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【ストーリー】
未知の幻獣を求めて世界中を周り、ニューヨークにたどり着いたニュート。ところが、魔法のトランクに詰め込んでいた危険な魔法動物たちが逃げ出してしまい、魔法省から追われることに。さらに、魔法省壊滅を目論む謎の組織も現われ、事態は思わぬ方向へ転がっていく。大ヒットファンタジー『ハリー・ポッター』の新シリーズ第一作。

【スタッフ】
監督:デビッド・イェーツ
制作:デビッド・ハイマン
   J・K・ローリング
   スティーブ・クローブス
   ライオネル・ウィグラム
原作:J・K・ローリング
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

【キャスト】
ニュート・スキャマンダー:エディ・レッドメイン
ティナ・ゴールドスタイン:キャサリン・ウォーターストン
ジェイコブ・コワルスキー:ダン・フォグラー
クイニー・ゴールドスタイン:アリソン・スドル
パーシバル・グレイブス:コリン・ファレル

2016年11月23日公開。
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/

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大人になってもJ・K・ローリングの手の平の上

ファンタジー小説『ハリー・ポッターと賢者の石』が発売された当時、筆者は小学生でした。児童文学を児童の頃に楽しみ、それ以降、シリーズ最新刊の発売と映画の公開をリアルタイムで体験。ダニエル・ラドクリフのオッサン化と共に、映画の完結編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が公開された頃には社会人となっていました(汗)。

それから約5年。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、『ハリポタ』1作目から約70年前の米国が舞台。主人公は、ホグワーツ魔法魔術学校で使われる教科書『幻の動物とその生息地』の著者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)です。J・K・ローリングの頭の中には、どんだけ壮大な魔法世界が広がっているのか。マジで魔女なんじゃないかと。しかも、新シリーズは5部作になるそう。また完結までじっくりと焦らされるワケです。嬉しい悲鳴ですわ。

で、『ファンタビ』がどうだったかと言うと、アレからさらに歳を重ねてしまったアラサーのノー・マジ(英国ではマグル)にもバッチリ刺さりましたよ! やや大人向けに設定されながら、『ハリポタ』後半ほどのダークさは回避。基本は独立したシリーズであるものの、やはり『ハリポタ』の文脈を知っているのがベストです。既に魔力高めのニュートはホグワーツを退学になったらしい(ハッフルパフのマフラーを所持)、ダンブルドアに寵愛されているらしい、と気になる風呂敷を広げまくっていました。

タイトルの通り、今作は“ファンタスティック・ビーストの旅”でもあります。フワフワやニョロニョロやニョキニョキの魔法生物がたくさん登場し、どれもカワイイです……が! やっぱエディ・レッドメインが一番キュートだッ! ちょっと半身にかまえて斜め下に目線を向けながら喋る“コミュ力低め男子”、きっと流行るでしょう。すぐにトランクから目を離すのは頂けないけどな! お前のせいで大混乱だったけどな!

【プロフィール】よしだたつき
PR会社出身のゆとり第一世代。『Variety Japan』(http://variety.co.jp/)のシニア・エディターとしても活動中。好きな呪文は、ピエルトータム・ロコモーター。

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ノー・マジ(非魔法族)でも必ず好きになる、魔法生物が最高!

ハリー・ポッターシリーズにも、白フクロウのヘドウィグや、屋敷しもべ妖精のトビーなど魅力的な魔法生物が多く存在したが、今度のファンタビには、そのタイトル通り、更にかわいらしく、巨大で、かっこいい、魔法生物が数多く登場する。それはまるで幼い頃、初めて動物園に行った時と同じ、ドキドキワクワクした興奮を味わった。魔法とかファンタジーに、今までピンとこなかった人でも動物好きなら魔法生物にハマる事は間違いないと思う。

ハリー・ポッターより大人なはずの主人公ニュート・スキャマンダーはかなりドジっ子で、見ていてハラハラすることばかり。だけど魔法生物に対する愛情とそれを保護するという使命感に対しては共感できる。また、ノー・マジのジェイコブは、そのおおらかな人間的魅力に、ニュートや、ティナとクイニーの美人姉妹だけでなく、観ているマグルの我々もハグしたくなるほど好感を持った。あいつがあの映画で一番保護したくなる生物かも知れない。

ファンタビのLINEのスタンプも、映画を観た後だと、キャラクターたちが大好きになって、もっと使いたくなる事間違い無し! 個人的にはジェイコブと魔法生物のスタンプに特に愛着がわいたw

最後に、全員が語りたくてしょうがないあのシーンがあるので、さっさと皆んなネタバレされる前に見た方がいいと思う。

tellalieたけし
ファンタジーとかテクノロジー、ヒーローが大好物なおじさん。

エディ・レッドメインは世界の宝

『ハリー・ポッター』の新シリーズですが、『ハリー・ポッター』を全く観た事が無くても大丈夫です。観てればさらに楽しめる事は間違い無しなのですが、他のシリーズ物にありがちな「説明無しに人名や固有名詞がバンバン出て来る」って事が無いので、ご安心ください。

研究熱心だけどどこか抜けてるニュートを、エディ・レッドメインが演じているわけですが、さすが英国一の名門卒だけあって賢い空気をプンプン漂わせています。深い緑のコート、トランク、蝶ネクタイ……なんでここまで似合うんでしょ?! ってくらい、昔のニューヨーク&ファンタジーの世界観にはまり込んでいます。そして「どこか影がある」という表情をさせたらエディ君の右に並ぶ人はいないんじゃないでしょうか? エディなくして今の映画界は成り立たない! と言っても過言では無いほどの存在感。そして、彼が主人公を演じているからこそ、お子様むけに終わらない大人も楽しめるファンタジーに仕上がっているのだと思います。

ちなみに、筆者は『ハリー・ポッター』シリーズ大好きですが、知人は「『ハリー・ポッター』全然楽しめなかったけど、これは超最高だった!」と興奮気味でした。『ハリー・ポッター』シリーズは話が進むにつれてどんどんダークに重くなっていったわけですが、願わくばファンビーはこのまま、ワクワク感で突っ走って欲しいなー!

【プロフィール】藤本エリ
映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。男性声優と猫が好きです。

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