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勝谷誠彦氏降板劇から学ぶ”出る杭は打たれる”
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勝谷誠彦氏降板劇から学ぶ”出る杭は打たれる”

2013-03-26 03:32
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    「そこまで言って委員会」は大好きな番組で、外国暮らしの私も動画でしっかり見ている。先週までレギュラーをつとめていた博覧強記の勝谷誠彦氏はとても好きなパネラーだったけど、まさかまさかの降板などとは思ってもみなかったが、最新の番組では旧勝谷席は、軍事ジャーナリストの井上和彦氏が座り、嬉しそうにするでもなく、冷静な判断で番組に参加されていた。

    驚いたのは降板と言う形で去るパネラーに対しては、長年レギュラーをつとめていても何一つ説明無しで番組が進行していったことだった。途中で山口もえが機転をきかせて、お菓子の新商品を買うのはアベノミクスの勢いで財布の紐が緩んで思わず買ったと言ったときに、司会の辛坊治郎氏が儲けているだろうから、お菓子位で躊躇はしないだろうのようなことを言うと、山口もえは勝谷氏がいきなり番組を降板したように、明日はわが身なので無駄遣いはできないようなことを言っていた。

    しかし、もしその一言がなければ、先週までレギュラーだった勝谷誠彦氏に触れずに済ますつもりだったのだろうか.....

    ところで、今回のこの勝谷誠彦氏降板にあたり、いろいろ考えさせられた。世の中に確実と言うことはありえないことと、代わりはいくらでもいるという事実。勝谷氏はもしかしたらレギュラーの地位に胡坐をかいていたかもしれないし、自分と言うものの代わりはありえないと思っていたのかもしれない。勝谷氏の降板劇にあたって、いくつか氏の過去の出演番組を検索してみたら「そこまで言って委員会」以外の番組でも、相手を罵倒する言葉を平気でカメラ前で発しているのを見て、ちょっとこれは目に余ると思ってしまった。

    発言にユーモアーを含んで、意見の違う相手にもうまくやり込めたり、かわしたりするのも実力だと思う。頭ごなしにバカとか、黙れ!と言うのは公共の電波では、相手にも失礼だし、何より視聴者に対して失礼すぎる。

    その点昨年お亡くなりになった政治評論家の三宅久之氏は、考えのまったく合わなかった田嶋陽子女史に対しても、キツイ言い方をしてはいたが、それでも節度はもっていらしたし、思想が合わないだけで人格を否定するものでもないし、田嶋女史のシャンソンのコンサートには手紙や花を送ったりして私的に応援する懐の深さがあった。愛される人ってのはそういう要素があるのだと思う。

    勝谷氏の降板劇は残念だけど、過去のテレビカメラで話している相手に「黙れ!」と切れるのはテレビ人として失格だと思う。

    杭として出すぎて目立っちゃったんだなぁ、打たれる前にバランスよく、キツク言っても和解するようなフェアーな討論であればいいのだが、打ちのめすやり方が、結局降板につながったのかもしれない。

    残念だけど、打たれる前に気づいて、少し目立たなくしていればよかったのかもしれない。改めて世の中は厳しく、確実なポジションなどと言うものはないと言うことを知る。

    そして「謙虚に、謙虚に」と呪文のように唱えて、災いから回避するようにしたい。

    画像: from flickr Yahoo

    http://www.flickr.com/photos/nobihaya/6108668162/

    ※この記事はガジェ通ウェブライターの「あおぞら」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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