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極限まで臨場感を追求したアクションシーンと、ノンストップで展開されるストーリー…それまでの映像表現の限界を打ち破り、その後のアクション映画の新機軸となった“ボーン”シリーズ。最新作『ジェイソン・ボーン』が現在公開中です。

全世界が熱望したポール・グリーングラスとマット・デイモンの最強タッグにより、約10年の時を経てついに復活した本作。CIAの天才ハッカー「ヘザー・リー」を、『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルが演じています。

ガジェット通信では、初来日となったアリシアにインタビューを敢行。映画について、そして「スマートフォンオタクなの!」と語るアリシアの意外な素顔まで色々とお話を伺ってきました。

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―映画楽しく拝見させていただきました。アリシアさんはこれまで“ボーン”シリーズをどの様にご覧になっていましたか?

アリシア・ヴィキャンデル:父が『ボーン・アイデンティティー』を見てすごく気に入り、私にも観せてくれたの。みんなその頃までは、スパイ映画にはスマートなガジェットやマティーニ、ラブロマンスがつきもの、という固定概念があったと思う。でも“ボーン”シリーズは、新しいスパイ映画を作り上げていたと思うの。その後は、友達と3部作のDVDを何度も観たわ。

―確かに、“ボーン”シリーズは本当に世界のどこかで起っていそうなリアリティがりますよね。

アリシア・ヴィキャンデル:そうね。ジェイソン・ボーンが自分のアイデンティティを模索している男であることがとても人間的に感じられたの。撮影の仕方もドキュメンタリーっぽくて、映像にザラザラ感があるのも良かった。アクションもすごく緊張感があって、同時代性を感じさせるのが魅力だと思っているわ。

―本作は「スノーデン」の名前が出て来るなど、陰謀論や都市伝説等が好きな人も楽しめる内容だなと感じました。ガジェット通信には特にそういった読者の方が多いのです。ナードというかギークというか……。

アリシア・ヴィキャンデル:最高! 私もスマートフォンオタクなの(笑)。小さい時はあまりやらせてもらえなかったけどビデオゲームが大好きで。(日本の子供はゲーム大好きですよ、という言葉に対し)日本に生まれれば良かった。得意では無いけどテクノロジー関係の話は大好き。そして“陰謀論”も楽しんで読めるほう。あくまで陰謀“論”だけれどもね(笑)。

―アリシアさんがオタクだなんて、人生に希望がもてます(笑)。本作の映画作りにおいてもテクノロジーの進化を感じたのでしょうか?

アリシア・ヴィキャンデル:ここ10年の中で、テクノロジーの進化は大きな要素。『ジェイソン・ボーン』の世界においてもね。テクノロジーは今や、私たちのコミュニケーションや日常生活の一部になっていると思っていて、それは様々な映画でも感じられると思うわ。本作で私が演じたヘザーがボーンを追跡できるのもテクノロジーだし、コンピュータがここまで進化したことで、人の行動を予測できるようになった。役作りの一環で、ヘザーと同じような技術を持つ人たちと会ってお話を聞いた時には「こんな事まで出来るんだ」と、ちょっと怖いくらい圧倒されたの。

―私も映画を観ていて、実際にこんな事がありそう……、いや、もうあるのだろうな、と恐くなりました。最後にお聞きしますヘザーは実に野心家な女性でした。ズバリ、アリシアさんは野心家ですか?

アリシア・ヴィキャンデル:もちろん、良い野心は持っているわ。ヘザーは自分の目的を遂げようとするあまりに、周りを巻き込んだり傷つけている部分もあると思うし、無茶もしている。それはあまり褒められた事では無いと思うけど、良い野心は成長には絶対必要だと思うの。

―今日は楽しいお話をありがとうございました!

アリシア・ヴィキャンデル:こちらこそありがとう。(28歳での初来日だったので)再来日するまでに28年もかからないことを願っているわ。今度は『トゥームレイダー』があるから、そのときも日本に来たい。父もすごく来たがっていたから、次は一緒に来たいな。

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