他メディアが数年越しで進める秋葉原の食レポを、わずか数ヶ月で追い抜く勢いの“ガジェ通秋葉原制覇”ですが、あえて言おう!
「真の秋葉原の実力は、こんなもんじゃねぇよ!」
それとなくカツ丼がマイブームな筆者(YELLOW)ですが、ここらで筆者のお気に入りのカツ丼を紹介してみましょう。
多くの謎に包まれる『い志山』
店の歴史、営業時間、定休日などが謎に包まれたままの『い志山』で御座います。
ここら辺、ネットだけでは語りきれない『い志山』の奥深さに敬意を表して、あえて多くの情報を出さない手法もありなんじゃないかなと思う筆者です。
いかにも格式の高そうな店名と、ちょっと入りにくい感のある店の入り口に守られ、21世紀の今でも昭和の香りを残す名店で御座います。
ちなみにランチは意外とリーズナブルでして、近隣のサラリーマンの憩いの場として愛されているようですね。
『い志山』と言えば『カツカレー』である!
秋葉原のカツカレーを食べ歩いた筆者が、コレは一番キテるんじゃないのかってのが、この『い志山』の『カツカレー』(850円)で御座います。
確かに食の好みと言うモノは個人の嗜好によるところが大きいので、コレが一番と言い切るのは難しいのですが、そのようなエゴを承知の上であえて言おう!
「このカツカレーを喰ってない奴は、まだまだニワカであると!」
定食屋さんなのにカレーが超美味しいとかレアケースですので、是非とも試して欲しいですね。
『カツ丼』を食す!
整いました。
実に『い志山』らしい趣のあるショットではないでしょうか?
すでに『い志山』の揚げ物スキルを知っている筆者的に、このスタイルは当然の結果として受け止める事が出来ます。
カツ丼は数パターンの形式がありますが、この『い志山』のカツ丼は豚カツの衣の美味しさをスポイルしない後乗せスタイルですね。
どのような形で提供するかによって、豚カツの厚さ、衣の具合など細かい点をチューンするわけですが、この『い志山』のカツ丼は豚カツとしての美味しさにバランスを持って行っているのが感じ取れます。
豚カツの方はロースカツ、恐らくは豚の肩ロースを使ったベーシックな一品ですが、衣の方はバッター液を薄く仕上げた感じで、衣の耐久性と食感を両立させた仕様になっています。
出汁の濃さはTOKYO・STYLEか?
結構、濃い目な醤油味の出汁ですが、秋葉原と言うか神田周辺はチャキチャキなので、このくらいの醤油感がベストではないでしょうか?
それに対しての玉葱と卵の甘さが対比となり、カツ丼としての奥深さを醸し出しているのです。
ここら辺のバランス加減が、それぞれの店の個性となるわけですが、割と老舗の店は江戸っ子好みの醤油感でまとめるのが多いですね。
カツ丼としてのボリュームも良い感じでして、誰もが食べ切れるボリュームでありながら、決して物足りないって事のないベストバランスに収まっています。
特筆すべきは卵の美味しさですね。これは旨いとしか言いようがないです。
『ポテトサラダ』が鬼ウマな件の是非
今回、カツ丼の旨さに関しては「い志山ならコノくらいは当然だろうか?」と上から目線で済ます事が出来るのですが、この『ポテトサラダ』には脱帽で御座います。
むしろ、このポティトゥサラダを食べる為にカツ丼をオーダーするのも辞さない筆者(43歳独身男性)です。
安定した美味さの味噌汁と”お新香”
名店の名店たる理由が、小さなサイドメニューなどにも決して手を抜かないストイックな姿勢にあると考える筆者です。
ここら辺まで含めて“自分への御褒美としての食事”として考えた場合、筆者がチェーン店を選択しないのは当然の成り行きと言えるでしょうか?
『い志山』 総評
前回、カツカレーのカツとカレーの美味しさに身震いした筆者ですが、今回も『い志山』にやられてしまいましたね。
筆者の毒舌を持ってしても、この『い志山』の『カツ丼』をディスる事は不可能で御座います。
豚カツの美味しさを最大限に出す為の“後乗せスタイル”も唸るところですが、卵とじ部分のフワフワ感、玉葱の甘さ、どれもが日本のカツ丼平均値を遙かに上回っています。
このカツ丼を食べた瞬間、自分の中でレベルが上がる効果音が鳴り響くほどの衝撃は、体験した人にしか分からないと思います。
というわけで、秋葉原でカツ丼を語るなら、まずは『い志山』のカツ丼を食べてから口を開けって事でして、まさに秋葉原を代表する一品かと思った次第です。
秋葉原というとボリューム重視とかコッテリとか、そっち方面ばかりがクローズアップされるし、クローズアップしてんのはオメーだろ感も否めませんが、『い志山』のような店こそ注目されるべき案件であるとまとめておきましょう。
それでは、是非みなさんも『い志山』で美味しい食事を愉しんでみて下さい。
『い志山』
住所:東京都千代田区神田佐久間町3-1-4
営業時間 ランチタイムは11:00~13:30
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