜群の商品です。

専用アプリや一部店頭で販売された同香水をアピールするため公開されたのは、ハイブランドの広告を彷彿とさせる上質で繊細な動画。どこまでも続く広大な砂漠で2人の男女が全身で香水の世界観を表現する様子がひたすら映し出され、おもわずKFCの広告を見ていることを忘れてしまいます。

パッケージすらもオリジナルチキンのドラムを模したデザインとなっており、SNSにおける自然発生的な話題を自分たちのブランド資産として活用するために全社を挙げて本気で取り組んだ姿勢が伺える、世にも珍しい施策と言えるでしょう。

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