ガジェット通信編集部がある秋葉原は、言わずと知れた“ラーメン激戦区”であります。
というわけで、筆者(YELLOW)的にも“秋葉原制覇”的にもラーメンを食べざるを得ないわけでして、今回もラーメン記事で御座います。
さりげなくスルーしていた『東京らあめんタワー』
なんかランチは小さいオニギリが無料で付いたりするサービスがある『東京らあめんタワー』ですが、筆者的には米を欲していないのでスルーしていた日々でした。
しかし!
この日は店の前を通った瞬間、見事にキャッチされてしまいました。
「ワンコイン醤油らあめん祭り」
的な何かが開催中の模様で、今時500円でラーメンが食べられるとか素敵な予感がしたので訪れてみた次第です。
ちなみにコチラの店は、あの『九州じゃんがららあめん』系列らしいです。
あと、どうでも良い豆知識ですが店名が『東京らあめんタワー』なのは、恐らく“東京タワーらあめん”だと登録商標に引っ掛かるからかと思われます。
『醤油らあめん』を所望する!
っていうか、イベント期間中(2016年7月18~22日)までは『醤油らあめん』しかオーダー出来ないので、ほぼほぼ一択で御座います。
しかし!
よしんば他をオーダー出来たとしても730円が500円になる魅力に勝てるわけがなく、イベント的にメニューを絞ったところでなんら不都合は無かった点を強調しておきましょう。
『醤油らあめん』を食す!
整いました。
見た目、普通に醤油ラーメンでして、特に目を惹くモノはありませんがディスる要素もありません。
強いて言うなら“三つ葉”と“柚子”は好き嫌いがハッキリ分かれて、駄目な人は絶対に食べれないので、デフォルトのラーメンに入れる是非は小一時間議論する必要があると思います。
スープは意外とコッテリである!
スープは鶏ガラと魚介系で見た目は“さっぱり風味”に見えますが、かなり脂が浮いているので全体的にはヘヴィーな印象です。
特徴としては“甘口醤油テイスト”な方向性でしょうか?
東京タワーってくらいなので、昔懐かしい東京周辺の下町“中華そば”をイメージしていたのですが、ほぼほぼオリジナルな『醤油らあめん』で御座います。
普通に食べていても後半はスープに膜が張るレベルのオイリーさと、甘口醤油ってのは賛否が分かれる案件ですが、個人的にはラーメンとしての美味しさは保たれていると思います。
麺は中細麺ストレート麺
麺に関してはコレと言った特徴もなく、極々普通の“中細ストレート麺”として誰でも食べやすい仕上がりになっています。
麺が細いのでスープの運びも良いのですが、その分“脂”も一緒に運ぶので脂っこいラーメンが苦手な人には微妙な予感もします。
もっとも、万人にウケるラーメンってのは総じて“普通”になってしまうので、店の味としてラーメンに独自の方向性を持たせるのは正解で御座います。
チャーシューは炙ってあります
炙れば旨いというわけではないのですが、炙る事で香ばしさが増すメリットは確実にあります。
強いて言うなら豚バラ肉の厚さは良いのですが、ちょっと小ぶりなのでデフォルトだと、ちょっと物足りない印象を与えるかもです。
ま、そこら辺はトッピングでどうぞって話ですので、騒ぐ必要はありません。
『醤油らあめん』 総評
特にイマイチって感じでは無く、スープも麺もそこそこ良いと思うのですが、どうも筆者的にはヒットしませんでした。
全体的に完成度はまあ高いと思うし、仕事も丁寧なのですがラーメンのコンセプトが筆者にマッチしなかっただけかと思われます。例えば
「東京タワーとか昔の日本は良かったよね~」
みたいな振りをするから、それこそ昔風の醤油ラーメンが出るのかと思ったら“甘口醤油でオイリーでしたテヘペロ!”みたいなギャップがモヤモヤします。
じゃあ、東京タワー必要ねぇだろと小一時間です。
しかも“昔ながらの中華そば”を求める層は、あまり脂っぽいラーメンを欲しない点も考慮するべきでしょうか?
ここら辺は店のイメージですので勝手に解釈する方が悪い可能性はありますが、ある程度はイメージを固めて食べようと思ったラーメンが、まったくの新鋭的なラーメンであった場合、例えそれがそこそこ美味しくても、素直に美味しいという感情が沸いて来ないのが人間ってモノなのです。
あとは好みの問題ですが甘口な醤油風味が強いので、どうもスープが弱い気がします。
いや、スープが薄いわけではないのですが、先行する甘口醤油味とラード?というかチャーシューの豚バラから出た脂、すなわちタレのオイリーさから来るスープ全体の脂っぽさが強いので、どうしてもスープが弱く感じてしまうのです。
分かりやすく言えば、札幌ラーメンみたいにガッツリ濃い目コテコテや、家系ラーメンみたいなガッツリ豚骨醤油のスープに“脂”が大量に浮いていてもバランスするのですが、ちょっと清湯系と言うかクリアな醤油ラーメンに過度の脂感はイマイチって事で御座います。
ま、その脂っぽさが好きって人も居るので好みの問題ですが、三つ葉や柚子の案件も含めて“万人向けではないラーメン”ってところは否定出来ないと思います。
逆にそれが個性となって人気店になる事もあるので、店が打ち出した方向性が間違っているとは言えませんが、現状だと秋葉原では苦戦している感は否めないので、上手く軌道修正してみるのも一興かと存じます。
というわけで、好きな人にはハマる可能性もありますが、筆者的にと言うか秋葉原的には、もうひと工夫必要かと思った『醤油らあめん』でした。
それでは、是非みなさんも『東京らあめんタワー』のラーメンを、自分の舌で確かめてみて下さい。
割とディスった感はありますがラーメンとしての完成度はなかなかなので、一度は食べてみるべき一品ですよ。
『東京らあめんタワー』神田明神下店
住所:東京都千代田区外神田3-10-7 ランドプール秋葉原 1F
営業時間 11:00~21:00
定休日:無休
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