人生の節目を豊かに彩り感動を提供する、冠婚葬祭互助会の株式会社くらしの友は、2024年4月17日(水)より、「つたえたい、心の手紙WEBサイト」をオープンしました。

このサイトでは、亡くなった大切な方へ、伝えられなかった思いを綴った手紙を掲載しています。そこには、心のロスから前向きに生きる力と、WEBサイト制作を通して障がいのある方の就労支援につなげ、誰一人取り残さないサステナブルな社会を目指そうという思いが込められています。

・つたえたい、心の手紙WEBサイト:https://www.cocoroletter.com/

第一弾として掲載される予定の手紙は、約200通。検索機能を使用することで、境遇やキーワードで手紙を絞り込める仕様となっており、例えば手紙の宛先・年代・都道府県・受賞・広告掲載別・フリーワードといった検索機能が実装されています。そして、今回第一弾として掲載される約200通を含めて、最終的に約17,000通の掲載を目指しているそうです。

また、WEBサイト制作の一部を大田区の障がい者就労支援センターと協業し、継続的な障がい者就労支援につなげられる取り組みになっています。

「つたえたい、心の手紙サイト」は、亡くなった方宛に伝えたかった思いを綴った手紙集のサイト。掲載する手紙は、株式会社くらしの友が取り組む「つたえたい、心の手紙」活動で全国から集まった手紙です。これらの手紙を読むことにより、同じ境遇の方々の心の拠りどころ、共感や希望、グリーフケアとなって社会生活復帰への足掛かりとすることを目的としています。

この取り組みは、自社が携わった葬儀において、故人への手紙を棺に入れる方を数多く見られることがきっかけで誕生し、 “亡くなった大切な方への想いを手紙として記すことで、悲しみを乗り越えるきっかけとなれば……”との思いから始められたものです。

実際に始めてみると、年齢や性別を問わず幅広い層の方から毎年1,000通程度の作品が寄せられ、応募総数は累計1万7000通を超え、広く世の中の関心を得られるようになってきたといいます。応募で寄せられる手紙は、いずれも故人に向けた感謝の言葉やお詫び、遺された者として生きていく決意など、さまざまなメッセージが綴られているのだとか。そして、応募者からは手紙を書いたことで「心の整理がついた」「優しい気持ちになれた」などの声が寄せられているそうです。

今後も継続的に新たな手紙を掲載し、WEBサイトに訪れる方々の心に希望や共感をもたらし、訪れた方が前向きにな気持ちになれるサイトにしていく予定となっています。また、教育現場などの題材として活用できるように働きかけもし、若年層から命や家族、人のつながりを考える機会の一つになれるように目指すとしています。

厚生労働省が公開している資料によると、日本は2025年には年間死亡者の数が150 万人を超えて、高齢多死社会を迎えるとされています(※1)。核家族化なども進んでいますが、出生数よりも死亡数が多くなり、身近な人の死に直面する人も増加傾向となることが予測されます。

医療の進歩などもあり、死がもっと身近だった時代に比べ、死が遠く感じられる現代において、どんな状況であっても親しい人の死についてどう向き合えばいいのか、いざその時が来てからでないと考えられない場合も多いはず。そんな状況を実際に葬儀に携わることで目の当たりにし、自社ができる活動は何かということでスタートした「つたえたい、心の手紙」。

その集められた手紙の数々を、より多くの人に公開することで、同じような思いや悩みを抱える人の心に寄り添う取り組みへと成長させた今回の「つたえたい、心の手紙WEBサイト」は、障がい者就労支援とともに、これからますます必要とされる社会的課題へのアプローチとして心に留めておきたい施策となっています。

・※1参考資料:超高齢社会と終末期医療(厚生労働省)

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