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日本のブランド牛は国境を越えて食べた人を笑顔にするパワーあり 偽装表示は海外でも
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日本のブランド牛は国境を越えて食べた人を笑顔にするパワーあり 偽装表示は海外でも

2017-06-02 08:30


    元NBAの名プレイヤー、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)のファーストネームは、神戸ビーフ(Kobe beef)が由来というのはあまりにも有名な話です。その神戸ビーフを筆頭に日本産牛肉が近年世界中で人気となっています。農林水産省が公開した「牛肉等畜産物の輸出について」という資料によると、日本からの牛肉輸出は平成27年には100億円を突破し、昨年は133.5億円と過去最高を記録していることも日本産牛肉の人気の証拠ではないでしょうか。昨年以降、Business InsiderやCNNなどの主要な海外メディアも神戸ビーフや和牛に関する特集記事を掲載しています。


    主要な日本のブランド牛は神戸ビーフ、松坂牛、飛騨牛、佐賀牛、近江牛、米沢牛、前沢牛、仙台牛、宮崎牛、石垣牛などが挙げられます。ブランド保護・維持の観点から、ほとんどのブランド牛は協会などの団体が日本国内の指定店などを公開しています。それでも2014年のしゃぶしゃぶの木曽路による松阪牛偽装や、2016年の兵庫県篠山市のJA丹波ささやまによる偽装表示が明らかになるなど、日本国内の牛肉偽装表示はなくなる気配がありません。

    日本のブランド牛の人気が高まるにつれ、海外でも偽装表示の問題が発覚しています。米テレビ番組のインサイド・エディション(Inside Edition)は昨年、メニューに神戸ビーフ(Kobe beef)をうたっているレストランが本物を提供しているかを取材した番組を放送しました。

    When Ordering Kobe Beef Off The Menu You Could Be Getting This Meat Instead(YouTube)
    https://youtu.be/0bNZIasp3Bs

    ニューヨークのロングアイランドにあるHendrick’s Tavernでは神戸ビーフホットドッグ(Kobe Beef Hot Dog)を17ドルでメニューに載せていましたが、本物かどうかを確認しようとしたレポーター、リサ・ゲレロ(Lisa Guerrero)さんの突撃取材を同レストランのマネージャーは拒否。同レストランのランチメニューにはいまだに神戸ビーフホットドッグの名前がアペタイザーとして並んでいます。

    Hendrick’s Tavernランチメニュー[リンク]

    ニューヨークのマンハッタンにあるLe Bernardinもメニューに神戸ビーフを表示していました。同レストランはミシュランの三つ星レストランでもあります。店外でレポーターのリサさんに「証明書を見せてもらえます?」と聞かれたマネージャーは「勿論」と返答した後一旦店に戻りましたが、2度とリサさんの前に現れることはありませんでした。取材直後にメニュー表示を神戸ビーフから和牛(Japanese Wagyu)に変更しました。現在もLightly Cookedのメニュー一覧に和牛という表示を確認することが出来ます。

    Le Bernardinディナーメニュー[リンク]

    マンハッタンのThe Old Homestead SteakhouseもLe Bernardin同様、番組の取材後にメニューの神戸ビーフという表示を和牛(Japanese Wagyu)表示に変更したレストランです。現在はA5ランクの和牛(Japanese Wagyu)ステーキとなっています。

    The Old Homestead Steakhouseディナーメニュー[リンク]

    番組の放送と同時に「メニューに神戸ビーフをうたっているレストランの多くは実際には神戸ビーフを提供していない」という見出しの記事も公開しました。記事の最後ではアメリカ国内で本物の神戸ビーフが提供されているレストランを紹介しています。

    Many Restaurants With Kobe Beef on Their Menus Are Not Actually Serving Kobe Beef[リンク]

    日本のブランド牛で海外における指定登録・認定レストランを公開しているのは、神戸ビーフの神戸肉流通推進協議会、宮崎牛のより良き宮崎牛づくり対策協議会、飛騨牛飛騨牛銘柄推進協議会の3団体みとなります。

    海外の神戸ビーフ指定登録店[リンク]

    宮崎牛の海外レストラン一覧[リンク]

    飛騨牛海外推奨店[リンク]

    ブランド牛として表示することで高い値段をつけることができる限り、偽装表示の問題は日本国内・海外問わずなくなりそうもないですね。海外で日本のブランド牛の価値を維持していくためには、日本国内で偽装表示できない仕組みが確立されることが一番の近道なのかもしれません。

    ※画像:
    https://www.youtube.com/watch?v=pSPIa1JkG14
    https://www.youtube.com/watch?v=0bNZIasp3Bs
    http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/shuninsha/attach/pdf/h29-16.pdf

    ※ソース:
    http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/shuninsha/attach/pdf/h29-16.pdf
    http://toyokeizai.net/articles/-/45593
    http://www.sankei.com/west/news/161027/wst1610270083-n1.html
    http://edition.cnn.com/2014/10/07/travel/cnngo-japan-beef-wagyu/
    http://www.businessinsider.com/8-restaurants-that-serve-real-kobe-beef-2016-7/#1-212-steakhouse-restaurant–new-york-city-new-york-1

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