歴史を知ると、この絶景が忘れられなくなる!
続いて訪れたのは、ホノルル・ダウンタウンの北東にあるヌウアヌ・パリ展望台。カイルアの街やカネオヘ湾などが一望できる人気絶景スポットですが、ここはカメハメハ大王がオアフ軍に勝利した戦いの地なのです。
「パリはハワイ語で崖という意味。この崖から、何百人ものオアフ軍兵士が突き落とされたという悲しい歴史がありますが、景色の美しさを歌った曲も数多くあります。『涙そうそう』からインスピレーションを受けて作られた『カ・ノホナ・ピリ・カイ』で知られる人気ミュージシャン、ケアリィレイシェルが歌う『レイ・ハリア』もそのひとつ」(吉見さん)
展望台の真横にある尖った岩ラニフリには、アヒヒ・レフアなどの珍しい植物が数多く生息している。
見晴らしのよさは、間違いなくオアフ島でいちばん。でも、山の間を吹き抜ける風の強さもトップクラス。強風を浴びながら見る景色だから、印象に残るのかもしれません。
自然と一体化したフラのステージで、古代にタイムスリップ!?
フラの祭典というと『メリー・モナーク』が有名ですが、ここモアナルア・ガーデンで毎年開催される『プリンスロット・フラ・フェスティバル』(今年は7月20日開催)も、ハワイ州外で活躍している有名ハラウ(フラの教室)が多数出場する、注目のイベント。
「一時期禁止されていたフラの復興に尽力した、カメハメハ5世が暮らしたコテージがモアナルア・ガーデンにあることから、ここで開催されるようになりました。フラに詳しくない人も、日立のCM"この木なんの木気になる木~"でおなじみのモンキーポットがある公園と聞けば、ピンとくるかもしれませんね。木々に囲まれた野外ステージがあるのはここだけ。古代のフラを見ているような雰囲気を味わえるので、機会があったらぜひ見てみて!」(吉見さん)
近づくとその大きさに圧倒されるモンキーポット(写真上)。『プリンスロット・フラ・フェスティバル』の会場となるステージ(写真下)。
360度どこを見渡してもモンキーポットという大パノラマ。観光客もそれほど多くないので、ここでは芝生に寝っころがってのんびり過ごすのが正解です。
(撮影&取材/編集部・山崎)