自動車のレビューオファーが来たので、VOLVOのXC60 D4とV60 D4に乗ってみた。写真はV60 D4。
館山自動車道を南下するドライブで2台を乗り比べてみた。
同乗してくれるモデルは、現役女子大生の大山聖生(さとみ)さん。
あいにくの天候だったために、撮影を中止して先に昼食をとることにした。
あさりラーメンを食べる大山さん。
大学には自らハンドルを握り車で通う彼女は、助手席に乗るよりも運転席のほうが多いのかもしれない。
しかし、比較的大きなSUVやサルーンに慣れないまま乗せるわけにはいかないので、今回は大型二種免許を持つ記者がハンドルを握る。
最近の主流であるキーレスなので、リモコンでドアからエンジンまですべてをつかさどる。
雨も上がったので、撮影開始。
彼女の身長は155センチメートル。ヒールは約8センチメートルなので、おおむね163センチメートルとなる。
奥のステーションワゴンであるV60と比較すると、手前のSUVであるXC60は車高が高いので体の大きい記者には乗りやすいが、あくまでも車体の高さだけの話だ。
XC60の運転席に乗ってもらった。
シートも若干高めなので、小柄な女性には大きく感じるかもしれない。
しかし、アイポイントは高いので、見通しはよく効く。
両車の助手席での乗り心地を彼女なりの言葉で聞いてみた。
「V60のほうが、足がしっくりきて乗りやすかったです。XC60はシートが高いので足の置き場がなくて…小さいからですかね?」
--V60のほうはしっくりきますか?
「はい。シートが低いので足を下げると自然に床について楽で気持ちよかったです」
--シートそのものはいかがですか?
「革シートっていいですよね。高級ですし座り心地もいいです。こんな高級なかっこいい車で迎えに来られるといいなぁって思います」
--生まれる時代を間違えたかもしれませんね(笑)。バブルの時代だったらよかったのにね
「え、そうなんですか?おかーさーん!」
母親に文句を言っても始まらないが、世の男性もそろそろ、かっこいい高級車を持ってもいいのではないかと思ったのであった。
2台でタンデムドライブとなったので、関係者を含めて7名分の荷物をすべてXC60のトランク部に積んでもらった。
ゲートを開けると、彼女がいっぱいに手を挙げてもやっと届くかどうかといったところで、荷役に腰をかがめる必要はない。
横幅もかなり広いので、相当大きな荷物まで楽に詰めることができるだろう。
空飛ぶレンガの異名をとったVOLVO240から数十年経過して、外観はだいぶ丸くなったが、その頑丈さと安全性能はより強固なものになっている。
安全性にかけるVOLVOの哲学は異様なまでの執念ともいえるもので、例えば今は当たり前となっている3点式シートベルトを開発したのはVOLVOだ。
特許を取得したが、安全にかかる技術は独占せずに広く普及させたいと、無償で特許を開放した。そのために一気に普及し、シートベルトのスタンダードとなった。
また、スウェーデンではVOLVO車の事故の一報が警察に入ると、パトカーと同時にVOLVOの事故調査チームも出動し、徹底的に調べ上げて次の安全性技術の開発に生かすということを何十年も行っている。場所によってはパトカーよりもVOLVOのほうが先に到着することもあるとか。
そのために、安全技術に関しては膨大なデータの蓄積とともに、常に世界をリードしている存在となっている。
エンジンは両車ともに2000CC直4ディーゼルターボ。
しかし、タービン音はおろかディーゼル特有の音は車内にいる限りは全くせず、ディーゼル車であることすらわからないくらい静かだ。
運転していてディーゼルだとわかるのは、回転数が低いことで認識するしかないといった感じだろうか。
最後に、XC60 D4とV60 D4を試乗した車内の様子とレビューを動画でお伝えする。
車専門の記者ではないので、詳細をお伝えすることができないのはご容赦いただきたい。
■VOLVO XC60 D4&V60 D4
https://youtu.be/h3zYCby30oc
若者の車離れと言われて久しいが、何かにこだわった車というのは内に秘めるものは大だと思う。
そういった観点から車選びをしてみるのも個人のこだわりが車を通して見えてくるので、逆に個性が重視される時代にはいいのかもしれない。
※写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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